CoD esportsにおける「キャパを増やす」という話

前書き

 自分がFPSを始めてから10年、それなりにいろんなコミュニティを渡り歩きながら、最近はCoDのesports界隈の隅に体育座りしているような感覚でいる。
 コミュニティのまわりにはVtuberでチームを組み大会に出ている人たちもいて、練習風景や大会本番の配信をちらっと見たときに「なんかAIMとか立ち回りではないところで引っかかるなぁ~」と感じた。それが昨日になってひとつ要素が見つかったと思って書き留めるのが今回のお話。

キャパシティとは?

 これから話すのは、CoDで言えばesportsを始めた人、特にチームを組んでVCを使って連携することを覚えるところで壁になってくるところだと思う。
 AIM練を行い、MAPや基本的な立ち回りを身につけたが、どうもうまくいかない。チームで報告や連携をしようとしているが、そうすると逆にミスが出てくる。
 それもそのはず、普段ぽけ~っとしながらやってたFPSに

  • 全弾当てないと勝てないAIMのプレッシャー

  • 最近仕入れたローテの知識を使った立ち回り

  • VCで敵の位置や自分が何をしたいかの報告

といった意識しなくてはいけないことがいきなり増えて、考えれば考えるほどわからなくなるような感覚になる。これは、意識のキャパシティを超えた状態(今後、キャパオーバーと呼ぶ)といえるのではないだろうか。もちろんプレイしていれば誰もが瞬間的にキャパオーバーになることがあるが、特に初心者・初級者帯はキャパシティがそもそも小さかったり、効率よく使えないことが多いのではないかと思う。
 そこで競技FPSを嗜んでいた経験から、このキャパシティを増やす・効率よくするための手法について何例か上げていく。

①キャパシティを増やす。

 ある程度のキャパシティが無いとお話にならないので、まずはここから。ここに関しては特効薬などというものはないが、意識して特訓を積むことはできるのではないかと思う。
 その方法は、とにかく報告を行う。一カ所にとどまらずに情報収集をし続けるということ。そう、一般的な仕事術でいう20代はがむしゃらに働けと同じである。まずはとにかくしゃべって報告というものに慣れる、情報収集をしながらすばやい視点移動に慣れていくことで、無意識的にできるようにするのだ。

②展開を予測する。

 瞬間的に物事を考えるからキャパオーバーになりやすいのであって、1分後までのことを事前に想定しておけば、後はそれに沿って行動すればよいので、そこまで立ち回りに意識を割かなくてもよくなるはずだ。リスポーンした瞬間に動くのではなく、2秒ほど立ち回りを考えてから動き始めることで、今までとは違う感覚になるだろう。

③瞬間的な意識配分を行う。

 これは学ぶものというよりはある程度分かってきた中級者とかが自然と会得している要素・コツといったほうが良いかもしれない。場面によって意識配分を変えることによって、キャパオーバーを防ぐ。
 AIMに意識を割くタイミングは最前線で接敵しそうなとき、余裕をもって次のポイントへローテするとき、S&Dで残りひとりになった時だろう。こういう場面では撃ち勝つことが最重要なので、自分の報告はデスしてからでOKだったり、(そもそも残りひとりなので)味方との連携は要らなかったりする。
 報告に徹するタイミングはどこかというと、一番はデス⇒リスポーンのタイミング、それとHPであればポイントに入っているタイミングだ。前線に行って情報収集もできないし、敵が来ることもない。こういう時は味方の報告をまとめたり、敵があと何枚いるか・今のスコアでの勝利(取りきり)があるか・今のポイントのクロックカウントを伝えることで、チームメンバーの立ち回りや報告をサポートすることもできる。
 情報収集(立ち回り)のタイミングは自分が先頭にいるとき、チームメンバーと離れたところにいるとき(特にS&Dでラークしているとき)だろう。足音をしっかり聞いて報告することで、人数配分を確定させることもできる。情報がある大切さは、競技としてやっているプレイヤーは痛いほどわかるはずだ。

おわりに

 今回上げた例はどれも一朝一夕では身につかないかもしれない。だが意識して取り組むことで単純な撃ちあいだけではない、esports勢(競技勢)としての強さが1段階上がることができるのではないかと思う。

追記:もし○○について知りたいというテーマをDMなどで送っていただければ、一般的な競技FPSの知識であれば自分なりの切り口で記事にするかもしれません。



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