不妊治療とリスキング
今回はプライベートな話です。
今年娘が産まれた。
結婚7年目、39歳で体外受精を経ての出産。採卵2回、移植3回目で妊娠できたので、治療自体はスムーズに進んだ方だと思う。
私にとって不妊治療は子どもを授かるためにがんばる、と同時に子どものいない人生をおくるためのプロセスでもあった。メンタル面での私の不妊治療との向き合い方について書きたい。
32歳で結婚
結婚当初から子どもが欲しいと思っていたけど、当時のわたしは婚活ですでにメンタルこじらせてしまっていた。お見合いやら街コンなどに参加し、理想ばかり高くなってしまって沼にはまる。不妊治療でも思うようにいかない現実にまた同じことになるのでは。しかも今回はわたし1人の問題ではなく夫とも協力してやらなければならない。妊活で夫婦関係がおかしくなるのもとても怖かった。
停滞状態の35歳
30代後半に入り、ようやく精神面も生活も落ち着いてきた。でもなかなか自然には授かれない。
この頃には本当に子どもが欲しいのか、授かれないからこだわってしまっているのか、はたまた子どもがいないことで感じる社会的プレッシャーが嫌なのか。自分でもじぶんのことがよくわからなくなっていた。
40代を意識し始めた37歳
40歳が近づき子どもがいてもいなくても、その後の人生は続いていくんだなと考えるように。ここでケジメじゃないけど、いつまでも宙ぶらりんな気持ちを抱えて生きていくのはしんどいなと。ちょうど不妊治療の保険適用が始まり、引っ越した先に有名なクリニックがあることが判明。
いつやるか?今でしょ!
でも、そこはアラフォーのおばさん。20代のようにただがむしゃらにはがんばれません。冷静な頭で枠組みを決め、受け身をとる。
メンタルの保ち方
治療をゴールにするのではなく、今後の人生のためにやるんだという覚悟で病院を受診。実際待合室で参考書を広げて勉強していたし、エストラーナテープ(ホルモン剤)を貼って試験を受けに行った。治療では生理が来るとリセットして振り出しに戻る。でも人生全体でみたら前に進んでるんだと考えることでバランスを取っていた。
この時期、子どもがいない人生について調べていて見つけたポッドキャストFlow。ホストのまゆみさんはご自身も不妊治療経験者で共感できたし、他にもいろいろなライフスタイルが紹介されていて子どもがいない未来も明るいんだと励まされた。
通訳案内士の勉強中に出会った、結婚15年目にして子宝に恵まれた愛姫。子どもができる前、秀吉のもとに人質として送られた愛姫だったが同じく子どものいない正室ねねに可愛がられた。伊達政宗は秀吉に反抗的だったので難しい立場だったと思うけど、何が幸いするかわからないなと。
まとめ
愛姫の話じゃないけれど子どもは授かりもの。運なのか、ご縁なのか、流れが来てるときはスムーズに流れていくし、来てない時は何をやっても空回り。私の30代はほぼ停滞状態。でもここ数年で自分でも予期せぬ展開になった。例え子どもができていなくても、今のインバウンドブームをみれば新しく道が開けてたんじゃないかなと思う。
私の一体験ですが、どなたかの参考になれば幸いです。