パンデミック【日々のツイトレ】
※2020.3.12thuのTwitterトレンドワードより
WHOが「パンデミック」だと発表しました。
<新型コロナ>WHO「パンデミック」 感染12万人 早期終息見通せず(東京新聞)
世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は十一日、新型コロナウイルス感染症について「パンデミック(世界的大流行)と表現できるとの判断に至った」と表明した。感染が世界に拡大し早期終息が見通せなくなってきた現状を受け、WHOの規定上存在しない表現をあえて用いることで、各国に一層の取り組み強化を促した。
推移を見守りながらギリギリまで粘っていたのだと思いますが、かなり以前からパンデミック状態にあったのではないかと思っている人も多いはずです。
ここには何かしらの思惑(例えばパンデミック債の話とか)がありそうですが、陰謀論などは好きだけど、それはどこかの誰かに任せるとして、あまり関係のないゲームの話。
『パンデミック』というボードゲームをご存知でしょうか。
ボードゲームというと日本人の多くは、人生ゲームのようなスゴロクタイプか、囲碁・将棋・オセロのような対戦型ゲームを思い浮かべる人が多いと思いますが、最近では少しずついろいろなアナログゲームが浸透してきているように感じます。
この『パンデミック』は、イギリスのZ-Man Gamesというイギリスの会社が2008年に発売したボードゲームで、多くのボードゲームの賞を受賞しています。
タイトルの通りパンデミックを題材としており、ボードゲームでは珍しいプレイヤー協力型のゲームシステムです。
なぜ「珍しい」のか。
ボードゲームの多くは、プレイヤーが数人集まり互いに競うことが楽しさの要素のひとつになっています。多くのゲームが他人と競うことが楽しさのメインに置いているため、その面白さの要素を捨てるということがゲームデザインする側には意外と難しく、そういう意味でプレイヤー全員が協力するボードゲームは珍しいのです。
ゲームは、4つの未知のウイルスの治療薬が完成すればプレイヤー側の勝利。主な敵は時間です。
プレイヤーは、通信指令員、作戦エキスパート、衛生兵、科学者、研究員などの役割を担当し、それぞれのキャラクターの特徴を活かしながらゲームを進めていきます。
今ではボードゲームの協力型ゲームといえば『パンデミック』と言われるほどの代表作となっていて、現在はスピオンオフ作品や拡張キットも発売され、版を重ねている人気作品です。
日本国内でもホビージャパンが2009年に日本語版を発売しています。今回トップに置いた画像は、自宅にある初期の日本語版パッケージですが、現在発売されている物はパッケージがリニューアルされています。
ゲーム時間も1時間で収まる程度で、競争ではないのでギスギスした感じもなく、役を担当し演じることの楽しさや、ゲーム終了時の達成感を感じることができるオススメゲームです。
東日本大震災後、避難での抑圧や電気不足の不安がある中で少し話題になったのがアナログゲームでした。
以降、ボードゲームカフェなど、ボードゲームが楽しめるお店が増えた気がします。
あれから9年。あの時とはまた違った抑圧を感じる空気。
多くのボードゲームは、人との会話を楽しみながら進める物です。そういった意味で、今回は東日本大震災後と違って、多くの人と触れ合う可能性のあるボードゲームを不特定多数の人が集まる場所でお勧めはできません。
しかし、リモートワークなどで家族と過ごす時間が増えた今、家族で時間を共有して楽しむ手段のひとつとして、こういったボードゲームで遊ぶ時間はどうでしょうか。
この『パンデミック』だけでなく、世界には様々なボードゲームがあるので、一度調べてみると意外なゲームに出会えるかもしれません。
最近ではボードゲームカフェなど、多くの場所でボードゲームが楽しめる場所があるので、ちょっとお試しプレイなんかもできます。興味を持たれた方は現在のパンデミック禍が落ち着いたら、一度友人たちと遊びに行ってみてはいかがでしょう。
あとは、麻雀のように音声チャットしながらネットワーク対戦ができるように、どんなアナログゲームにも対応できるようなビデオチャットシステムが構築されたサービスができれば最高なのですが、なかなか簡単ではないようです。
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