7.英語の発音:フォニックス(3)〜レベル1に到達するために〜
フォニックスについての学びを続けましょう。今回は母音です。
日本語でいう「あ・い・う・え・お」に当たる音(伸ばした時に残る音)が母音です。英語の母音も、一見これと似ています。「A・E・I・O・U」が母音です。ただし、発音の仕方が違います。そして、日本語はいつも母音は同じ音になりますが、英語は同じものを違う読み方をすることがあるのです。これが英語の混乱ポイントのひとつなのですよね。
でも、基本はシンプルです。
母音の発音は、基本的に、短母音 (ショートサウンド short sound) と長母音(ロングサウンド long sound)の二つ。
短母音=短い音(ショートサウンド short sound)は、フォニックス読み
長母音=長い音(ロングサウンド long sound)は、アルファベット読み
と覚えましょう。
では、母音のフォニックスを確認します。(たった5つです!)
【短母音 (ショートサウンドshort sound)】
a 口を横に力を入れて引いたまま大きく「あ」:驚いたときの悲鳴の音
e 口を横に力を抜いて引いて「え」:感じ悪く聞き返す時の「ええ?」
i 口を横に大きめに引いてはっきり「い」:日本語よりもはっきり「い」
o 口に力を入れず小さく開けて「あ」:「お」にも聞こえる感じ
u 口を小さめに開けてお腹に力を入れて出す「あっ」:腹筋から短く!
以上が短母音(short sound)の音です。
そして、アルファベット読みをする長母音(ロングサウンド)は、ABCの歌でおなじみなので簡単!と思うところですが、実はABCソングも日本語の発音になっていることが多いので、改めて確認しましょう。長母音はロング(long) サウンドですから、とにかくしっかりした音を長く伸ばすのがポイントです。
【長母音 (ロングサウンド long sound)】
A えーーイ
※ このロングサウンドの音は、a-e(サイレントe)のほか、ayやaiというスペルになることもあります。同じ音です。cake, stay, rainなど。
E イーーー
※ e-e(サイレントe)の他、eeやeaのスペルもあります。Pete, meet, readなど。yもこの音になることがあります。baby, luckyなど。
I あーーイ
※ ie, ighでも同じ音になります。pie, high など。yのスペルでこの音になることもあります。my, why, sky
O おーーウ
※ oaというスペルでも同じ音になります。boat, coat
U ゆーーーう
Y は、実は発音では母音の仲間です。音は基本的には ロングサウンドの「いー」と「アーい」の2種類です。
Y 「いー」 baby, puppy, lucky 「アーい」 my, why, sky
さて、単語の中でどのaを短母音あるいは長母音で読めば良いのか、それがわからなと困りますよね。そこにも基本ルールがあります。
【サイレントe(マジックe)】
eで終わる単語って結構あると思いませんか?cake, home, plate... これら、一つの母音を含む単語の最後にeがつくとき、このeを「サイレントe」あるいは「マジックe」と呼びます。
なぜマジックe (MagicE)かと言うと、前にある母音をロングサウンド(長母音:long sound)に変えてしまうから(Magic!)です。さらに、自分自身は音を出さずにサイレントでいることから、サイレントe (silent..)とも呼ばれています。
例を見てみましょう。
hat
のaはshort soundで「フォニックスのa」の音です。口を横に開いた「あ」ですね。
そこにサイレントeがつくと、
hate
aがロングサウンド(long sound)になるので、「アルファベット読みのa」で「えーイ」となります。最後のeは音がでません。つまり、「ヘイト」。tの音(上前歯の裏に舌を強く当てて離す瞬間に強く息を出す)で終わります。
サイレントeがつくと直前の母音が長い音に変わります。
そしてさらに!サイレントeは直前にあるcとgをhard soundから soft soundに変わるマジックもかけることができるのです!👏
こちらの歌でまずは母音にどのようなマジックがかかっているのか確認してみてください。(ポイントは「短い音を長くする」です)
Magic E Song
そして、cとgの音にもマジックをかけられることを、こちらの歌で確認してみましょう⬇️
SIlent e Song
母音の発音、ショートサウンドとロングサウンドのそれぞれの音と、いつロングサウンドで発音するのかをいうことはおさえられたでしょうか?
母音のフォニックスの基本は以上です。
発音についての学びは、あと少し!ダブル子音とダブル母音と私は呼びますが、2つあるいは3つで一つの音になるフォニックスも応用編として覚えてしまうと読むのがぐんと楽にになります。「英語、わかってきたかも・・・」ときっと思えると思うので、次回のフォニックス学習もぜひ続けてみてください。
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