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書評_戦い抜くメンタル_著:遠藤保仁・ツジトモ_Chapter3

プロダーツプレイヤーの鈴木勇気です。
メンタルスポーツ言われるダーツは技術だけでなく、心を鍛えることが必要。
ということで他業界のトップアスリートの知恵と考え方を身に付け、ダーツに活かすために、これはダーツに応用できる!ものを紹介していきます。
読んでくれたあなたのダーツライフを充実するきっかけやヒントになれたら嬉しいです。

戦い抜くメンタルってどんな本?

人気サッカー漫画『GIANT KILLING』の読者だった遠藤保仁。
この作品を読み直し、主人公の達海猛をはじめとするキャラクターたちと自分を重ねながらサッカー選手としての人生を振り返る。
プロデビューから、日本代表。そして現在。
“ジャイキリ”で描かれるシーンに合わせながら、自身の記憶や思考、目指す未来などをまとめている。
プロとしての初出場・初ゴールの記憶、日本代表初選出、サッカー選手に必要なもの、才能とは何か、プロとしての覚悟、サッカー選手としての分岐点
移籍の決断、監督への道 etc.
遠藤保仁のサッカー選手としての生き方
そして、戦い方を詰め込んだ一冊。〜Amazonより〜

本の目次

遠藤保仁 × ツジトモ スペシャル対談
Chapter1・自身の記憶
Chapter2・プロとしての意識
Chapter3・チームの在り方←今回はここ
Chapter4・戦うための選択
Chapter5・描く未来

Chapter3 チームの在り方

ダーツは個人競技だから、あんまり参考にならないなぁって思いながら読んでたんだけど、よくよく考えてみたら「リーグ戦」って「チーム戦」じゃんってなってからとても興味深く読めました。
プロになる人よりもリーグ線に出ている人の方が多そうだし。どうやったら自分のチームが強くなるのか?自分がチームでどう存在感を出していくのか?そんなことを考えるきっかけになるChapter。

勝てるチームの作り方

「これをやれば勝てる」という法則はないけれど、勝つためには選手同士の信頼は欠かせない。信頼関係を築くには、たくさんのコミュニケーションが必要になってくる。コミュニケーションが円滑になれば、相手の性格も分かりプレー中にどんなことを考えているのか?望んているのか?が分かってくる。
ダーツのリーグ戦だけでコミュニケーションを取っている方が円滑に進む場合が多いです。オーダー決めるのって結構大変みたいです。
・ダブルスに強いのか?シングルスがいいのか?
・誰と相性がいいのか?
・ファーストで緊張感持った方がいいのか?セカンドでノビノビ投げる方がいいのか?
・好きなアレンジは40?32?36?
・初戦で勢いをつけるのか?最終試合までもつれたときのプレッシャーに負けないのか?
リーグ戦は、仲の良いチームの方が強い印象なんですが、ここでいう仲が良いってどういうことなんでしょうか?それは・・・

本音でぶつかる

「チームがひとつにまとまるためには、年齢や立場を超えてフラットに話せる環境づくりが必要」であるとヤットさんは言う。
年齢がバラバラな場合だと、後輩は先輩に言いづらいこと雰囲気もある。そんな時はキャプテンを通して意見を言ってもらったり、年長者が若者の意見を組み上げる配慮ができる雰囲気作りが必要になってくる。
一回意見を伝えただけで、大きく何かが変わることはないけれども、小さな変化を少しづつ積み重ねてやがて大きな変化になっていく。
個人的な考えなんだけど、本音でぶつかるっていうのは確かにとても大切なことだと思う。だけどその本音を言う時には、自分と他人は違うという大前提があることを忘れず、伝え方・伝えるタイミング・誰に伝えるのかっていうのも大切だと思う。この3つを間違えるとただの愚痴になったり、自分勝手なやつという印象を持たれたりして効果がなくなってしまう。

ベンチでの在り方

「ベンチスタートとなって心穏やかな選手はいない。その悔しさを、試合へのモチベーションに変える」
ダーツのリーグやチーム戦でも人数が多いチームの場合だと、どうしても試合に出られない選手は出てきてしまう。試合に出られないからといって、不貞腐れたり、モチベーションが下がったりしてチームの和を乱すことはしちゃいけない。そんなことよりも自分が出た時にどうやってチームに貢献するかを考えていた方がいい。そして試合に出られるように効率よくガムシャラに練習をして自分が上手くなる糧にしていく。そうやっていくことチーム全体がまとまり、みんなも強くなっていく。
これがリーグの楽しさなんだよなぁ