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10minutes diaries/353

令和4年10月6日(木)

最近は、本を読む気分なのか、比較的読んでいる気がする。
その中で、今日、久しぶりに「あぁ、これこれ」みたいな感覚があった。
うまく言語化できないのだけど、読んでいる時に、なんかイメージというか、感覚みたいのが立ち上がってくるわけだけど、そこで生じた感覚が、どこか前にも感じたことがあるような感じがして、でもそれが、この本の中だったのか、違う本の中だったのかがわからなくなったりする。
もしかしたら、本を読んでいる中ではなくて、何か最近見た映画とか、誰かと話をしている時に立ち上がった感覚である可能性もある。
いずれにせよ、多くの、また多様なインプットをしている時に、こんなような感覚が生じることがある。
やっぱり、なんとも言語化しずらいのだけど、僕はこの感じがすごく好きで、何かと何かが自分の中でクロスオーバーするというか、感覚と感覚の境界線が融解するというか、記憶が曖昧になっていくというか、きれいにカテゴライズされていない感じがよかったりする。

改めて思うのは、ロジカルなものとか、シンプルなものとか、概略化されたものとか、理解をするという、また相手に理解してもらうという点においては非常に大切なものだとは思うのだけど、一個人としては、どこかつまらなく感じる。
この世界も人間も、矛盾に溢れていて、そんな一筋縄ではいかなくて、波があって、簡単には説明できなくて、頭ではわかっているけど心が追いつかなくて、思わぬところで心奪われて、言葉にできなくて、きっと、そんなふうにしてできている。
そんな複雑性の極みみたいなものを、意味とか価値とか、そんな大雑把な定規で測るということが、非常に僕にとっては退屈なことに思える。
もちろん、全てはバランスではあるんだけど、曖昧が存在できる場所をきちんと確保しておくことが、意外と大事なことのような気はしている。

見ていただけたことが、何よりも嬉しいです!