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私の「ウチナースピリット」を震えさせたドラゴンエマニエルのお笑い

ハイタイ!阿波根あずさです。
昨日はQAB「お笑いバイアスロン2018」を観に行ってきました!

もう、でーじ感動!!!最高でした。私は、お笑い芸人さんでもないですし、お笑いを研究している専門家でもありません。技術的なことはよく分かりませんが、今日のnoteは「お笑いバイアスロン」を観て私が感じたことや考えたことをそのまま記事にします。

まず「お笑いバイアスロン」とは何か?
お笑いバイアスロンは、お笑い芸人の皆さんがコントと漫才で競い合い、No.1を決めるという沖縄独自の大会です。2013年からスタートし、今年で6回目を迎えるそうです。昨日の大会では、80組以上のエントリーから勝ち上がった芸人8組が決勝へ。以前、お仕事で共演したことのある芸人さん(ハンサムさん、リップサービスさん)もいらっしゃいました。

8組の芸人さんの中で、特に私は、ドラゴンエマニエルを応援していました。ボケ役のしょうごとツッコミ役のきっぺー、久米島出身のお笑いコンビです。OTV「新春!oh笑い O-1グランプリ」では3度の優勝を誇る実力派で、私が毎週金曜日にfm那覇で担当しているラジオ「阿波根あずさの『ホロヨイ。』」に出演してもらったり、昨年は「真和志まつり」で一緒に司会をしたりしました。年齢も同じなので、より親近感がわきます。そして何よりも、私は彼らのお笑いスタイルが大好き!!!「なめんなよやー」みたいなヤンキースタイルがカッコイイ!なのに普段は人懐っこくて優しい、人間としての根っこの部分が本当に素敵な2人だなと思っています。

昨日のお笑いバイアスロンは、1st stageが漫才、2nd stageがコントと、例年と異なる順番でした。1組目、2組目とネタが終わり、いよいよドラエマの出番。ステージ横から彼らが入ってきた時、何故か私がちむどんどん!
そして、いよいよ漫才がスタート。私は、2人の漫才に衝撃を受けました!いつもとはイントネーションを変えてしゃべるボケ役のしょうごに対して、ツッコミ役のきっぺーが

「やー(お前)審査員がナイチャー(内地の人)だからって何ナイチャームーニー(内地の人の訛り)になっているば?」とツッコむ!!!

うわーーーーーーーーーーシビれる!!!!!!

お笑いバイアスロンの審査員に、ウチナーンチュ(沖縄の人)は誰1人としていません。毎回、東京から人気、実力ともに最高峰の放送作家さんが審査員を務めています。つまり、沖縄のお笑い芸人さんがウチナーグチ(沖縄の言葉)を使った漫才やコントをした時、審査員の皆さんは彼らが何を話しているのか全く理解ができないのです。
お笑いバイアスロンにはそのようなシステムなので、私は今まで、内地の人が審査員をすることに疑問を抱いていました。沖縄のお笑いは、ヤマトとは異なり、ウチナーグチを入れることができる。ウチナーグチには、日本語では表現しきれない絶妙な面白さがある。その面白さは同じ文化を共有するウチナーンチュだからこそ笑えるところもたくさんある。でも、その面白さは審査員に伝わりきっているのか?伝わっていないのであれば、果たして正確な審査はできるのか?しかし、出場したからには、このシステムで頂点を目指さなくてはならない。審査員だけが、出場するお笑い芸人さんを採点することができるからです。ならば「ドラエマはどんな漫才をするんだろう?」と、でーじ気になっていました。

そのシステムに対して攻撃を仕掛ける漫才をドラゴンエマニエルは披露しました。大会のシステムに対応しながらも、自分たちのスタイルは決して崩すことなく貫き通す。この大会のためだけに練り上げた1回限りの渾身の漫才で、しかも前年は屈辱の最下位だったこともフリにして、観客も審査員も爆笑させる彼らの生き様、ウチナースピリットに、私はもう、何と言ったらいいのか、本当に感動したんです!!!カッコよすぎる!!!!

しょうごときっぺーのお笑いは、私の中にあるウチナーの魂が震える。私と同じ歳で、こうやって闘っている2人をみて「私も、もっともっとガンガン動くぞ!」とでーじ感化されました。
この島は狭く、ヤマト以上に同調圧力が強い。でも、そんなことを撥ね退けて闘う強さと覚悟を備え、他者に振り回されずに、自分のハンドルを自分で握る強さを持とう。ドラゴンエマニエルのような、ウチナースピリットを私も大事にするぞ。

最後まで読んでくれて、いっぺーにふぇーでーびたん!これからも、ゆたさるぐとぅうにげーさびら♪