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書評_戦い抜くメンタル_著:遠藤保仁・ツジトモ_Chapter2

プロダーツプレイヤーの鈴木勇気です。
メンタルスポーツ言われるダーツは技術だけでなく、心を鍛えることが必要。
ということで他業界のトップアスリートの知恵と考え方を身に付け、ダーツに活かすために、これはダーツに応用できる!ものを紹介していきます。
読んでくれたあなたのダーツライフを充実するきっかけやヒントになれたら嬉しいです。

戦い抜くメンタルってどんな本?

人気サッカー漫画『GIANT KILLING』の読者だった遠藤保仁。
この作品を読み直し、主人公の達海猛をはじめとするキャラクターたちと自分を重ねながらサッカー選手としての人生を振り返る。
プロデビューから、日本代表。そして現在。
“ジャイキリ”で描かれるシーンに合わせながら、自身の記憶や思考、目指す未来などをまとめている。
プロとしての初出場・初ゴールの記憶、日本代表初選出、サッカー選手に必要なもの、才能とは何か、プロとしての覚悟、サッカー選手としての分岐点
移籍の決断、監督への道 etc.
遠藤保仁のサッカー選手としての生き方
そして、戦い方を詰め込んだ一冊。〜Amazonより〜

本の目次

遠藤保仁 × ツジトモ スペシャル対談
Chapter1・自身の記憶
Chapter2・プロとしての意識←今回はここ
Chapter3・チームの在り方
Chapter4・戦うための選択
Chapter5・描く未来

Chapter2 プロとしての意識

プロとしてピッチに立ち続けるには、何が必要か!若い頃と現在の考え方がどのような経緯でどう変わっていったのか。J1歴代最多出場記録である通算632試合と途方もない期間、トップアスリートで輝き続けるために必要な考えが詰まっているチャプター。

1.才能とは何か

ヤットさんは「才能が何かは、よくわからない」と言っています。
人よりも何か優れた点や秀でている点があることに越したことはない!けれど溢れるような才能があってもあまりいい結果が出せない選手もいる。
それよりも自分の長所と短所をわかっている選手はプロとして生き残れる可能性が高いと。
自分の長所と短所を知るには、自分のプレーから目を逸らさない・アドバイスを受け入れる・自分を客観的に見るが必要になり、これらが学びと成長に繋がっていく。
この辺りって、全然できないんですよね〜自分に腹が立つ!
俺はまだ本気出してない!本当の俺はもっとできるはず!うるさいな自分のことは自分が一番分かってるよ!的な感じで・・・現実逃避しちゃうんですよね。
まずは「まだまだ上手ではない自分を受け止めたい」そしてそこからスタートしてもっともっとダーツライフを満喫させていきたい!

2.勝ちへのこだわりと覚悟

プロとして必要な覚悟とは「チームを勝たせるために全てを捧げる」こと。若いころは、自分のことでいっぱいいっぱいだったが、日本代表に選ばれたり経験を積み重ねることで覚悟が芽生えてきたと。
チームでの覚悟も日本代表の覚悟も一緒だけど、違うのは〈まわりの目〉、レベルの高いところに立つを求められることも上がっていき、自分もそれに応えようとする。やりがいが大きくなっていく。
ダーツでも常連の店だけで投げていたのがリーグ戦に参加しチームする。大会に出て、店舗の看板を背負う。プロになるとまわりの目も変わり、強さだけでなく、礼節や業界への貢献も求められるようになる。ステージが上がるごとにまわりからの要求は高くなっていく。それに応えたいと思い練習を重ねる。店舗だけで投げていた時に味わえなかった喜びや悔しさ、楽しさや苦労などを体験することができます。

3.強いメンタル

ヤットさんが考える強いメンタルとは〈何が起きても動じない心〉なんですって。ちょっと面白いのが、余裕があるように見せられるかどうかも重要なんだと。
ヤットさんはこの本でも他の本でも雑誌のインタビューでも自分でメンタルが強い方だと言っています。チームメイトがレッドカードで退場しても「そっか、じゃあ10人で勝とう」とか、気負うことがないと言っています。
ダーツもそんな心持ちで試合をしてみたい。私もいつも落ち着いていますよね。って言われる方なんだけど、そんなことは全然なくてバレないように必死になってます。緊張で手が震えてグリップできないこともあるし、やたらをウロウロしちゃいますし・・・
メンタルトレーニングを勉強して実践をしているつもりなんですけど、まだまだ全然なんです。
特に大会だとロビンの初戦は、自分でもびっくりするくらいフワフワしてて、気づいたら試合が終わっていることなんてしょっちゅうです・・・
あと自分の実力以上に入っていてもドキドキしちゃいます。なんでこんなに入るの?いつ入らなくなるの?って・・・ヤットさんみたいに動じない心を手に入れたい。