いちげき&れんげきマスター環境  たみポケ90人規模大会_優勝!!!『ビクティニvmax&ミュウミュウgx』デッキ解説と大会レポート

先日開催されたいちげきマスターれんげきマスター発売直後の90人規模の非公認大会、たみポケ【予選5回戦&決勝トナメ4回戦】で優勝する事ができました。

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今回はstoriaを使用させてもらう良い機会だと思い、無料公開でその大会レポートとデッキ解説を執筆させていただきます。(一時的にnoteでの公開)今回は新カードビクティニvmaxのカードと組み合わせたカードの解説を中心に注意すべき対面についても少し細かく触れてみました!
また、同時にインタビューもさせて頂きましたのでそちらも確認頂けたら嬉しく思います。
たみポケで使用したデッキレシピは『2-4項』公式デッキ登録のフォーマットで掲載していますがまずはこちらに載せておきます。

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デッキ(たみポケ使用優勝レシピ)

1.環境Bレギュ落ち後の新環境

【環境の変化】

まずは背景として新弾のほかレギュレーション変更がありました。プリズムスターやジラーチ(ねがいぼし)といった強力なカードが使用出来なくなり、そこにいちげきマスターとれんげきマスターの新規カードが投入されることになりました。
レギュ変更と新規カードの環境投下によってその様相は大きく変化をしました。
ガラッと変わる変化を億劫に感じる方もいるかもしれませんが環境が固まっていない、新規カードと組み合わせを考えていく今回のたみポケに向けた準備は非常に楽しかったです。
また、私自身は前環境では Bレギュの強力カード火打石とジラーチねがいぼしをフルで投入している『ズガドーン』デッキをメインに使っていたので大幅なデッキ変更が必要となりました。

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次に想定する環境です。
本大会はレギュ変更後の環境初発の大会+新弾いちげきれんげきマスター追加でもあり予測は難しかったです。ただこういった初発大会ではメタは回らず必ず立ち位置の良いデッキは存在するので作成の際に時間をかけるべき部分になると思っています。次に『新規』と『既存デッキ』に分けて環境予測をしました。

■新規デッキの登場
【いちげきの概要】
利点①ヘルガーによって20パンプの専用いちげきエネルギーを『デッキ』から加速させる事ができる。
利点②キョダイいちげきによりtagをはじめとする高耐久のvmaxまで届く打点を出す可能性がある。打点はいちげきエネルギーのup込みで『310-350』出力できる。

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◇いちげきウーラオスvmax
◇いちげきエネルギー
◇ヘルガー
◇イシヘンジン
◇バンギラスv

いちげきウーラオスvmaxの高出力をメインに置くデッキですが、イシヘンジンやバンギラスvも十分強みを出すので使い分ける事ができます。一発を狙えるデッキながらもしっかりとドラパルトに弱点を取り返せる悪タイプが登場しています。後手1が弱いかというとそうでもなく、技『とぎすます』によりv状態でも次のターンに200近い打点が可能になっています。
また、要求エネルギーは全体的に高めでとぎすます以外はヘルガーにエネルギー加速を一任しているため、その部分が揃わない、ボス等で阻害されると展開が出来ない場面も見えてきました。

【れんげきの概要】
利点❶1エネルギーで『150点』を出力できる。
利点❷実質2エネルギーで中打点『120点を2体』にわけて当てる事ができる。

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◇れんげきウーラオスvmax
◇れんげきエネルギー
◇オクタン
◇エンペルトv
2つのケースに分かれると考えていました。
(1)れんげきウーラオス中心に置くデッキ
(2)+ドラパルトvmaxベンチ狙撃を重点に置くデッキ
いちげきのヘルガー等やドータクンを狙い、相手のシステムを狙うことが強みに感じます。
但し、単体打点で言うと一発はなく、倒しそびれてしまう可能性もあり相手のデッキに対しての必要打点をしっかりと管理しなければいけない点が見えてきました。

◇ドータクン

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⇨シルバーバレット(メタルパーフェクション)
特殊エネルギー含め何度も移動できてしまうポケモン。
ソーサー多投のデッキには検討されるべきカードで特に同時に登場した『モミ』との相性は◎
ミュウミュウとの相性も良くドータクンがベンチにいればメタルソーサーは常に別の色のポケモンであっても加速要素になります。

◇ビクティニvmax

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⇨ビクティニFTB
今回選択することになった新規の炎ポケモン。
この印象は『先2ダイビクトリーやばいな...』
2エネという少ないエネルギーで強力なvカードが中心化してきている状況でとても強いと感じました。また220点はvを一発で倒せてvmaxには2パンに十分な値であり、HPが310とやや物足りない以外は相当なスペックに感じました。

