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ウマ娘育成の覚え書き
自分のおさらいも兼ねて、初心者向けにウマ娘の育成、特にステータスと練習、サポートカードについての基本的な考え方をまとめておきます。
1.ステータスの基本
まず基本の基本であるステータスについて、それぞれのステータスがなにを意味しているのかを大まかに表すと、
![](https://assets.st-note.com/img/1704448016232-EfwpIrcLnb.jpg)
・スピード
最高速度。この数値が高いほどトップスピードが高い
・スタミナ
レースの体力。車でいえば「ガソリンがどれだけ入るか」。距離が伸びるほど必要になる
・パワー
加速力。車でいえば「アクセルを踏んだときにどれだけ速度が上がるか」。雨などでバ場(レースコースのこと)が荒れているとより必要になる
・根性
車でいえば「燃費」。スタミナの消費にかかわる。……だったが、後のアプデで「最高速度がどれだけ維持できるか」、「競り合いへの強さ」にも関与するようになった。距離が伸びるほど必要になる
・賢さ
車で例えれば「ドライバーの判断力」。スキルの出やすさや、コース取り、レース中の位置取りに関わる。また、賢さが低いと、焦ってスタミナを大きく消費する「掛かり」になりやすい
だいたいこんな感じですね。では次に、これらのステータスとレースとの関わり、レースではどのステータスを重視すればいいのかを考えてみましょう。
2.レースとステータス
「レースで勝ちたい!」と思ったとき、最初に見るべきは「距離」です。
レースには2つのバ場、4つの距離がありますね。
バ場:芝/ダート
距離:短距離/マイル/中距離/長距離
です。チャンピオンズミーティングなどの大会では、短距離をショート、中距離をミドル、長距離をロングと呼んでいることもあります。
ステータスがより大きく関わるのは、「バ場」ではなく「距離」の方です。
たとえば、ジュニア級10月後半の「アルテミスステークス」に出走するとします。このレースは、
・芝
・1600m(マイル)
のレースです。
この場合、マイルレースのため、特に重要なステータスはスピードとパワーだと言えます。逆に、不要なステータスはスタミナです。
一般に、距離が伸びるほど、スタミナ(と根性)の重要性が高まります。目安として数字で表します(個人的な感覚です)。数字が大きいほど勝敗に直結する、と思って見てください。
マイルレースのステータス重要度
スピード:5
スタミナ:1
パワー:4
根性:3
賢さ:4
次に長距離レースのステータス重要度を表すと
スピード:5
スタミナ:5
パワー:3
根性:4
賢さ:3
という感じです。これはあくまで感覚的な話です。というのも、実際のレースは距離やコース、天候によって、必要スタミナ(=レースを失速せずに走りきれるスタミナ)は変わるからです。悪天候ならよりスタミナを消耗しますし、有馬記念(2500m)と春の天皇賞(3200m)では700mもの差があります。
また、根性の重要度が高めになっているのも見て取れると思います。というのも、根性は「燃費」に関わるステータスだからです。
チャンピオンズミーティングでの例になってしまいますが、2400mレースの場合、スタミナ1000が安心できるラインだとされています。しかし、スタミナ800でも、根性が1200あれば「スタミナ不足」にはならずに済むのです。
「スタミナが足りなければ根性で補え!」。憶えておくといいでしょう。
重要なのは「スピードだけでは勝てない」という点です。上記の長距離の例を見てください。スピードとスタミナは同じくらい重要です。せっかくスピードがあっても、スタミナが足りないとレース後半で失速してしまいます。育成では、どんなレースが控えているかによって伸ばすステータスを選ぶのが大切です。
一例として、ゴールドシチーの育成目標を見てみましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1704447992799-uTfu0nGtMi.jpg)
クラシック三冠(皐月賞、日本ダービー、菊花賞)を走る構成になっています。このうち、菊花賞は3000mの長距離レースのため、少なくともそれまでにはある程度スタミナが付いていることが望ましいといえます(育成シナリオ上ではだいたいスタミナ400もあれば足ります)。
このように、距離に応じてステータスを上げていくのがレース勝利ににはとても重要です。
3.トレーニングの選び方
では、ステータスを上げるためにどんな風にトレーニングをすればいいでしょうか?
