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10minutes diaries/356

令和4年10月9日(日)

僕は、いつからだったかは定かではないが、選挙の速報をテレビで見るのが好きだった。
今は、というか10年前ぐらいにテレビを廃棄してから、基本的にはテレビを見ていないから、それ以前の話だとは思うけど、すごく好きだったのを覚えている。

すごく小さかった時は、好きだった番組が、選挙の特番で見れなくなってしまうのが嫌だったし、見れたとしても、画面の横とか下とかに選挙の速報があって、すごい邪魔だなって思って見てた。
でも、いつの日からか、あれが楽しくて、いくらチャンネルを変えても、どこのテレビ局も横とか下とかに選挙の情報があって、チャンネルによっては数字が若干違くて、一番数字の大きい、つまり開票速報の進んでるチャンネルを選んで見ていた。

なんで楽しかったかというと、なんか、明日から世界が変わるような気がしたからだ。

その当時も、何なら今も、「どう世界が変わってほしいか」とか聞かれても、たぶん明確には答えられないし、人には慣れもあるから、どんな時でも文句はあるのだけど、それでも、なんか「変わる」ということに、僕はすごく希望を抱いたし、ワクワク感があった。
それは今でも変わらなくて、それは政治に限ったことではないけど、現状維持がすごくつまらなくて、だから、何か変わっていくことが好きだし、でも、どこに向かいたいとかは特にないし、でも、やっぱり変わりたかった。
でも、いつからか、政治に関して言えば、どうせ変わらないということがわかってきてしまって、だから、当然、結果は確認するが、ワクワクすることは無くなってしまった。

とはいえ、僕は、この国が民主主義を採用している以上は、ワクワクしようがしまいが、選挙には行くし、好きか嫌いかは別として、そんな国で生きる、国籍を有する以上、僕は、絶望しながらも投票に行きたいとは思う。
し、少なからず、その姿勢を、未来の子供たりには見せたいと思う。

見ていただけたことが、何よりも嬉しいです!