ポーカーを麻雀に例えたら⑤レイズの強弱編
ポーカーを麻雀に例えたら③で、フォールド・レイズ・コールについて説明しました。
今回はレイズについて、「どれくらいレイズすればいいのか」を麻雀に例えて説明しようと思います。
https://note.com/b_bmaker/n/n3e9de28fc0cb
レイズ=立直
まずはレイズをもう一度麻雀に例えましょう。レイズとは立直です。麻雀の立直は自分が和了る為ですが、ポーカーの立直(レイズ)は相手を降ろす為にあります。自分の立直に対して全員が聴牌を外した瞬間に、和了り牌がやってくるのです。
レイズの単位、BB
レイズの強弱を計る為に、BBという単位を使います。テーブルやトーナメントの時間経過によってSB/BBの額、つまり供託の大小が変わるので、BBが支払う供託分を1としてレイズの強弱を計ります。
(画像はトーナメントでの持ち点。1枚目は5000pt=25BB分ですが、2枚目は4400pt=11BB分となります。自分や相手の持ち点によっても、レイズの価値は変化します。)
以上を踏まえて、弱いレイズから順番に説明します。
①最少(2BB)のレイズは最悪のレイズ=供託増やし
まずはこちらをご覧下さい。
左端のプレイヤー、「<」で見えにくいのですが、KKと非常に強い手を持っています。現時点では最強です。しかし。
最少(2BB)のレイズをしました。
最少のレイズをしても、元々降りるつもりのプレイヤーしか降りません。確かにKKは複数人を相手しても勝てますが、勝率は下がります。この後どうなるか。
最弱だった62のプレイヤーが、2のスリーカードで逆転しました。これはもっとレイズをしていれば防げた事です。
参加者を降ろせないレイズは、供託係(BB)が一人増えるだけです。供託の立直棒が2本3本と増えたら、誰もがやる気になります。絶対にやめましょう。
この一戦では、右上のT9がフラッシュになりましたが、62がフルハウスになって勝利しました。しかし、KKがレイズ(600)→QQリレイズ(1800)→KKが更にレイズという展開になれば、他の二人は降り、KKが勝てる可能性もあったのです。自分がレイズを怖れては勝てません。
3~4BB=染め気配
麻雀で染め手を作ると、相手の強弱がよく分かります。強ければ平気で染め色の牌を押しますし、弱ければ絞ります。そういったソナー的な役割が3~4BBのレイズです。一言で例えるなら「そんな装備で大丈夫か?」
5~6BB=親立直
レイズが高ければ、圧力はより強くなります。しかし、応じた相手もより強いことになります。ポーカーは安い手では勝てません。親立直に歯向かう相手も跳満が見える手になっています。2000点(ブラフ)で親立直を装うのはやめましょう。
7BB以上=伏兵注意報
7BB以上のレイズはリレイズ(暗槓+立直)に相当します。レイズはただ強ければいいという訳ではありません。3BBだったらリレイズしてきたはずの相手が、コールで隠れてしまうのです。
リレイズとコールで何が違うかと言うと、手札が元々強いのか、共通のカード(ボード)で強くなったのか分からない事にあります。
麻雀で例えると、中を4枚持った相手がいます。手役も十分、暗槓して立直の予定でした。
ところが、あなたが暗槓(レイズ)した事で更にドラが乗りました。相手はあなたが降りないように中切りで追いかけ立直(コール)します。どちらが強いか、分かりますね?
まとめ【過信は禁物】
どんなに自分の手が強くても、たった2枚の話です。共通の5枚次第でどうにも逆転されてしまうし、逆転する事も出来ます。勝つ為にも弱い相手は序盤でしっかり降ろし、逆転の目を摘む事が重要です。
次回も戦略編です。押し引きを明確にする為に、「ペア・ストレート・フラッシュ」をそれぞれ麻雀に例えます。
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