そこでまず押さえるべきは、「どのトレーニングでどのステータスが上がるのか」というポイントです。
再びゴールドシチーに登場してもらいましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1704448304615-mzv5DBXWHA.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1704448343514-9VZGyGFx50.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1704448362212-k5M4MhDBoS.jpg)
こんな風に、各トレーニングは複数のステータスを上げます。しかし、その「上がり方」には差があります。たとえばスピードトレーニングでは「スピードの上昇値>パワーの上昇値」です。また、賢さトレーニングでは「賢さの上昇値>>>スピードの上昇値」です。
各トレーニングでどのステータスが上がるのかを一覧にしてみます。
![](https://assets.st-note.com/img/1704449014197-Gg6Hijx8bi.png?width=800)
この表を見ると、あることに気が付きます。「ステータスの上がり方にはバラツキがある」ということです。
具体的には、「スピード」を上げられるトレーニングは「スピード」「根性」「賢さ」の三つですが、「賢さ」を上げられるのは「賢さ」トレーニングしかありません。
したがって、「上げたいステータスをどのトレーニングで補うか?」が重要になってきます。
たとえばパワーを上げるためにパワートレーニングをするより、スピードトレーニングをした方が得、という状況もあり得るのです。
この点を、次のサポートカードの選び方で詳しく見てみましょう。
4.サポートカードの選び方
育成を始める前に選ぶのがサポートカードですね。スピードを高めたければスピードのカード、スタミナを盛りたいときはスタミナカード、と選ぶのが基本ですが、選び方にはコツがあります。
やはりゴールドシチーを例にしてみましょう。まず、ゴールドシチーの「成長率」を見ると……
![](https://assets.st-note.com/img/1704450022935-eSIjKstxz9.jpg)
このように、ウマ娘はそれぞれ上がりやすいステータスがあります。この%分だけ、そのステータスはトレーニングでボーナスを受けることができます。
では、ここで一つ考えてみましょう。シチーの育成に「パワーのサポカ」は必要でしょうか?
![](https://assets.st-note.com/img/1704450126697-SuFQpanqE0.jpg)
そう、特に理由がないかぎり、パワーサポカは不要です。スピードと根性のトレーニングで、じゅうぶんパワーが上がるからです。
さらに、このシーンでトレーニングにいるサポートカードは「SSR キタサンブラック」と「SSR ヴィブロス」です。
![](https://assets.st-note.com/img/1704450240443-KYbkx5NiZn.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1704450244279-4h7KMeapk0.jpg)
注目してほしいのが、「パワーボーナス」という項目。キタサンは1、ヴィブロスは2のボーナスがあります。つまりこのサポカは、スピード、パワー、根性の3つのトレーニング(=パワーが上がるトレーニング)にいるとき、パワーを合計3上げてくれるということです。
このボーナス効果と、シチー自身の成長率の複合があるので、パワーサポカは組まなくとも十分上がるはずだ、と予想したわけです。
ということで、実際のサポカ編成がこれです。
![](https://assets.st-note.com/img/1704450525442-pHZyloRuQL.jpg)
スピード3枚、根性2枚、賢さ1枚ですね。つまり、これらのカードが友情トレーニングになった場合、上がるステータスは、
![](https://assets.st-note.com/img/1704450626066-5H8M2ELGAi.png?width=800)
この黄色くなっている部分、ということになります。見ての通り、スタミナを上げることができません。
