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sik:mogro split セルフライナーノーツ

人生においてのやるべき事が増えてなかなか書けなかったですが、リリースしたスプリットについて書いていきます。
自分が作った曲についてあれこれどうってのは野暮なのでこれを製作してた時の事など軽く書いていこうと思う。

はじめに

sikを始めてスタジオ入り始めたのが2021年で、ギターだけのデモの状態のボイスメモはどんどん溜まるが形にならないから、下手でもセンスなくても”とりあえずやろう”でスタートした。毎回書いてる事で時に理解されない事が多いんだけど。
「とりあえずやる」って事は自分が何かを持ってないやつだって理解してるヤツにとっての最適解だと今も思ってる。やりながら考える。この気持ちは年々加速している。
家族が増え、金も必要で、絞りだした時間に少ないアイデアを詰め込み形にする。
反比例するように年を重ねると正当な言い訳も増えアクションも気力も減り、皆評論家になっていく。
これについては否定してるわけじゃない。でもそうやって皆何かを作る事から少しずつ脱落していくのはしょうがないと思ってる。
だからどんどんアイデアを形にしてまず車輪を回して、長い距離を見据えて短距離でも形にして物を作るスタンスでやっている。
そのなかでの今回の二曲はその3回目の録音の曲だ。

このプロジェクトは明確に激情ハードコアをやりたい。マスロックがやりたいってのは明確になくてうるさい歪みをガーンって鳴らした変拍子の音楽をやろうと思ってそこから方向性を定めていこうと思った。やりながら定めていこうと。

活動に関しても今、自分が置かれた状況で出来る最大限の方法で試行錯誤してやろうとも思った。

いわゆるライブハウス、バンドの活動マナーに沿ったライブして、対バンして、企画やって、誘って、誘われて、人のライブに行ってっていう王道で真っ当なプロセスを踏む事は俺もビトル君ももう今は出来ないし、
若く時間が限りなくあった時代のライブしてなんぼみたいな、それが出来なければバンドが拡がっていかないっていう価値観に縛られないでやる。

生きていると当たり前に決められたなんとなくのルールにいる事が多いしそれが正義のように感じてしまうんだけど、そうじゃないよなって。
今色々な局面でそれを感じる。

自分なりの解釈で発信する。皆はこうやるけど、俺はこうやるってスタンスで活動しようと思ってる。

自分もビトル君も家庭があって家族がいる。
特別キャリアがあったわけではないアラサーで、歳を重ねていくと色々な責任が増えて、音楽どころじゃない事も増えてくいくんだけど、その隙間で時間作って形にして発展させていきたいと思い、EPやアルバムやライブではなく、2曲ずつ形にして録音して、リリースする形にして、これ自体を自分達の経験にして発展させていこうと思った。
荒いながらも毎回ベストを更新して少しずつ質の良い物にしていく算段だ。
ただ曲で繰り返すのではなくリリースまで経験するのが重要だと思ってる。
(来年にはEPを製作しようと思ってる。)


それに今世の中が凄い速さで目まぐるしく変わっていくのも感じてる。
定期的に書いてるがSNSが今は主流で話題になり流れて色々な事を知る事も多いが、主流ではない自分達の価値観を育てて発展させてzineやその過程で感じる電波に従っていきたい。
このnoteをTwitterで拡散している矛盾もあるが、近年のSNSや価値観とは距離を置きたいとも思ってる。

音楽活動、表現活動なのにわざわざ活動方法や価値観を頑張って合わせる必要はないんだ。
なんで140字以内で文字を収めて分かりやすい動画あげなきゃいけないんだよ。
こっちが合わせるんじゃなくてそっちが合わせろよってスタンスでいきたい。

話を戻して曲の話。


A SIDE:sik


1,“Grinding”


仮タイトルは”Heavy Meatal”ってのが”Grinding”っていう曲だ。
昔ジャズをやっていた頃の理論をつかってコードと歪みを重ねて自分自身の琴線に触れる感じを掴む事が出来た気がしてギター弾いてる時にテンションがあがった。
最初の二つのコードが個人的にはがゴスっぽい、ニューウェーブ感もしくはビジュアル系があるように自分には聴こえてぐっとくる。

これが出来た時はsikの活動の最初の車輪を回す事が出来ていたからコーラスでThe LoyettesのDeepa氏に参加してもらおうとも思っていた。
ビトル君の歌にディーパちゃんのコーラス乗ったらどうなるんだろうと思いながらワクワクしていて、録音当日にこんな感じでいきますって連絡が来た時に聴いたデモが自分が想像していたよりも遥かによくて環八を走りながらぶち上がったのを今でも覚えてる。
モノクロだったコーラスが一気にカラフルになって二次元だった物が三次元になった奥行きを感じた。
勝手に想像してた音かなり違ったんだけど、
それが最高だった。

