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人と繋がりがあってこその彼 [Footwork & Network vol.21 No.7]

彼に会ったことのない人も、自分について考えるきっかけになりますように…。
このF&Nというマガジンは、Footwork&Networkを省略したもので、「出会った人」を紹介することで越境活動を記したものである。
私が今回初めて越境活動をしたのが、今年ゼミに入ったあべちゃんである。あべちゃんにインタビューや約二か月ゼミで共に活動したことから感じたことを、書こうと思う。

好きな場所が挑戦の地に

あべちゃんは分野を狭めず学べる部分に魅力を感じて長岡ゼミに入り、じっくり考えてから行動する自分を「とりあえずやってみよう!」という考えに変えられたことが、大きな変化だと話した。

そんな彼が入ゼミ後に大きく行動したのが「喫茶店巡り」であると私は感じた。はじめはコロナ禍で苦しむお店、人と緩く繋がっていられる空間に居心地の良さを感じた自分、どちらにとっても利点になると、一人で喫茶店に向かう生活を始めたそうだ。

そんな中、入ゼミ後の気持ちの変化から、カフェで隣に座っている人に話しかけたり、逆に話しかけられた人と食事に行ったり行動してみたという。以前の彼は他者優先で相手がどう思うかを気にしてなかなか行動できずにいたそうだが、やってみよう!いう気持ちで行動に移せており、人との繋がりから気持ちの面だけでなく、行動力にも大きな変化が見られたように思った。

自分が空間の心地よさを感じる場所を探すことも大事であるが、ゼミで学んだ場づくりを受け身ではなく作る側になれた経験は、自分の意識でできあがった性格に通ずる部分をも、行動してみることで変えられるのだなと感じた。

サークル選びにも彼らしさ

あべちゃんは入学当初、所属人数が異なる3つのサークルに入っていたそうだが、一番規模の小さいサークルに継続で所属することを決めたそうである。私は当時2年生ながらにそのサークルに入ると決めた理由が素敵だなと感じた。

大所帯のサークルでは表面だけ明るい自分を用意するのに疲れ切ってしまったが、規模の小さいサークルでは先輩が新入生にも声をかけてくれたようで、それを自分が先輩になった時に後輩に還元したい、新入生のために状況を変えていきたいと思ったからだそうだ。

成長できそう、考え方を変えるきっかけになりそうという自分自身の気持ちが決め手になるのではなく、人との繋がりの中で得たものを自分で止めることなく継続させることで、誰かにも同じ気持ちを伝えていきたいという考えはあべちゃんならではであると感じた。また、相手がどう思うかを考えすぎてしまうことを悲観的に捉えていたが、今回のように彼の考え方があるおかげで、良い連鎖を止めずにいられるのだと思った。

他者との繋がり

ゼミの対話の中で、褒められると期待されすぎているようでプレッシャーに感じてしまうというあべちゃんの言葉が、共感する部分であり印象的だったのを覚えている。人との繋がりがなくてはプレッシャーを感じる場面も生まれないのだが、場づくりによる心地よさは他者との繋がりがなくては生まれないように思う。

今回インタビューしたことで、自分にとって挑戦と捉えた行動こそ、自分を知ることができるのだと感じた。彼は人との繋がりで生まれたものをプレッシャーと捉えることがありながらも、喫茶店やサークルでの自発的な人との繋がりを大切にした行動により、彼自身が出来上がっているのだと実感した。プレッシャーを生成するかもしれない人との関係も実際彼は楽しんでおり、人の繋がりがあってこそのあべちゃんなのだろう。

日常の中での疑問や挑戦に対する捉え方から、皆さんも自分を一度見つめ直してみてはいかがだろうか。新たな自分に繋がる発見に巡り合える予感がする。

#melc2022   #FandN  #他者との繋がり

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