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裏目から考える最初の一打

今回は、配牌で何から切っていいか分からず和了りを逃してしまう人向けの記事です。

結論から言います。

字牌から切れ。
1枚字牌はドラ以外全部切れ。

以上。これでこの記事は終わり。解散!

……って訳にもいかないので解説します。

麻雀は4面子と1雀頭を作るゲームですが、配牌がバラバラだと、全て必要な牌に見えてしまいます。そして、切る牌が分からないままに切り、フリテンになったり和了り逃しをしてしまいます。
そこで「裏目の少ない牌」というのを覚えておくと、比較的スムーズに切るべき牌が浮かんできます。
刻子(同じ牌)での裏目は全ての牌で共通なので、この記事では順子(連番)での裏目を中心に考えていきましょう。

1の裏目は123

1から生まれる順子は、123だけです。
それだけ裏目が少ない事になります。

2の裏目は1234

2から生まれる順子は、123,234です。
裏目は少ない方ですが、タンヤオに使える牌でもあります。

3の裏目は12345

3から生まれる順子は、123,234,345です。
3を1枚切るだけで5種類の裏目が発生します。他の面子候補が決まってから切るのが良いでしょう。

4の裏目は23456

4から生まれる順子は、234,345,456です。
更に、4は1の裏目をフォローできます
14と持っているなら、1を切って2をツモっても234の面子を作れるので、1の裏目はほぼなくなります。

5の裏目は34567+赤5

5から生まれる順子は、345,456,567です。
更に、5は2と8の裏目をフォロー出来ます。
25と持っている時に、2を切って3をツモっても345の面子は作れるので、2の裏目は1だけになります。
5を切ると、赤5の裏目が僅かにあります。

6の裏目は45678

6から生まれる順子は、456,567,678です。
更に、6は9の裏目をフォローできます
69と持っているなら、9を切って8をツモっても678の面子を作れるので、9の裏目はほぼなくなります。

7の裏目は56789

7から生まれる順子は、567,678,789です。
7も3~6と同様に他の面子候補が決まってから切るのが良いでしょう。

8の裏目は6789

8から生まれる順子は、678,789です。
裏目は少ない方ですが、2と同様にタンヤオを見たい時に使えるかもしれません。

9の裏目は789

9から生まれる順子は、789だけです。
6を持っているなら真っ先に切りましょう。

さて、もう一度1から振り返りましょう。
1や2は、それぞれ4や5でフォローしているなら切っても大丈夫だと分かるはずです。

今回は1枚だけの比較ですが、応用していくと13と89の優劣や244と566の優劣が解るようになります。それはそれで、別の機会で記事にします。

さて、字牌の裏目を考えてみましょう。

字牌の裏目は同じ牌だけ

字牌の裏目は同じ牌だけです。順子にはなりません。しかし初心者にとって、字牌を捨てた後に同じ字牌をツモる裏目って分かりやすいんです。印象に残りやすい。でも、字牌の裏目は裏目ではありません。裏目で痛いのはドラとダブ東位で、他の字牌は数牌で代用が利きます。ただ同じ不要牌が来ただけです。

麻雀は4面子1雀頭を作るゲームです。字牌の裏目は雀頭の裏目です。ところが、序盤に数牌を切った事で面子が裏目ったら……?

以前のnoteで初心者が負ける理由を書きましたが、こういう所で聴牌競争に負けてしまうのも一因です。一巡でも早く立直をかける為にも、字牌から切りましょう。そして、数牌の優劣を把握しておきましょう

プロ対局でよく字牌を抱えているのを見ますが、あれは複雑な状況判断を踏まえた上での字牌残しなので、初心者が真似しても意味がありません。字牌を切りましょう。

字牌が無くなった後も、この記事から数牌の優劣を考えればある程度は選べるはずです。

序盤に限らず、何を切っても裏目はどこかで必ず発生します。プロでも、初心者でも。
裏目は防げないけれど、最小限にしていきましょう。


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