ゼロからイチへの日誌【32】ファーストリーディング

これは2024年4月27日に開幕する予定の朝ミュージカル東京の新作『ながめせしまに茶の湯でも』のクリエイター目線からの記録です。

ゼロからイチへの日誌【32】ファーストリーディング

2024年3月18日

初稽古。
クリエイティブスタッフとキャストとゲストが全員そろって、歌稽古と本読みである。
歌稽古(音取り)は、120分ありゃ終わるだろうと思っていたら、全員優秀すぎて75分で終わった。

キャストさんが歌って下さるのを聴いて、あれ、これよりもっと合うキーがあるのかな?と半音下げてみると、これが得も言われぬ情緒をたたえた曲になったりして、頗る面白い。

そのあとファーストリーディング(台本読み)。
演出家によってファーストリーディングは様々なスタイルが在る。
情感が出ちゃってもいい読み、無感情で通す読み、
自分の役を読む普通スタイル、
誰の役とか関係なしに回し読みスタイル、
歌を入れる入れないなど。
歌を入れない場合は歌詞を台詞として読む。

今回は自分の役を読むし、歌も入れるパターンだった。
全編が何分かかるか予測する為かもしれない。

ピアノ伴奏は自分がやったから、正直どんな読み合わせだったのか俯瞰できてない。
「あーここ台詞が間に合わないからあと1小節足さなきゃだ!」
みたいなことを歌のない間にメモしたりしてたら終わってしまった。
でもなんだか絶対面白いファーストリーディングだったと思う。

ここにきて初めて、
0(ゼロ)が0.5になった気がした。

すくなくとも仲間が今日だけで10倍増えた。
さよなら孤独な執筆の日々。

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