見出し画像

パンツのゴムにおける収縮とびろ~ん問題

友だちが足揉みの資格を持っていて、ときどき施術してもらっている。
足裏を見るだけで、その人の生活習慣や食生活の問題、メンタルの問題などを診断して、アドバイスしてくれる。

そして何より、そのマッサージが気持ちよく、毎回、解放感にみちみちて終わる。体も芯から温まり、循環がよくなる。クセになる。

その施術を受けながら、友だちから
「この状態だと、かなり、時間を圧縮して使っているね」
と言われたのが腑に落ちた。

圧縮か、なるほど~~。


朝と夜。私の時間はジグソーパズルのように
取り替えの利かない組み合わせになって過ぎる。
ここをだらけると、あとが終わらない。
ここで別のことをすると、あとで必要な事ができない。

夕食前後は分刻みで動く。
長男の晩御飯の注入を夫がしてくれ、その間、晩御飯の支度をする。
夫は注入後すぐに長男を連れて自分の部屋に行き
長男に好きな曲のYouTubeを見せて、自分は晩酌(肴は、ゴルフのスイング研究)しながらの見守り。
晩御飯ができると、夫以外の家族が食事。
私は10分で食べて、10分である程度の片付けをし
長男の見守りを夫と交代する。
その夫も、食事、入浴と30分で済ませて、また私と見守りを交代する。

私は残りの片付けと入浴をして
入浴後は15分ほど時間があいて、一息つく。
その後は、長男の就寝準備(水分、歯磨き、ガーゼ交換、おむつ替え等)
をして、一日が終わる。

毎日、そこまでが早くもなく遅くもなく
カチ、カチ、と嵌まっていくように過ぎる。

朝も、長男を起こさないように、お弁当と朝食の支度。
長男の痰吸引の控えに夫がきて、その間私はマル太郎の散歩を30分以内に終わらせる。帰って来て、長男の朝食を注入する。

長男が家にいる期間は、毎日ほぼ同刻に、同じことをやっている。
そして、長男を生活介護事業所に送って、帰りに細かい用事を済ませる。


ここからが、私の間延び時間だ。
ここからの時間の過ごし方が、あまりにもだらけていて
ずっとずっと、引け目に思っていた。

「しかたないよ、いない時くらい」と
なかば開き直って、ちょっと後ろめたい気もちだった。
いやほんと、何もしない。お恥ずかしいくらい、だれている。
縦のものを横にもしない、という言葉があるが
ほんとにその通りをやっている。

「出来る時にはやれる」なんて
なんの根拠もなく心の中で宣言して、だらけている。

お昼を作る、長男が帰宅するまでにマル太郎の散歩をする。
それ以外はだら~~だら~~と
動物園のシロクマみたいにうろついている。
いや、シロクマだってやる気満々で
積極的にうろついているかも知れないから
失礼かもしれない。


でもつい最近、何のきっかけでだったのか、思った。
あんなに朝と夜の圧縮時間があるんだから
その間はだらけたって、仕方がないんじゃないかなあ?

パンツのゴムだって、伸びてこそ縮む気にもなるってもんだ。
ほとんどヤケですが、でもパンツのゴムは私の真理だ!
自信をもって、びろ~~んとだらければいい。
もう、引け目に感じないぞ・・・ゴムなんだかんな!

そう思った。
・・・のであった。


それにしても、なんでこう言い訳じみてしまうのかなあ。
パンツのゴムなんか持ち出してさ。
こんな私に何も苦情を言わない家族に、感謝しなきゃなあ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?