未確認飛行物体

時期的にまだ早いと思うサンタクロースの飾りつけを見て、こんなことを思い出しました。

クリスマスプレゼントは親が買ってくれていたし、周りの友だちからもサンタからのプレゼントを楽しみにする話しを聞いたことがないので、サンタクロースが実存するしないということについて、僕はなんの意識もしていないような子どもでした。

この意識が変わったのは、北アメリカ航空宇宙防衛司令部(NORAD)が「サンタクロースの追跡」をしていることを、大人になってだいぶ経って知った頃からです。

NORADはアメリカとカナダが共同で運営している防衛組織で、航空機や人工衛星の観測、国境を越えてくる大陸間弾道ミサイル(ICBM)や戦略爆撃機などを早期発見し、防衛対策を取るための軍事組織です。

組織としては誤謬なく、最も厳格な情報伝達がなされなければならない軍隊で、実体がないと思われるサンタクロースの追跡するなんて"スゴいな"と思いました。

でもこの件は、僕の中ではサンタクロースの存在する意味を考えるきっかけとなりました。

子どもたちがサンタに願いを込めてプレゼントを望み、親たちはその夢を叶えるために子どもに内緒で、そっと枕元にプレゼントを置く。

行動を文字にすればこれだけで足りることの中に、どれだけの「思い」が詰まっているのでしょうか?

親たちは、子どもの素直で純心な気持ちを持ち続け健やかな成長をそのプレゼントに託し、子どもは自分の前には現れないけれども、プレゼントという証拠でサンタは居るんだと、「目には見えないものを信じる」ことになります。

世代を超えて、世界規模で行う事を少なくとも、「うそ」と片付けることは僕には出来ません。

なぜなら、僕は、「人間の思いやり」は個々の心の中にあると"信じている"からです。

サンタクロースは、人間の「人を思いやる心」が具体化された「存在」なのだと、思っています。




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