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10minutes diaries/315

令和4年8月29日(月)

「自分のこと全然話さないよね」
なんて、昔の彼女に言われたことがあって、僕はそんなつもりもなかったし、何ならベラベラよく喋ってたから、そんなことを言われた時に、すごく驚いたことがあった。
でも、思い返してみると、そんなようなことは職場でも言われたことがあったし、そういえば他のかつての彼女にも言われたことがあったから、きっと、それは事実なんだろうと思う。

自分のことを話すとはどういうことなのか。
たしかに、中身のない話はよくしていて、「もうちょっと真面目な話もしたい」って言われたこともあったけど、基本的には、自分の意見とかはある方だと思うので、押し付けるつもりも毛頭ないけど、自分の考えを言うことはよくあるし、それは当然のことだと思うし、そうしていたつもりだったから、「自分のことを話さない」というのが、ちょっと理解できなかった。

でも、最近少しわかってきたのは、きっとそういうことではなくて、過去の話だとか、「最近こういうことがあってさぁ」という、自分に起きた出来事を話すのが、いわゆる「自分のことを話す」ということなんだなぁということだった。
考えてみれば、この文章だって「日記」と標榜しているけど、その日にあったことを羅列するみたいなことをしていないし、結局自分の考えを書いているし、これを見返しても、その日何があったのかがわからないものばかりなのかもしれない。
もう、かれこれ15年以上日記らしいものを書いているが、ずっと、こんな書き方をしている。

先日、職場の人と飲みに行く機会があって、ちょっと身の上話をするような場面があって話していたら、なんか結構興味持って聞いてくれてたりして、まぁ、普段話さないから珍しかっただけなのかもしれないけど、色々聞かれたりして、「あぁ、こういう話を聞きたかったりするのかなぁ」とその時に思った。

それから、試しに、次に彼女に会った時に、意図的に過去の話をしてみたりしたんだけど、やっぱり、なんかすごく聞いてくれて、彼女も色々話をしてくれて、「あぁ、そういうことなんだ」と思ったし、久しぶりに実家に帰った時に、親にそんな話をしたら、いつも以上に楽しそうだった気がした。

僕としては、「こんなん楽しいのかなぁ」と思いながら話しているし、たぶん、僕はそういう事実みたいのには全然興味がないし、過去にも興味がない。
それよりも、その事象から何を思ったとか、どう考えるとか、そういうその人の思想が好きだし、もっと抽象的な概念が好きだったりはするし、無意識のうちに、僕は自分の中でそういうことを話すのが「自分のことを話す」ということだと思い込んできたのだと思う。

身の上話的な話をするのは、僕にとってはかなり意図的に行う作業ではあるけど、なんか、それによって、また違う何かが見れるなら、ちょっと頑張って意識してやってみようかななんて、そんなことを思っている。

見ていただけたことが、何よりも嬉しいです!