(追記あり)17. 英語のリズム・強弱・音程を捉えよう!〜レベル3に近づくために〜
伝わる英語を話すためには、「発音」よりも「リズム・強弱・音程」の方が大事だということについて書いてみます。
日本語はあまり強弱がなく、リズムも一定な言語です。言語はそれぞれ異なるということをまず知って、そして、英語は、「音程を上げ下げしたり強弱をつけて」話す言語だということを理解しましょう!それだけでより伝わる英語が話せます:)
実は、「伝わりやすい」というレベルを超えて、その言語に聴こえるためには、リズムがもっとも重要だという事実があります。一つ一つの発音は正しくても、日本語のように一定のリズムで全ての単語を読み上げると、、、英語には聞こえないのです。日本語も、外国の方がものすごくイントネーションや強弱をつけて話すと、、残念ながら、日本語にはなかなか聞こえない・・・ですよね?
では、やはり英語のリズムや強弱を身につけることは必須!!と思われます。
でも、、、そのリズムや強弱について、日本語話者の私たちには感覚がわかりません。知らない言語のリズムについては、何百何千時間とその言語を聴いたら独学で身につけらると思いますが、自分で気づく前に教えてもらったら、もっと早いのになあ、と思います。言語習得において自分自身での試行錯誤は必要だとは思いますが、大人の学習者は特に、短時間で習得したいですよね!すでに「わかった!」人からヒントをもらえればきっとより苦労少なく英語話者になれると思います。
学校の教科英語で、この英語のリズムなどを初歩の段階で教えてくれたら良いのにと思いますが、、、教える側の先生が、英語とその学習者の言語(日本語)を理解している必要があるので、難しいのかもしれませんね。日本人バイリンガルの英語教育者が増えるといいなあと思います。
さて、英語の強弱やリズムですが、調べると色々な説明が見つかると思います。が、私は簡単にこのように説明してみます。
1. 英語の強弱:名詞・動詞・言いたいこと以外は弱く速く
【文章レベルで】
基本的に、名詞と動詞、それから伝えたい部分、が強くなるところです。それに合わせて基本的には波のようなリズムで話す!(この例文の場合、最後のtodayはリズムに合わせて強くなる)でも上下の波は一定とは限らない。
I went to town to buy this bag today.
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「私が!買いに行ったんだよ!」「あなたに!歌って欲しいの!」というようなときには、もちろんそこが強くなります。どんな言語でも共通ですよね。
I went to buy this.
🔵 ● ・ ● ●
I want you to sing.
・ ● 🔵 ・●
【単語レベルで】
単語の中でアクセント(ストレス)のある母音が強くなるところ。そこを長めに延ばす(先の記事で説明したとおりです。複数シラブルがある(母音がある)単語は、強くなるところは一つ、それ以外はあいまいにして弱めに発音します。あいまい音は時に音が省略されることもあります。)
amazing! a-ma-zing!
・●・
もう一つ、強弱について、気づいて欲しい点があります。
アクセント(ストレス)がある場所をより強く読むのではなく、そこを普通に読んで、それ以外を弱く言う、ということです。
普通に読んでいて、さらに「アクセント!!」と強く読むのは、なかなかに疲れます…笑 アクセントのところを普通の声で話すことで大丈夫です。弱く言葉を発するのが、日本人には難しいのですよね。全ての音にアクセントをつけるように話す言語ですから。
わたしは りんごが すきです
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英語を話す時には、日本語ではしたことのない「弱音」をむしろ意識してみたら良いかもしれません。
英語のリズム: 基本波のように、でも一定ではないメリハリがある
英語を話す時には波のような、上下するウェーブをイメージしてみてください。名詞や動詞、自分の伝えたいこと以外は強く、それ以外の繋ぐような単語はだいたい弱音、波の下に当たります。
そして、ここからが大切なのですが、リズムある英語の流れは、単語が入れ替わっても変わらない、、つまり、同じ文章に別の長い単語が入ってもリズムは崩れず、長い単語は速く読まれる… また、例えば was というbe動詞が could have been などに置き換わっても、その弱音部分にハマるリズムは同じ一つで、文字数が増えるほど速く弱く聞こえる、、、ということがあります。
どのように説明するとすっきり簡単か、いろいろなウェブサイトの説明を読みましたが、、どれもなんだかわかりにくくて💦
やはり、私の英語クラスOECで子どもの生徒さん相手にシンプルを目指して伝えていたように、「実際に聴いてもらって感覚で理解する」のが一番かと思いました!
OECで実際に扱っていた内容をいくつか紹介します。子ども向けと侮らず、ぜひ見てみてください。
【ELF Learning】
まずは音付きでわかりやすいものを…「リズムに乗って話す」ことをつかめるように、ひたすら聴いて声に出して英語を話します。
最後のこちら、とても可愛らしいのですが、、リズムの点で実はとても良い例なので、こちらもぜひご覧ください。
【ロベ先生とはじめてのえいご】
小学校低学年の生徒さんの授業で使っていた教材ですが、「英語をリズムから学ぶ」ためにはぴったりのものです。言葉での説明は一切なく、先生の行ったことを「おうむ返し」していく学び方です。
生徒さんは絵だけが描かれたテキストを見て、絵を指差しながら、先生の英語をリズムごと丸ごと、繰り返していくという練習をします。
例えば、それぞれの文章の初めの The はほとんど聞こえないくらい(だけどもかすかに聴こえる)ことも、説明不要でそのまま真似て覚えていきます。説明されるわけではなく、英語はこんなリズムなんだ、ということを自然と理解していくことができるのです。
音をつけていませんが、ここでは、①から⑤までは、
・ ● ● ●
というリズムです。「タ・タン・タン・タン」という感じですね。
OECの低学年の生徒さんは少なかったのですが、みんなとても発音がよかったのは、文字や単語よりも先に音から英語を入れたことも影響しているのかな、と少し思っていました。
英語の強弱とリズム、そしてイントネーション(音の高低)、この説明と動画で少しでもつかめた!という方がいらしたら嬉しいです。
【追記】OECで五感 (Five Senses) の学習をした時に暗唱したこちらが、英語のリズム練習にとてもよかったことを思い出したので、追加で載せてみます。拍を合わせて歌う(もしくは話すだけでも)ことで、英語のリズム感を体で覚えられると思います。
(黄色のハイライトが、拍・リズムを合わせるところです)
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