10minutes diaries／６６

令和３年１２月２３日（木）

僕が働きたくないのは、もしかしたら、仕事が嫌なのではなくて、自分の時間がなくなることが嫌なのかもしれない。
自分で簡単に料理をして、軽い運動をして、少し勉強をして、本を読んで、映画を見て、文章を書いて、曲を作って、しっかり寝るということを毎日やりたい。
もちろん毎日が５０時間ぐらいあればそんなこともできるのかもしれないが、限りある時間と体力の中で、仕事をしているとどうしても、そのいずれかを選択しなければならず、日によっては大変な残業をした日には、何一つできずに、大した睡眠すら取れずに終わることになる。

と、そんなことを言ったところで時間は増えないわけで、だからこそストレスを抱えてしまうわけだが、そんな中でも、時間を見つけて、こんなしょうもない文章でも、こうして書いていることは、もしかしたら、自らにある種の精神的な安らぎを与えているのかもしれない。
まぁ、でも、簡単にいえば、それは「わがまま」と言われることなんだと思う。

よく、「毎日１００万円手に入るとしたら何をしたい？」みたいな質問をして、お金から解放された時に、自分のやりたいことがわかるみたいなことがあったりするが、もし僕がこれを聞かれても、
「自分で簡単に料理をして、軽い運動をして、少し勉強をして、本を読んで、映画を見て、文章を書いて、曲を作って、しっかり寝たい」
と言うと思う。
そんな壮大な夢はなく、目の前のことをきちんとやりたい。
逆にいえば、毎日１００万円なんか入らなくても、やりたいことをやっているとも言えるのかもしれない。
もっと自分の時間があれば、しっかりできると言うだけの話であって、状況が変わってもやることは同じのような気がする。
そう考えると、やっぱり恵まれているのかもしれない。