見出し画像

展示会費用2006年

フラワーデザインに関わる人でもオリジルを作りたいと
誰しも一度は思った事があるのではないでしょうか?


然しながら新しい試みを出してみても
鳴かず飛ばずということもあります。

私がまさにそうでした。


2006年IFEXフラワーexpo出展
2006年IFEXフラワーexpo出展
2006年IFEXフラワーexpo出展
当時は屋号はADEF


植物が医療器械の代わりになったらいいと思っていたのですが、
そのコンセプトは誰にも伝わらないままでした。

リーフレットを作って置いていたのですが
同業者様が持って帰るのみで、次には繋がりません。
同業者様がまるで華展を観に来たように感嘆し、私のブースを取り囲み
握手を求められたりして、応援してるから!とか言われて、
何をしているのか?解らない感じでした。

何をしたいの?と聞く人は皆無。
勿論、フラワーデザイナーとしてのお花の依頼は皆無。
フラワーデザイナーって何?という仕事の内容からの説明が必要なので、
その先の薬屋のような花屋というテーマはもっと摩訶不思議で、
頭に入ってこない内容です。

仕事をイメージできるように次の仕事に繋がるように作ったリーフレットなので、
タダだからということで何でもかんでも持ち帰られるのはいかんと思い、
途中で1冊1000円にしましたら誰も持って帰りませんでした。
仕事の話がしたいのにそれはできませんでした。

そんなものですよね。

その後、似たような試みの花屋や展示物はネットや雑誌で見たことがあります。

時代と打ち出す場所に依るのだなと思えます。

まだまだ個人事業主が珍しかった頃で、
しかもハーブや野草、薬草、オーガニックフラワーなんて言葉を聞くようになったのはここ5年くらいのことで、
オーガニックを勘違いしている人もいまだに多いのですから。

〈この展示会にかかった費用〉
出展料275,000円
花材代160,000円
什器代50,000円
アンティーク瓶レンタル代100,000円
リーフレットデザイン代100,000円
リーフレット糸綴じ代25,000円
布代60,000円
人件費20,000円(設営・撤去時)
車代20,000円(アンティーク瓶の引取り・返品に使用)
その他、設営に使用した車は知人から借りました。
リーフレット印刷代は忘れました。

合計810,000円
(覚えているだけの大まかな金額で、打合せや花材を買いに行く為の車代や交通費などもろもろ細かいものは省いた計算です。)

今なら補助金申請の仕方を知っているので
きっと今ならいくらかは戻ってきますが、当時はその補助金申請についてあちこちに聞きに行きましたが、30歳半ばで女性で個人事業主になろうとしている誰なのか知らない人というので相手にされませんでしたし、相手にされない私は申請する資格を保有していないのかもと、独立の為に資金作りや生活のために働きづくめで時間に余裕もなかったのでそう思って、それ以上、突っ込むことはしませんでした。
今は個人事業主も多く、むしろ補助金申請なんて当たり前になっている風潮ですけれども。

全て派遣で貯めたお金で支払って、結果は仕事の依頼すら無く終了しました。
2件からご依頼は、あったのはあったのですが先方が予算の段階で話が立ち消えになったり、
デザイナー達からデザイン画を集めてコンペという話しで
選考に残ったけれど、私のコンセプトに合わないので降りさせていただいたり。

その後、失敗した失敗した失敗した~と
めちゃくちゃ働いて働いて働きまくってお金作って出展したのに失敗した~と
私はそんな自分を追い込んでいってウツになるのでした。
その割に色々その後もデザインは沢山しましたが!

自分を認めず追い込みすぎていたので、作るものがいいのか?悪いのか?
なんなのか?判断が出来ない日々が続きました。

今振り返ると、
体力がある若いうちに色々やって良かったし、花業界はもう十分やった!と思えるくらいに徹底的にやってきたので次の活動が見えたなと思います。
それから今は色んなツールがあって素人の人でもそれなりに簡単に商品を作ったり発信したり販売ができる世の中になりましたね。
私が前にやっていたことはマーケット的には今売り時なんでしょう。


そしてそんな奈落の底に落ちていたかのような地獄の四丁目のような出来事がやって良かった全てに変わり、
今の私の作品作りに生きていっています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?