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10minutes diaries/359

令和4年10月12日(水)

どこでもいいのだけど、例えば、週末にショッピングモールのフードコートに行くと、たくさんの人がいて、まず席を取るのに苦労したりする。
何度も徘徊して、やっと見つけて、
「じゃあ、買いにいこうか」
「わたし待ってるから先買ってきていいよ」
「え、一緒に行こうよ」
「そしよっか」
なんて言ったりして、財布だけ出して、荷物を椅子に置いて、食べ物を買いに行ったりする。

日本だと、基本的には荷物を置いて行っても誰も取らないし、電車で寝ていてもバッグは取られないし、落とした財布は帰ってくるし、まぁ、なぜか傘と自転車だけは盗まれるのだけど、これは治安がいいと言っていいのだと思う。
昔、ロンドンに行った時に、バンドのライブを見ていて、座席指定なしだったのだけど、いい場所が取れたからどうしてもそこで見たくて、でもトイレに行きたくなって、バッグを置いて席を立とうとしたら、近くにいたお姉さんに「何やってるの!ちゃんと持っていきなさい!」と怒られたわけだけど、そう教えてくれるお姉さんは、とても優しい人だったんだと思う。

今日、無人のテーブルに置かれたバッグを見ていて、なぜ、日本では取られにくいのかと考えていたのだけど、たぶん、「バチが当たる」みたいなことは要素としてあるような気がした。
パノプティコンじゃないけど、やっぱり無宗教とは言いつつ、八百万の神見たいのはあって、神様が見ているから悪いことをするとバチが当たるというような感覚はあるのではないだろうか。
「お天道様に恥じないように」というのもそうなのかもしれないけど、見えるものも見えないものも含めて、周りの目みたいなものがあって、常にそれを気にして生きている、ある意味ではそれがあるために、自らを律しているとも言えるのかもしれないけど、それが機能した結果、ある種の治安の良さみたいなものがあるような気はした。

もっとちゃんと考えていくと、いろんな側面が見えてくるのかもしれないけど、日本人は礼儀が正しいのと同時に、常に何かを恐れているということもできるのかもしれないなと思った。

見ていただけたことが、何よりも嬉しいです!