■既存系統
・三神ザシアン
・マルヤクデvmax
・ムゲンダイナvmax
・マッドパーティ
・ドラパルトvmax
・炎ミュウミュウ

既存に対しては上記のように考えており、ピカゼク雷系統が一気に環境の外へ行くと想定しました。
また、三神が必ず環境内に居続けていると想定されることから非gxは少なく、必然と体力のある『vmax』が環境中心に移行していく流れが出来ていると考えていました。

2.デッキの選択と運用

【メインテーマと補うギミックの選定】

2-1.メインテーマ ビクティニvmax


ビクティニの利点は要求の低さにあり、前述通りコストパフォーマンスが非常に高いポケモンです。

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まず、環境内vポケモン全般に優位な打点が出せます。
・ザシアンv
・マルヤクデv
・ファイアローv
・ムゲンダイナv
・いちげき/れんげきウーラオスv

『ビクティニvmaxの2エネ技ダイビクトリーの一回の攻撃できぜつさせる』事が出来ます。

また、体力はvmax310となっており、朽ちた剣オルター下のザシアンで届かない最低限持つべき体力に調整されたステータスと感じます。いちげきウーラオスの『キョダイイチゲキ』にはこの圏内に入っています。
それから忘れてはいけないのがvmax前のビクティニvでも十分戦える性能であるという事です。ひろがるほのおやエネバースト、強力な技を持っており中打点と初動のエネルギー加速をねらうことができ、完結している性能を持っているポケモンです。
ビクティニvmaxは溶接工が絶対要求にならない稀有な炎ポケモンです。初見の印象は溶接工縛りを解除されたポケモンだと思いました。炎には溶接工がありそれが強みでもあります。今までもそれを考慮したエネルギー設定がされてきたと考えられます。しかし、このポケモンはそれを必要としない。それでいて効率の良い打点220を出力できてしまうため非常に強いと思います。
先2(先攻2ターン目)の理不尽な強さは他の追随を許しません。
弱いところgxや非エクにはたったの100点。
tagには3回殴らなければ倒せない打点になってしまう事です。

2-2.相方ポケモンミュウ&ミュウツーの選択

ビクティニの強みを活かせない相手は何か、解決のためにまず問題点をはっきりさせなくてはなりません。
私は、たみポケに向けた環境内に対処すべきはミラーマッチ(ビクティニ)と三神であると結論付けました。

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【前者は不毛な先攻取りゲームになってしまうこと】
【後者はgxポケモンに100点しか与えられず先にダメージがだせず負けてしまう可能性が高いこと】

ファイアローvやウッウvといった優秀なポケモンも存在しますが、ビクティニvmaxの100点と合わせた際には160点と合わせてもあまり良い値(tagを倒せるような)にならなくミラーマッチはマトになってしまいます。
デデンネgxが狙える160点にはなりますが3エネ運用であり、溶接工⇨ボスの要求になり、溶接工したファイアローが残ったり、ひろがるほのおでエネルギーを広げた後のスローゲームかマウントを取っている状態でないと起こり得ないため不採用としました。

一番の理由は対三神のサイドレースにおいて相手がムダにvポケモンを出して貰う事しか勝ち筋を見出せなくなる点があります。
三神側のプレイヤー目線ならばムダにポケモンを置かずに2体目の三神を置き、オルタージェネシスgx後にアルティメットレイを宣言して2パンで倒すプランを狙い、サイド2-3-3等の要求をする流れを作ると考えます。
また、裏を刈り続けるプランが遂行できる状況だとしてもボスの指令で2-2と順に先行して4枚サイドを取って行っても『リセットスタンプ』を食らった場合には『無傷のエネルギー付きの三神』が残っており、ボスを引きこむことがマストになって厳しい状況下になることが想定されます。

そのため、私は『三神を倒す手段を持つ』ということが解決の手段となりました。

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そこで上がってきたのがミュウ&ミュウツー(以下MM)及びリザードンgxの採用になります。

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こちらを採用する事でMMに1エネ手張りしておくだけでリザードンgxのフレアドライブGX300点を返すという圧力を常に与える事が可能です。
必ず三神側がオルタージェネシスGXを唱えた後に300点を当て倒す事を狙うようにしました。

2-3.ミラーマッチ

上記、三神に対しての課題解決を書いてきましたが、前述したミラーマッチ(対ビクティニ)においてはどうかというと優位に戦える構築を取れています。MMを選択しているのでGX対面を押し付けて相手のビクティニvmaxが活用しづらくさせることを無理なく動くことが出来ました。
具体的には『レシリザやヒードランgx』を盤面に置く事で相手は別プランを取らなければ殴り負けるという状況を作る事が出来ます。ミラーマッチにおいてMMが相手のデッキに入っているか否かは対面序盤では分からないため早い段階でMMを着地させるのは危険です。同じMMで超タイプの弱点貫きをされる可能性があり、やめた方が無難です。
たみポケの決勝ではビクティニミラーマッチでこちらが後攻になりましたが、前のビクティニvには触らずにレシリザをサーチして溶接工手張りで相手がビクティニvmaxで動いた場合への対抗札を作りました。

