221031(月)『鎌倉殿』感想

 保存したまま公開しそびれていた『鎌倉殿』感想を公開してみる。

 第41回「義盛、お前に罪はない」感想。
 つぶやきでも感想を書いたけど、もう少し書きたくなった。
 あの時代の生死、命の価値の認識って、親戚や親しい仲でも利害や立場によって容易に敵味方に分かれたり命を奪い合ったりする、そういう野蛮さ、割り切り、みたいなものがあるなと初回から感じていた。そもそもが母方の祖父の伊東家との戦いからドラマは始まっているし、身内であっても命の奪い合いが起こる、それが坂東武者、そういう認識を持ってこのドラマを観てきた。
 その前提を持ってしても今回の和田合戦の顛末はあまりにも無慈悲に感じた。
 泰時が戦で善戦し、朝時をアシストしたりと成長している姿を見せているのが嬉しい反面、実朝がこの出来事で朝廷を後ろ盾に選んでしまったことがまた次の波乱を呼びそうで胸の中がザワザワしている。
 義時はおそらく自分が死ぬ時のことまで考えてヒール役に徹しているのだろう。自身が死んだ時、北条家よりも、「北条義時」が諸悪の根源だったと印象づけるために。そして次の執権の代になるべく根を残さぬよう、自分が死ぬ時にできるだけリセットされるように。
 既に次の代へどうつなぐかに焦点が移っているように感じる。

 大江殿無双は株が爆上がりだったけど、半分ギャグに感じられてしまった。面白かった。

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