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10minutes diaries/33

令和3年11月20日(土)

一体、僕らはどこへ行こうとしているのだろう。

朝起きて、顔を洗い、着替えて、コーヒーを飲み、仕事へ向かう。
1日の3分の1を働き、家路に着き、ごはんを食べ、お風呂に入り、眠りに尽く。

その日々の中で、やりたくないこともやり、誰かの目を気にし、何を守るためなのかもわからずに誇示し、誰かと競い、悲しみ、疲労を抱え、様々なものを壊し、命を製造し、殺め、到底自然物とは思えないものを創造し、それを文化と呼び、讃え、誰かの幸せのためだと、幸せの定義も曖昧なままに、自己満足を大いに含むその行動と、止められぬこの好奇心と欲を、未だ行方も知らず、飼い慣らすこともできずにいる。

一体、これは、誰が、何が望んで出来た世界なのだろう。

きっと、命をコントロールしようとした、あの時から、静かに、そして華やかに破滅に向かっているのであるが、そんなことはある種の周知の事実であり、今更がたがたと嘆くものでもない。

我々は、愚かな、そして愛に魅せられた愛おしき動物として、長い時間の中で、刹那に生じた、淡く、くすんだ光となるのだろう。

見ていただけたことが、何よりも嬉しいです!