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10minutes diaries/284

令和4年7月29日(金)

仕事帰りに、時間があったから、ちょっと遠回りをして、ショッピングモールに来た。
平日のショッピングモールなんて、人はまばらで、店員さんは、そんなにずれてないだろう商品棚の整頓をしてて、どこのお店も同じような光景になっている。

本屋さんがあったので入ってみる。
一応、新刊とか平置きになってる本を確認して、別に何に役立てるわけでもない勝手なマーケティングをする。
一通り売り場を歩いて、店を出ようとした時に、とある本が目に入った。
それは、埼玉の地形みたいな本だった。
今と昔を比べて、昔はこんなところだったみたいのを紹介する本だったが、地味な歴史好きとしては、こういうのは結構好きで、今でも昔の面影があるところだったり、その時代の景色を想像したりして、わくわくしたりする。

でも、ふと思う。
たかが百数十年で、よくも我々人類は、欲をむきだしにして、ここまで自然をこねくり回してきたもんだなぁと。
この見渡す限りのコンクリートや、景観もクソもない無機質な建物が並ぶ姿を見ていると、そこに自然への敬意なんてものは微塵も感じないし、当然、そうして出来上がったショッピングモールの中のカフェでくつろぐ僕もその一人だったりする。

なんでもありなのかな。
何が正解かなんてのは今はわからないし、それはいつまで経ってもわからないことだとは思うけど、なんというか、あまりにも思慮が浅いというか、情みたいなものだったり、畏敬みたいなものがなさすぎる気がする。
それがいいとか悪いとかじゃなくて、ただ一個人としては、寂しい気持ちになるし、決していい気分ではないし、なんだか申し訳ないし、ただただ楽しくないというだけだ。

ほんとに、僕らは、何がしたいんだろうね。
どんな幸福を求めてるんだろうね。
何も考えてないのかな。
何も思わないのかな。
きっと、そうなんだろうな。

見ていただけたことが、何よりも嬉しいです!