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もっと評価されてほしいあの曲やあのアーティスト

知る人ぞ知る名曲というか、なんで有名にならなかったんだろう?なんで忘れ去られたんだろう?と思う曲はいくつもあります。
最近だとサザンオールスターズの「YOU」がユニクロのCMで流れていてそれを思い出しました。

今回はそういった有名なんだけど忘れられかけたアーティスト、当時は話題になったが今思い出す人がいない曲、私が個人的に好きでよく聴くけれどなぜか売れない(売れなかった)アーティストや曲をご紹介します。


① もっと評価されていいアーティストや曲


FLYING KIDS|幸せであるように

FLYING KIDSはかつてのオーディション番組「イカ天」でデビューしたバンドで当時はけっこうな人気を誇っていましたが、最近曲が流れてくることはほぼなく、いつの間にか忘れられてしまった気がします。

SNSでは取り上げられず、カバーやサンプリングもされず、懐かしの平成音楽みたいな番組でも登場せず、City Popの文脈でもなく、といった感じでこのまま消えてしまうには惜しいです。
(先日久々に関ジャムで流れていたのを見ました)

彼らはファンクやソウル的なサウンドを上手くJ-POPと融合させたバンドサウンドで、平成前期を代表するアーティストのひとりだと思います。


電気グルーヴ|Nothing’s Gonna Change

見ていただければ分かりますがこの曲はMVが面白く仕上がっていてさらに音もかなりテクノ度が高い良曲で、おそらくファンの人なら確実に覚えているはずですが、私のような一般層にはあまり印象のない曲です。

一般層は彼らに常に面白さを要求していたので、音的にはシリアスでハードなこの曲はそういう対象にならなかったのかもしれません。

しかし今、当時の彼らに対する「面白い人達」フィルターを外し普通のテクノサウンドとして聴き直せば、十分に今でも通用する良い音楽だと感じられると思います。


KIRINJI|AIの逃避行 feat. Charisma. com

こちらはKIRINJIとCharisma.comのかなりユニークで素晴らしい作品ですが、普段の楽曲とは雰囲気が異なりさらに非常に凝ったMVとラップメインのサウンドでキリンジ感がなかったため、あまり話題にならなかったのかもしれません。

やっぱりKIRINJIと言えばエイリアンズのようなアコースティック系の音と美しい歌詞なんでしょう。
私は好きですが本来のファンにはちょっと違ったのかな?と感じます。


② 多くの人が忘れてしまったいい曲


かの香織|午前2時のエンジェル

これはだいぶ懐かしいかの香織の1995年の楽曲で、J-waveでよくかかっていました。
かの香織はそれほどヒット曲はありませんが作詞作曲・ボーカリストとして多くのアーティストと関わり、また映画やドラマ等の音楽も作っていたようです。

とはいえ私も何かのきっかけで表示されたYouTubeのおすすめで何年ぶり(少なくとも10年以上前)かに思い出したくらいで、正直忘れていました。

当時グラウンドビートと呼ばれ、Soul II Soulなどで流行っていたアシッドジャズ的テイストを取り入れたこの曲は本当に深夜のFMに似合っていました。


moumoon|Sunshine Girl

資生堂のCMで流れていたような記憶がありますが、軽妙なサウンドとおしゃれなMVは何となく覚えていて、これを見て懐かしく感じる人も多いのではと思います。

彼らが今どうしているか分かりませんが、きっと当時は今よりCMソングが十分にヒットの原動力となっていたんだろうと感じます。

このMVは凝ったデザインの素晴らしい動画で、CMの撮影チームが作ったんじゃないかと思うクオリティで、今でもこんなスキのない整ったMVはあまり見ないと思います。


加藤ミリヤ|夜空

これはヒップホップ界では超有名な大ネタと言われるBUDDHA BRANDの「人間発電所」の曲をサンプリングした曲ですが、最初に聴いたときあまりに歌がうまいことに驚き、サンプリングの件はあとで知りました。

ただこの曲の話となると必ずそのサンプリングのことがついて回るのは、素晴らしいデビュー曲のヒットという成果に対して少し大きすぎる副作用だったのかもしれません。

そんな話がなくても十分にうますぎるボーカルだと思います。
調べたら当時彼女は15~6歳ということで、それであの声と存在感は本当に凄かったんですね。


③ マイナーなままでいてほしくない音楽


最後は私の完全な個人的嗜好で3曲選びました。
ご存じの方がどれくらいいるか分かりませんが知ってほしい曲ばかりです。

FreeTEMPO|Dreaming

i-dep|Rainbow

ぷにぷに電機|君はQueen

FreeTEMPOとi-depは、ともに2000~10年代の「TOKYO LUXURY LOUNGE」といった当時の人気コンピレーションアルバムに必ず入っていたという印象で、おそらくJazztronikやKyoto Jazz Massive、FPMなどが好きな人なら確実に聴いたことがあると思いますが世間一般的には知られていません。

少なくともリアルの状況で彼らのファンという人には私は会ったことがありません、残念ながら。
本当にすごくいい曲ばかりなんですけどね…。

そして最後はぷにぷに電機というとても変わった名前ですが音楽は非常にレベルが高く、唯一無二のボーカルの声がとても印象的なアーティストです。
このMVも夜景とサウンドがとても合っていてボーカルの個性的な声も非常に良い感じで、もっと知られてほしいですね。


後半になればなるほどおそらく一般には知られていないですが、個人的な趣味でここで紹介させていただきました。

世間で売れてしかも記憶に残る曲なんてほんの一握りで、その裏には何万何十万という無名の曲がありそれらはいつか消えてしまいますが、幸い今は動画共有サービスやサブスクでの配信があるので、今後も暇があれば掘り起こしていきたいと思います。




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