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1番ヤバいのはロスカット。スワップ狙いで失敗しない3つの方法

この記事では、FXスワップポイント投資で失敗しない方法を書きます。


スワップポイント投資では、毎日金利がもらえます。

(※2021年11月現在、スワップポイントは低い。始めるのにいいタイミングではない)


金利と聞くと、ローリスクな印象を受けるかもしれません。

しかし実際のところ、スワップポイント狙いはけっこうハイリスク。


今まで9年生き残ってきた経験から、失敗しない方法を書いていきます。

無理のない運用で、資産・副収入を増やしましょう。


FXのスワップで失敗?

スワップポイント投資では、買った通貨を売らずに持ち続けます。

買った外貨が安くなれば、含み損はどんどん大きくなります。


ショッキングな金額の損が出ることもあります。

しかし損がでても、決済されなければ実際の残高は減りません。

ロスカットにならずに生き残れば、スワップポイントをもらい続けられます。


さらに、損がでているときにもっと買えば平均買い値を下げることもできます。

くわしくは、この記事の後半で書いていきます。

(※含み損は、未確定の損。今売ればいくら損することになるか。後述。)


スワップで失敗しない方法

ニュージーランドドル(NZD/JPY)を買っていてレートが下がれば、損をします。


含み損がわかる画像

たとえば、ニュージーランドドルの値段が1円下がったとします。

このとき1万ドル持っていれば、1万円の含み損(未確定の損)となります。


スワップ狙いの投資は、長期の投資。

含み損は、そのままにします。


これまで受け取ったスワップポイントより、含み損が大きくなることもあります。

それでも、放置が鉄則です。


上がるまで、スワップポイントを受けとりながら待ちます。

含み損が0になるまで待って決済すれば、スワップ分は結局プラスになるのです。

(※周期的な値動きをしやすいオーストラリアドル、ニュージーランドドルがおすすめ)


ロスカットとは

あまりに含み損が大きくなったとき、持っている外貨が自動で売られること。


自分の意図とは関係なく、FX会社のルールにもとづいて発動します。

このロスカットが、スワップポイント投資の失敗です。


たとえば、資金10万円でニュージーランドドルを1万ドル買います。

ニュージーランドドルを80円だとすれば、このときのレバレッジは8倍です。

・本来必要な資金=80円×1万=80万円
・80万円(必要な資金)÷10万円(実際の資金)=8倍(レバレッジ)


ロスカット

このとき、レートが8円下がって72円。

含み損が8万円くらいになるとロスカットになります。


含み損だった8万円は、確定の損に。

預けていた10万円は、2万円になってしまいます。

(※これらの数字は一例。ロスカット発動条件はFX各社のルールによる。以降も同様。)


スワップで失敗しない方法①

あらかじめ、多めの資金を口座にいれておきます。

ロスカットを避けるためには、レバレッジを下げる必要があります。

資金を多めにすることで、レバレッジが下がります。


さきほどの例で、10万円ではなく40万円をあずけていたとします。

ニュージーランドドルが80円のときに1万ドル買うと、レバレッジは2倍です。

・本来要る資金=80円×1万=80万円
・80万円(本来要る資金)÷40万円(実際の資金)=2倍(レバレッジ)


このケースではニュージーランドドルが39円下がって41円。

含み損が39万円になるまで、ロストカットされません。

ロスカットされない

レバレッジを下げたことで、ロスカットされにくくなりました。


最初に、ロスカットされるラインを計算し、低く設定すること。

つまり、レバレッジを下げることが大事です。


ちなみに長期投資をするときは、ロスカットラインの調査くらいはする人が多いです。

問題は、短期トレードで含み損になったからといって、それを放置する場合。


私も、短期トレードで含み損を放置したことがあります。

そのポジションをもったまま、東北の地震が起こってドル円は暴落。

ロスカットにはならなかったものの、損の金額にびびって自分で決済してしまいました。


今振り返ると、冷静にロスカットラインを計算し、足りない分を入金する。

というのが正解だったように思います。


スワップで失敗しない方法②

言うのはカンタンで実際には難しいことですが、「下がるまで買わない」のも大事です。


安く買うことができれば、含み損が大きくなりにくい。

ロスカットになりにくいです。


ニュージーランドドルの過去の値動きは以下のようになっています。

NZDJPY年足

80円のところに線を引いてみました。

ニュージーランドドルが80円というのは、なかなかの高値です。


資金10万円でニュージーランドドルを1万ドル買ったとき、約8円下がるとロスカットです。


過去の最安値は42円。

理想を言えば、ニュージーランドドル50円くらいまで待って買えれば最高です。

同じ資金10万円で1万ドル買うなら、最安値にならない限りロスカットされません。


スワップで失敗しない方法③

しかし、買わずに待っていても、スワップポイントはもらえません。

何万ドルも買える資金があるのに、ただ待つのはもったいない。


たとえば、5万ドルを買えるくらいの資金を持っているとします。

このとき、ニュージーランドドルが80円のとき、まず1万ドルだけ買っておきます。

そのあと、75円→70円→65円→60円と下がったら、この各ポイントで1万ドル買います。


このように分けて買うことをナンピンといいます。

ナンピン

60円まで下がり、ナンピンで5万ドル買ったら、購入価格の平均は、

(80+75+70+65+60)÷5=70円

となります。


ニュージーランドドル=80円でいきなり5万ドル買うより、安く買えます。

安く買えれば、含み損が大きくならないので、ロスカットされにくくなります。

ナンピン2

また、70円までしか下がらなかったとしても、3万ドルは買えます。

ナンピンをせずに60円まで待ってから買うより、資金のムダがありません。


ここまで紹介した、失敗しないFXの手法はこちらの記事に詳しくまとめました。

ぜひ、読んでみてください。


スワップは変動する

スワップポイントの変動も、失敗につながる要因になりえます。


スワップポイントがいくらになるかは、FX会社が決めます。

その利率は、主に各国の政策金利によって変わります。


政策金利が上がれば、受けとれるスワップ金利が増えます。

逆に下がれば、受けとれるスワップ金利は減ります。


スワップポイントが大きく下がったときの対策は、

・含み損のときなら、耐える
・含み益のときなら、別の通貨や資産に買い換える

になります。

こうしたリスクを考えると、「収入源がFXだけ」という生活はなかなか厳しいです。


「ドル円のスワップポイントで生活できないかな?」

と思ったので、検討してみました。

スワップポイント生活が気になる人はぜひ、読んでみてください。


FXのスワップ投資とは

FXで金利が高い通貨を買って、放置する投資です。


毎日スワップポイント(金利)がもらえます。

一度買ったら手放さない、長期投資です。


金利の高い通貨には、

・ドル
・オーストラリアドル
・ニュージーランドドル
・南アフリカランド
・トルコリラ

があります。

しかし、南アフリカランドとトルコリラはレートがずっと右肩下がり。

おすすめできません。


スワップで失敗しないまとめ

ロスカット対策

ロスカットは含み損が大きくなると、持っている外貨が自動で売られてしまうこと。

このロスカットが、スワップポイント投資で最大の失敗。


ロスカットで失敗しない方法として、

・多めの資金を口座に入れる
・安値で買うようにする
・ナンピン(買い増し)をする

という方法がある。


スワップの変動対策

各国の政策金利が下がると、スワップポイントも下がる。

スワップポイントが大きく下がったときの対策は、

・含み損のときなら、耐える
・含み益のときなら、別の通貨や資産に買い換える

になります。

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