【8014】蝶理 銘柄分析
①気になった理由
決算後の動きが気になったため
②事業内容
繊維原料、繊維製品、化学品等を取り扱う総合商社です。
1948年に設立され、創業150年超の歴史を持ち、「高機能・高専門性を基盤として、グローバルに進化・変化し続ける企業集団」を実現することを目指しています。
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繊維事業では、繊維原料、資材、テキスタイル、アパレルを幅広く取り扱っています。原料から最終製品までトータルに事業を展開し、高機能素材やエコロジー素材などの開発にも力を入れています。
化学品事業では、機能性化学品、電子材料、医薬品原料などを取り扱っています。特に電子材料では、半導体や液晶パネルなどの分野で高いシェアを持っています。
機械事業では、自動車部品、産業機械、建設機械などを取り扱っています。自動車部品では、エンジンやボディなどの部品や素材を提供し、産業機械では、工作機械やロボットなどの製造・販売を行っています。
③業績
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23年3月期の連結経常利益は前の期比21.1%増の124億円になり、24年3月期も前期比12.6%増の140億円に伸びる見通しです。
売上高は23年3月期が前の期比4.9%増の3,294億円、24年3月期が前期比3.2%増の3,400億円となっています。
海外事業の推進(現状)などで3期連続で増収、増益を達成する予定です。
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④財務状況
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⑤ストーリーや材料
蝶理、繊維事業で新たな事業領域に参入へ。高機能素材「モノフィラメント」を開発・販売開始。モノフィラメントは、一本一本が太くて強い繊維で、フィルターやコンクリート補強材などに用いられる。蝶理は、自社の繊維技術と海外ネットワークを活かして、新たな市場ニーズに応える。
蝶理、化学品事業で新規取引先を開拓。中国・台湾・韓国・インドネシア・タイなどで高機能樹脂や電子材料を販売開始。化学品事業は、蝶理の中核事業の一つであり、高付加価値製品の開発・提案に力を入れている。新規取引先との協業により、化学品事業の収益基盤を強化する。円安の恩恵も受けやすい。
⑥リスクや懸念点
国際情勢の不安定化。蝶理株式会社は、海外での事業展開を積極的に行っており、売上高の約7割が海外からの収入となっています。しかし、その一方で、米中貿易摩擦や中東情勢などの国際情勢の不安定化により、市場環境や通貨変動などに影響を受ける可能性があります。
競争力の低下。蝶理株式会社は、高機能・高専門性を基盤として、高付加価値製品の開発・提案に力を入れています。しかし、その一方で、同業他社や新規参入者との競争が激化しており、技術革新やコスト削減などに対応しなければなりません。
⑦主要顧客
繊維事業では、アパレルメーカーやブランド、スポーツウェアメーカーやブランド、自動車メーカーや部品メーカーなどが主要顧客です。例えば、ユニクロやナイキなどが挙げられます。
化学品事業では、電子材料や半導体メーカー、医薬品や化粧品メーカー、食品や飲料メーカーなどが主要顧客です。例えば、東芝やソニーなどが挙げられます。
機械事業では、建設機械や農業機械メーカー、産業用ロボットや自動化設備メーカー、エネルギー関連企業などが主要顧客です。例えば、コマツやキャタピラーなどが挙げられます。
⑧競合他社
⑧市場規模
繊維市場については、2020年度の国内生産額は2兆3,000億円でした。蝶理の繊維事業の市場規模は、2021年(2022年3月決算)で1,050億円でしたので、国内生産額の約**4.6%**を占めています。
化学品市場については、2020年度の国内生産額は16兆9,000億円でした。蝶理の化学品事業の市場規模は、2021年(2022年3月決算)で1,200億円でしたので、国内生産額の約**0.7%**を占めています。
機械市場については、2020年度の国内生産額は23兆5,000億円でした。蝶理の機械事業の市場規模は、2021年(2022年3月決算)で500億円でしたので、国内生産額の約**0.2%**を占めています。
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