見出し画像

【思想】楽観主義 vs 悲観主義

ポジティブシンキングだとか成功法則だとか、その手の類の書籍は20代の頃から膨大な量読み漁ってきた。
そして、最初は受け売りの知識だったけれど、それを実行、経験して、体得して智慧に変えてきたので、もうその手の類の書籍の情報に頼る必要もないし、問題に直面しても自ら新たな方策を見出して解決できるようになってきた。
プラス思考はとても有効的で効果の大きな方法論だとは思うけれど、人間そんなに容易に前向きに物事を捉えられるものではないと思うし、無責任に楽観的なのもどうかと思う。
半ヒキコモリの頃(=自営手伝い数年間のリハビリ期)、理想は高いけれど現実、仕事もしていなければ、何の努力もしていない人達を嫌というほど見てきた。
無理やりポジティブシンキングをやっているだけで、話を聞いていて痛々しく感じもしたし、ただ理想に縋っているだけに感じて軽く憤りも感じた。
確かに彼らは(当時の自分も含め)メンタルを殺られた人種なので、病気の性質上、行動に移せないのは重々承知ではあったが。
90年代ビーイング系アーティストの歌詞に多く見られた「夢は必ず叶う」とか「永遠に〜」とか、心が真黒な人種(※注1)にとっては、「無責任にそんな真白な言葉を吐かれましても・・・。(ケッ。苦笑)」となるだけで、時と場合によっては多少、白が混ざって薄くなってグレーになることはあっても、黒は黒であって何にも染まらない。
理想論だけでは、現実は何も変わらない。
そこに建設的な努力がなければ。
理想を掲げてそこに向かう道筋を計画し、ボトムアップ的に行動を積み重ねていく時点で、理想はもう実現可能な目標になってしまってはいるのだけれど。
そして、悲観主義というとネガティブに感じられることの方が多いと思うのだけれど、リスクヘッジという観点からすると有効に使える考え方だと思う。
最悪の事態を想定して、あらゆる事態に備えて物事に取り組む、とても慎重でかつ安全な行動理論になり得ると思う。
勿論、悲観的になりすぎて行動しないのは論外だし、自分のように慎重になりすぎてチャンスを見す見す逃してしまうのもどうかとは思うけれど。
どうしても自分の能力や知識では無理なことは、専門職にお金を払ってでも依頼すべきだと思うけれど、極力他人に全てを委ねて任せたくないのも、石橋を叩き壊して自分で掛け直してから渡るのも、ゆくゆくは自分の能力や知識になることを見越してのことでもあったりする。
 
 
※注1
 
徐々に肌の色が白くなっていってもソウルはブラックなM.J.さんや、盲目であるが故に視覚による情報に頼らず音楽の本質を捉えたR.C.さん、S.W.さん等とは別人種なので注意。
上記のアーティストは、ソウルミュージック(ブラックミュージック)と括られることが多いが、ここで言う心の真黒な人種の憤りや悲哀を昇華し、彼らの心に響く荒々しく重厚で攻撃的な音楽を黒心音楽(ブラックサウンド)と定義する。
ハードコアメタルやラウドロック、鬱ロックもこれに内包される。
音楽スタイルが何であっても思想がそこに根ざしたものであれば、黒心音楽(ブラックサウンド)とする。


2018.08.19

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?