#20 馬券検討の参考に 馬具編

#20  馬券検討の参考に 馬具編

では、馬具について説明していきます。

先日話した通りサラブレッドは元来非常に臆病ですので、
それらを克服するために様々な馬具が用意されています。

ゼッケンや鞍などの馬具は一律身につけるのでここでは割愛します。

《 メンコ 》
覆面ですね。
耳覆いがついているもの、ついていないものありますが、
ついているものが一般的かもしれません。
音に驚いたり、砂をかぶるのが嫌な馬がつけます。

《 ブリンカー 》
漢字にすると遮眼革と書かれます。
漢字にしたほうがカタカナよりイメージつきやすそうですね。
馬は視界が非常に広く、真後ろの10度だけが完全な死角でそれ以外はほとんど見えてます。
そのため、他馬を気にすることが多く、自身が走るのに集中できないことがあることからブリンカーを着用します。
具体的には横側の視界を塞いでいる状態です。

《 シャドーロール 》
競走馬は敏感なため、自らの影や脚の動きに驚くことが結構あります。
そこで下方が見えないようこちらも視野を狭めるための道具です。
鼻上にちょこんとも何かついている馬がいますが、あれがシャドーロールです。

《 チークピーシーズ 》
シャドーロールのサイド版です。ブリンカーと効果は近いと思います。
最近だとオジュウチョウサンがチークピーシーズつけてますね。
ブリンカーは新聞でも"B"の文字で書かれてますが、チークピーシーズは書かれないんですよね。
ここら辺は何か統一してほしいものです。

《 ブローバンド 》
こちらもシャドーロールのようなもので、額版です。
あんまり見ることないかもしれません。
上方や後方が気になる馬向けです。
頭を上げる癖のある馬につけさせ、頭を下げさせる効果があると聞いたこともあります。

《 バンテージ 》
馬具なのかな?
一応他馬との接触などで脚を怪我しないよう保護や治療のためにつけています。
でもたぶん意味もなく巻いている場合もあると思います。(おしゃれ的な)

《 ホライゾネット 》
パシュファイヤーとも呼ばれますね。
メンコの眼の部分をネットで覆ったものです。
こちらもメンコ同様砂をかぶるのが嫌な馬などがつけてます。

10年前くらいですかね、ルーベンスメモリーという馬がいました。
この馬は隻眼だったんですよね。
片目だけパシュファイヤーつけてて気になった覚えがあります。
善臣先生が丁寧にこの馬に接していたのを今でもよく覚えてます。

ちなみに余談ですが、元から片目が失明している状態だとたしか競走馬として登録できないです。
ただ、登録した後片目失明に関しては登録を継続することが出来ます。

だいたい馬具はこんなところですね。
ただなんとなく付けているだけとは思っていないかと思いますが、
あまり意味まで考えなかった人もいると思うので、これを機に気にして見てもらえればと思います。

その他、よく競争終了後のインタビューなどで
ジョッキーがハミ云々について話していることがあるかと思います。
これは馬の口に加えさせているもので、ハミに手綱をつけてジョッキーが操作をしています。

あと、一個だけ。

競走馬の尻尾に赤いリボンがついている馬がたまにいます。
あれはオシャレではないです。
赤いリボンには意味があって、人や他馬が近づくと蹴る癖のある馬につけられています。
ですのであれは警告的な意味があって、気をつけてくださいということです。

次回はちょっと友人に聞かれた走り方について話しましょうか。


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