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悪い縁が切れてゆくとき

4年間使っていたパソコンが突然壊れた。noteを書くときも詩を書くときもなにか作業するときは必ず使っていたパソコンだった。軽く風邪を引いた。外仕事で悪化して帰った1日目、次の日も役目を終えてから3時間早く上がらせてもらった。仕事でちょっとしたミスが続く。その度に誰にも言わずにひとりでへこみ、自分のことが嫌になる。

結婚式まで1ヶ月を切った。このタイミングで悪いことが起こるのは、結婚式を機に悪い縁が切れる前兆なのか。だとしたらいい。すこし良くなかったここ最近の悪運を全部断ち切ってくれたらいい。

結婚式は両親の元からの旅立ち、旦那の家族への仲間入り、お世話になった人への感謝、大好きな友達への感謝の意味があると思う。学生時代を共に過ごした久々に会う友達もいる。とても楽しみだし、その気持ちは人一倍大きい。

その分我慢したこともたくさんある。ドレスを着るために大好きな揚げ物は食べていないし、お菓子もヨーグルトとバナナとフルグラに代えた。お酒も飲んでいない。ずっと遊んでいた友達の誘いも全部断った。休日は結婚式の準備のために全振りし、外食はマックだったのをスタバに代えて軽食とコーヒーをお供に作業に当てた。好きなものが食べれないのはすこしストレスだけど、結婚式のことをイメージしたら不思議と頑張れた。

結婚式は人生のひとつの区切りだと思っている。新しい家族が増えること、大切な友達との縁が深まること、もう会わない人との縁が切れること。終わった頃にはスッキリとした気持ちになれるのかな。すこし背伸びして準備した数ヶ月、成功してほしいと願う気持ちでいっぱいです。


職場の人とのなにげない会話のなかで私は「今がいちばんいい年齢かもしれない」とませたことを言ってみた。そしたらその人は「30代のほうが楽しいよ」と言っていた。なんだか、救われた気がした。自分より人生経験のある人が、いろんな経験をした上で自分より年上の年代のことを楽しいと言っていたから。わたしにもまだ楽しいと思える時期がくるのか、と単純脳のわたしはうきうきした。

自分より年下の子と仲良くなった。自慢でもなんでもなく、わたしは「すごいね」「尊敬する」と崇められてきて、それはそれでありがたかったけど、でもやっぱり一線を引かれたようで寂しかった。その子はわたしを「はじめは高校生かと思ってた」と知り合って1年以上経った今でも言ってくる。いまだにわたしを子ども扱いしてくる。それが心地いいと言ったら変になるかもしれないけど、でもそんなふうに扱われるのが新鮮で近い感じがして嬉しかった。

いろんな人と関わるようになって、人は年齢に沿って成長していく部分と、年齢の関係ない人間性の部分があるとこの歳になって実感する。歳下でも尊敬する人はたくさんいるし、歳上でも残念ながら尊敬できない人もいる。わたしはどちらになれるだろうか。


ここにはまだ書けないけど、昨日自分のなかで大きな決断をした。年が明けてからやりたいこともたくさんある。11月は毎年決め事をすることが多い。それを決行するまではもやもやする日々が続くだろうけど、自分の好きに従って進んでいくしかない。パソコンは壊れてしまったけど、新しく買ったiPad用のキーボードは使い心地がいい。こうしてひとつ縁が切れるとまた新しい縁が入ってくるのだから、人生はおもしろい。



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