「ゴールドシチーは菊花賞を走るのにスタミナ上げないの?」と思う方もいるかもしれませんが、「2.レースとステータス」でも言った通り根性の数値が充分高ければ、スタミナは多少足りなくとも大丈夫なので、長距離レースがシナリオ上3本しかないシチーならなんとかなるだろう、という判断です。
以上で、おおむねステータスについての基本と練習の選び方、サポートカードの選び方はわかったと思います。
とはいえ、育成シナリオによっては「友人サポカ」がどうしても必要だったり、極端な編成をした方が効率がいい場合もあります。
極端な編成の例として知られるのが、「根性育成」です。
![](https://assets.st-note.com/img/1704452825914-G0bDeK4192.jpg)
このニシノフラワーは根性4枚で育成した例です。フラワーの成長率はスピード15%、パワー15%のため、スピードとパワーが同時に上がる根性トレーニングで育成するのが効率的、という判断です。
この根性育成、シナリオや適正距離によって合う合わないがハッキリ分かれる育成方法です。たとえば、長距離用に育成したい場合には向いていません。いくら根性が高いと言ってもスタミナが足りなすぎるためです。
しかし、短距離やマイルの育成では一度に3つのステータスが上がる根性育成は高評価を出しやすいため、大抵のトレーナーが一度は通る道です。憶えておいて損はないでしょう。
では最後に、「もっと強いウマ娘を育てたい」「大会で勝てるようになりたい」というときのためのポイントをまとめておきましょう。
5.仕上がりから逆算する
このゴールドシチーを見てください。
![](https://assets.st-note.com/img/1704451466562-Hhld6FVqYZ.jpg)
このゴールドシチーは、「2023年のリーフオブヒーローズ マイルで上位成績を狙って育成した」シチーです。そのときのサポカ編成がこちらです。
![](https://assets.st-note.com/img/1704451674315-KnnwGzh6YX.jpg)
スタミナサポカは一枚もありません。それどころか、賢さサポカも入れていません。育成シナリオはラークシナリオのため、佐岳メイを1枚入れた以外は、スピードカードと根性カードのみです。
そこで、不足する賢さを補うために継承はほとんど賢さにしてあります。
なぜこんな編成をしたかというと、理由はいくつかあります。
・シチーはスピードに成長率がない
→スピードが3枚ないと上げきれない
・マイルなのでスタミナは不要
→スタミナカードはなし
・パワー成長率が10%
→スピードカードのパワーボーナスで充分足りるはず
(キタサン1+エル1+フラッシュ2で、この3人が揃えばそれだけでパワーボーナスが4になる)
・根性成長率が20%
→多少根性の上昇値が低いカードでも充分上がるはず
(根性のチヨノオーはスキルはいいが火力が低い)
・賢さサポカを入れる場所がない
→継承で補うしかねぇ!
ここで大切なのは「俺のシチーすげぇ!」ということではなく、「どんなレースに向けて仕上げるかを逆算してサポカを組んだ」ということです。
単に必要なステータスを補うためにサポカを選ぶのではなく、「目的」、「育成ウマ娘の素質」に合わせてサポカを選ぶ。これがサポカ選びの最大のコツです。
もちろん、育成を決めるのはサポカだけではありません。継承元にいい因子があるかどうか、距離やバ場に合わせた適性が備わっているかどうか、そもそも、ちょうどいい適性のウマ娘を所持していないことだってあり得ます。
しかし、サポカの組み方、その考え方自体は変わりません。
「このレースに挑むには、このウマ娘を育てるには、どんなカードをどれくらい組んで、どんな風に練習を踏めば目標ステータスに到達するか?」です。
とはいえこれは経験を積まないとなかなか見えてこないのも事実です。大会や競技場で、いいステータスのウマ娘がいればその育成情報を覗いてみるのもいいでしょう。思いがけない育成のヒントが見つかるかもしれません。
ぜひ、色々なウマ娘育成論に触れてみてください。
![](https://assets.st-note.com/img/1704453996654-WtM2UZe5ML.jpg?width=800)
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