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書評_戦い抜くメンタル_著:遠藤保仁・ツジトモ_Chapter5

プロダーツプレイヤーの鈴木勇気です。
メンタルスポーツ言われるダーツは技術だけでなく、心を鍛えることが必要。
ということで他業界のトップアスリートの知恵と考え方を身に付け、ダーツに活かすために、これはダーツに応用できる!ものを紹介していきます。
読んでくれたあなたのダーツライフを充実するきっかけやヒントになれたら嬉しいです。

戦い抜くメンタルってどんな本?

人気サッカー漫画『GIANT KILLING』の読者だった遠藤保仁。
この作品を読み直し、主人公の達海猛をはじめとするキャラクターたちと自分を重ねながらサッカー選手としての人生を振り返る。
プロデビューから、日本代表。そして現在。
“ジャイキリ”で描かれるシーンに合わせながら、自身の記憶や思考、目指す未来などをまとめている。
プロとしての初出場・初ゴールの記憶、日本代表初選出、サッカー選手に必要なもの、才能とは何か、プロとしての覚悟、サッカー選手としての分岐点
移籍の決断、監督への道 etc.
遠藤保仁のサッカー選手としての生き方
そして、戦い方を詰め込んだ一冊。〜Amazonより〜

本の目次

遠藤保仁 × ツジトモ スペシャル対談
Chapter1・自身の記憶
Chapter2・プロとしての意識
Chapter3・チームの在り方
Chapter4・戦うための選択
Chapter5・描く未来←今回はここ

Chapter5 描く未来

プロとして20年以上も戦ってきたヤットさんが描く未来ってどんなことなんなのだろう?もっともっと選手としてやっていくのか?それとも引退をして指導者になるのか?別の道に進みたいのか?

「まだやれる」という確信

「肉体的な伸びしろはそれほど多くないかもしれない。でも、判断力・思考力においては、まだまだ伸びしろがあると思っている」

肉体的な面では若い選手に劣ることはあると感じているが「妥協をしなければ」頭脳面では、まだまだ伸びしろがあると感じていると。そのためにはさまざまなことに興味を持ってチャレンジをしていくことが成長に繋がると。
ダーツと違ってサッカーはフィジカル面も重要だから、上手く年齢を重ねるって若い頃から思考を積み重ねていかないと難しいんだと思う。
でもダーツの思考とフィジカルってどんなことを刺すんだろうか?
思考でいうと分かりやすいのは、アレンジ。分かれば分かるほど、上がりが早くなっていく。淀みなく、流れよくアレンジをするには頭で理解するだけではなくて、何度も練習をして何度も試合で試し成功と失敗を繰り返してくことが必要。あとは試合感かな。試合に入るまでのルーティン。勝負所の見極め、耐えどころの見極め、この辺りは実戦で磨いていくしかないな。
フィジカル面でいうと、ダーツはそれほど関係がないように感じる。お腹が大きい選手が多し・・・。筋肉が必要な競技ではないけれども、個人的には長く活躍をしていたのであれば、トレーニングは必要だと思っている。一定量の運動は必要で、加齢に伴う筋力低下や身体変化を緩やかにしていった方がいいんだと考えてる。
思考もフィジカルも、ただやっているだけでは全然意味がなく、”妥協をしないで”アレンジに向き合ったり、たくさん大会や試合にチャレンジしてる人だけが上に上がっていけるんだと思う。

目指す”とことん上”

「僕の、今の”とことん上”は試合に出ること。そして試合に勝ち続けること」

J1最多出場記録632試合を出したり、日本代表に2002.11-2015.9選出され149試合も出場し、いまだにJ2ジュビロ磐田で現役をしているにも関わらず、まだ試合に出たい、もっと上手くなりたい、試合で勝ち続けたいって本当に負けず嫌いなんだと思う。
でもこの気持ちがなければ、プロで長年活躍し続けることなんて絶対にできないし、今でも現役でいられないんだろうなぁ。
ダーツプロってどんなタイミングで引退を考えるんだろう?
ほとんどの選手はダーツだけで生活できないし、ツアーを回るだけでもとてもお金のかかることだし、家族の理解や職場の理解も必要だし・・・
そして”とことん上”を目指している選手ってどのくらいいるんだろう?これが一番の疑問。

GIANT KILLING

「僕の人生においてのジャイアント・キリングはまだない。選手としてか、監督としてかわからないけれどこれから起こしてやる」

子供の頃からサッカーをしていてきっと1,000試合以上はしてるはずなのに、ジャイアントキリングがまだないって・・・ちょっと感覚を疑うレベルだと思う。記憶に残っていて”なりかけた”試合が1試合だけって・・・。サッカーってジャイアントキリングが起こりやすいスポーツだと思うんだけど、どんだけ自信家なんだろう。だって自分がしたことないってことは、少なくとも相手チームを同等かそれ以下と思っているってことじゃないのかなぁ?もしくは格上や勝てないなぁと思ったチームに全部負けてるってことか・・・きっとジャイアントキリングをされたことは何度もあるんだろう。きっとそうに違いない。そうであって欲しい。
選手としてか監督してかいつか起こしたいと。と言っているけど、選手としてってところが好き。まだ選手としていい意味で自分にも期待をしている感じが好き。この本の中で監督に興味をすごく持っているのが分かったから、引退後も楽しみ。
ダーツもサッカーと同じでジャイアントキリングって起こりやすい競技だよなぁ。トップの実力が近しいことも関係してると思うけど。特にスティールの3レグなんてジャンケンみたいなものだから・・・結構な頻度で起こるし。
ただ負けた選手は、実はそんなに引きずっていなくて、むしろ勝った方の選手がいつまでも「〇〇年の〇〇の大会で〇〇に勝った」言い続けているのが不思議でしょうがない。過去の栄光(ではないけど)にいつまでの囚われているよりも、次の勝利に向けて集中すればいいのに。
自分にとってのジャイアントキリングってなんだろう。自分が自分の想像を超えることがあったら、ダーツライフをもっと楽しめるんだろうなぁ。きっと