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(ぼやけまくってますが決勝の後手1ターンになります)

ビクティニvmaxは前述のgxポケモンへの打点が低い事、さらに不利な後手からレシリザの『ダブルブレイズGX』を打つ事でサイドレースも有利に持って行くことができるためです。
決勝戦の後手1では満点な回答(ダブルブレイズGX)にはなりませんでしたが狙いのレシリザの構えが出来たため後手でやるべき準備が出来たと思います。

2-4.使用したレシピと最終調整部分

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最終調整をした部分の説明を致します。
おおきなおまもり2
◇ヒート炎1

【いちげきウーラオスのワンショット回避】
【相手の後手1ダブルブレイズGX200点のケア】

対いちげきウーラオスにはMMを当てに行きますが先2ダイビクトリーが出来る場面では積極的にビクティニvmaxを使い倒しに行きます。その返しにキョダイイチゲキのワンショットでビクティニvmaxがやられてしまうと負けに傾いてしまいます。
そのため『おおきなおまもり』『ヒート炎エネルギー』によっていちげきエネルギーの要求を2枚310点⇨3-4枚に引き上げ、耐えるようにする事でゲーム展開でマウントをとり続けて勝つ事が出来ます。両方付けることができればHP360となりいちげきウーラオスの最大の350点にも耐えることが出来ます。

対ミラーマッチに関してはビクティニvに貼る事で210点以上を作ることが重要になります。これは後手1のダブルブレイズGX(200点)のケアになります。
また、ヒート炎はうねりの扇を食らってしまう、溶接工でつける基本エネルギーを優先したいという面もあります。ヒート炎を多投してしまうと発生しやすい課題に感じますが基本的にどちらもビクティニvmaxのエネルギーの要求が小さくエネルギー1枚の溶接工でも復帰することができ、解決出来るため気にならない部分と判断しています。

マーシャドー1
無人発電所およびうねりのケアをしました。炎エネルギーよりもカマドから拾う方が強く、確実にスタジアムを運用したいために採用しました。副産物としてミラーマッチにおいてスタンプやマリィと同時に使って相手に悪用されないように自身のカマドを剥がす事もあります。

◇ツールジャマー0(不採用)
個人的評価は高いカードです。ふうせん妨害等も利点はありますが今回このカードを使用するかどうかは『おまもり3神HP310を気にするかどうか』、でした。この点はMMのフレアドライブGXの300点出力があるため三神の310はギリギリ倒せなくなる点を懸念していました。
それでも今回不採用としたのは同時に環境デッキと想定されるいちげきウーラオスvmaxで『310点』という打点が簡単に出来る(巨大イチゲキ+いちげきエネルギー2枚)ため三神側が優先的に取っておくことは無いのではと考えたためです。

3.たみポケのマッチアップ

当日はこのようなマッチアップになりました。

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4.デッキ詳細

メインギミックとなっている部分は省略します。
◇リセットスタンプ2
2回使用したい場面や博士の研究で切ってしまう時もあり2枚の採用です。

◇ポケモン通信1
自分はポケモン17枚に対して多投するのは危険だと思っています。進化を取るデッキではありますが事故要素になり得るカードであるため1枚の採用になっています。

◇しんかのおこう1
ビクティニvmax4枚目であり、リザードンgxを得られる貴重なカードです。進化が二種類以上あるデッキには必ず取りたいカードです。

5.今後の環境

本大会はビクティニvmaxをあまり警戒されないケースもありましたが今後メタの一角とされていくように思います。そのため水系統のデッキも研究されていくようになると思います。
ビクティニMMは弱点回避の面も強く、構築を変化させていくことができますので変化をしていけば常に上位を狙えるデッキになると思っています。

6.ほかのデッキ候補の紹介

無人型いちげきウーラオス
実はMM採用のデッキタイプは多いと読んで無人発電所搭載型を考えていました。

いちげきカビゴン多投型ウーラオス
ツインエネルギーもさして非エクのかつてのギラティナビートのようなイメージで作成していました。
一発も狙うようにいちげきウーラオスも取っています。

■シルバーバレット(メタルパーフェクション)
MMではなくオーロラを移動させて相手に合わせて弱点を狙ってポケモンを選択していく型になっています。
エンペルトv、かげまねマーシャドーを採用。

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マッドパーティ
非エクの星。ミステリートレジャーは落ちましたがレベルボールで歓喜しました。ただしレギュ落ちによりジラーチ◇コンボを失った事により対三神の明確な回答がなく、使用には至りませんでした。
また、ドラパルト使用者は増える予想でしたので今回は使いませんでした。(前回たみポケでは使用)

最後に

ここまで読んで頂きありがとうございました!
新規カードはまだまだ自分も研究をしていきます。今回使わなかった上記デッキについてももっとつめてからアウトプットしていこうと思います。今後のさらなる環境変化を楽しみにしています!



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