“Grinding”のビトル君だけのデモも前回の#2 Burningに入っているので興味があったら聴いてみて欲しい。
今録音してる次の曲にもディーパちゃんが参加していてサウンドもよりハードになっていてなかなかよくなりそうです。自分の中である程度方向性が見えてきた気がする。


2,”Fight it down”

その次の仮タイトルSevenはFight it downは7拍子で作ったリフで、前やっていたバンドで3/4や6/8に触れて、4/4と同じコード進行で3/4や6/8で演奏すると随分メランコリックになるなあと思い拍子の面白さを感じた。
奇数拍子になると字足らず感を感じるんだけど繰り返す事によって歪なグルーブに感じるなって思ったり。こういう面白さをもう少し詰めていきたいなと思ってる。
この曲も実験しながら精製してる感覚がまだあって、普通にリフを作ってから拍を短くしたり、長くしたり、自分の中の新鮮さや発見を探しながら製作した。
毎レコーディング、前回の録音よりも少しだけ前進して実験して進めたいとビトル君と話をしていてボーカルもいくつか重ねて録っている。

B SIDE:mogro / 勝手にセルフライナーノーツ


まず以前にも触れているんだけど、今回のスプリットは音楽的な親和性ではだしていなくて、芹澤さんやFurther Platonicの活動、ローカルの活動で自分は個人的に共感して自分からお願いした。

前々回のNobody Celebrates My Birthdayもそうだし、前回のThe Loyettesもそうなんだけど自分が刺激を受けたいから、何かしらを得たいから一緒にやっている。
御殿場の野外ライブで観たmogroも前回TKA4で観たテクニカルなんだけどパンクでエモで格好良かった。(薄ペラい語彙で申し訳ない)
ライブでの完成度の高さは本当に見習いたいと思ってる。これくらい詰めれたらなあと。

1,”Clouder”



導入が雨音とベースラインからはじまる。
自分はこういうインストの音楽は詳しい訳ではないんだけど、子供の頃夢中になっていたthe band apartみたいなアンサンブルだなと感じつつ、歪みとクリーンとエフェクティブなギターのレイヤーとキメと徐々にドライブして盛り上がりつつ、サンプリング的に挟まれるテレビ?ラジオの声、色々なアイデアが練り込まれていてアウトロで次の曲に自然と繋がる。格好良い!

2,Song for Covid-19 Times

前の曲でも、この曲も、ライブもそうなんだけどドラムとベースのリズムチェンジと絡みがとにかく格好良い。ただ刻むんじゃなくてドラムを空間を縫うように弾いたり、ライブだとドラムの爆発が最高だ。
またこの曲の最後の盛り上がりもコーラス?が重ねられていて個人的にはウワーってなります。
練ってアレンジされているんだけど、ライブでの押し引きと完成度が高くてテンションがあがる。

という訳で明日静岡三島でライブがあるのでタイミングが合えばよろしくお願いします。
あと個人的には”Share Tokyo”静岡編を来年またやれたらと勝手に思っています。

4/23 Mishima studio o&k

あと明日の静岡でのLiveでリリースライブは完結です。
明日はDeepa氏に2曲参加してもらう形でライブを行います。

対バンは百姓一揆と東京からsassya-で芹澤さんが前からsassya-と百姓一揆でやりたいと思っていたらしいので百姓一揆の最後のライブで機会を作れて良かったかなと勝手に思ってます。

1630-1700 百姓一揆

1720-1750 sassya-

1810-1840 mogro

1900-1930 sik

sik:mogro
Further Platonic & Burn Myself Records presents

Mishima Studio o&k

sik
mogro
sassya-
百姓一揆(Hyakusho ikki)

2023.4.23(sun)
Open/Start
16:00/16:30

Entrance (1500yen)
2drink

Access
Yaotame building B1F,1-30,Hirokojimachi,Mishima-Shi,Shizuoka

Tickets
furtherplatonix@gmail.com

取り扱い店舗


今回は少し増えています。
Further Platonic(静岡)

3LA(東京)

Nine Spice Distro(東京)

LlKE A FOOL RECORDS

1020 DISTRO(新潟)

まだ発送出来ていませんが、これからFar Apart Recordsでも取り扱いがはじまります。

DISK UNION 


扱ってもらってる所についても書きたい事が山ほどあるからまた別で書こうと思ってます。
それにZINEについての説明なども追って書きます。



sik/Burn Myself Records
タカザワ

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