読書で英語力を伸ばした一例

娘の英語力についての記事で触れた通り、レベルにあった英語の読書を続けることで、扱える英語力はあがっていきます。(娘は小学一年時に帰国してから、基本的に読書のみで学年レベルの英語力をつけました)

ただ、読書によって、Passive(受け身)でわかる英語レベルは培えますが、Active(自発的)に使える英語のレベルは、読書だけで同じようにあげることは基本的には難しいと思います。

もし、読んでいる本で出てきた言い回しや会話を実際に生活の中で真似て使うことができれば、自分でもその英語を使う力をつけることができると思います (Activeな能力)。日常で英語を話す機会のある人は、ぜひ自然とそのようにActiveな英語力も上げていって欲しいと思います。

でも、、翻すようですが、私は読書は基本的に娯楽だと思っているので、ただ楽しく本の世界を味わうことができればそれでよいかな、と思っているのが正直なところです^^


娘が英語を読み始めてからしてきた読書のうち、いくつか面白かった本を並べてみます。彼女はほとんどを小学生の早い時期に読んでしまいましたが、、おそらく存分に中身を楽しむには、もう少し年齢が上がってから読んだ方がよいのだと思います(事実、娘も中学生になってから再読すると、以前よりも深く味わえると言っています)。というわけで、以下には個人的にお勧めできる読書時期に分けてみました。

児童書には推薦図書というものがありますが、日本語でも英語でも、私は子供向けに推薦図書になっている本で面白い本をあまり知りません(苦笑)。また、やたらと人気があるシリーズだけれど、私は(娘も息子も)面白いと思わない、、という本もよくあります。読書の好みはいろいろですよね。ここでは、私と娘が面白い!思った本をあげてみます。

  (小学校低学年向け)

 Junie B. Jones シリーズ  (Barbara Park)

 Magic Tree House シリーズ  (Mary Pope Osborne)

 Witches     (Roald Dahl) 

 Matilda     (Roald Dahl)

  (小学校中学年〜高学年向け)

 Harry Potter シリーズ    (J.K. Rowling)

 The Mysterious Benedict Society (シリーズ)   (Trenton Lee Stewart)

 The Never Ending Story   (Micheal Ende) 

 Holes (と続編)  (Louis Sachar)

 Wonder (と続編)  (P.J. Palacio) 

  (中学生向け)

 The Giver(と続編)    (Lois Lowry) 

 War Horse    (Micheal Morpurgo) 

 The Golden Compass    (Philip Pullman)

 The Da Vinci Code   (Dan Brown)

  (中学生〜高校生向け)

 Animal Farm    (George Orwell)

 The Pearl    (John Steinbeck)

 Of Mice and Men    (John Steinbeck)


中学生〜高校生向けであげた3冊は、娘が、中学受験(帰国子女向け英語試験)の時に、読書が話題になった時によく取り上げていた本でもあります。

自分の関心(途上国の貧困や教育の問題)について話した後に、最近の読書や印象深い読書を問われた時には "The Pearl" をあげていたようです。貧困という深い問題でつながっているので、一貫したプレゼンができたそうです。

"Animal Farm" は皮肉が効いた大人向けの話ですが、娘は「本に出てくる好きなキャラクター」を問われたときには、このお話にでてくる Boxer という馬をあげていたそうです(登場人物はすべて農場にいる動物です。脇役で少し人間も出てきます)。どんな状況のなかでも愚直に目の前の仕事をやり続ける姿に感銘を受けたようです。

"Of Mice and Men" は、なんとも悲しく切ないラストのお話です。娘は Humanity(人間性、慈悲、人情)を描いた作品が好きなようで、たった二人の登場人物の短時間を描いた物語であることで、逆に、社会の問題や人間性などを強調してて訴えてくるように感じたそうです。貧困や障害など、社会の問題をどうしていったら良いのか、彼女にとっては考えているテーマのひとつのようです。


大人の英語学習者の方にこのなかでお勧めをあげるなら、個人的には "Wonder" をお勧めします。とても平易で読みやすい英語ですが、引き込まれるお話です。そして、ぜひ続きの Julian Chapter 他も読んで欲しいです。

大人の読書としては、他にも例えば、 "Tuesdays with Morrie" (Mitch Albom) や "Kite Runer" " (Khaled Hosseini) は、ストーリーが辛い場面もありますが、良い読書でした。翻訳本でも有名な "Da VInci Code"も、英語がとても読みやすいので、英語読書に慣れたい方にもおすすめできます。

あとは実用書のような本も、ふむふむと内容を楽しみつつ、日常に近い英語が学べると思います。 "Lean In" ( Sheryl Sandberg)、 "What I Wish I Knew When I was 20" (Tina Seelig) など、女性の書いた本は特に読みやすい気がします。ミシェルオバマの自伝も未読なので読みたい本の一つです。

私はまだまだ英語読書歴が少ないので、これからも少しずつ良書を読んでいきたいです。(でも日本語読書の方が好きで、つい日本語の本を読んでしまうのですよね・・)

娘にも、これからさらにいろいろな本を読んで世界を拡げていってほしいなと思います。


今回取り上げた 小学校低学年レベルの本を読めるようになる以前の、読書のチョイスというのも、追ってご紹介できたらと思います。




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