八首「魔女とみずいろ」



みずいろのまぶたの少女を詩と呼んでここから夏の始まりであれ

その青きネイルに触れらるる氷にも通わぬか青き電流

海色の匣が喉の奥にありまなざされては燃えているのだ

底のない夏にいるんださみどりの夜のひかりが絡まる道で

はつなつの真珠のように呼びかけて光降らせる夜の海岸

鱗をいろくずと読み、お互いがいつか彩屑になる日の話

もう生まれ変われませんね 魔女のあらゆる純粋に鴎来るよう

みずいろはみずいろのまま朽ちる少女を永遠と呼ぶレトリック

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