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合同と主催と灰塵の決断

ISF10、ほんとーーーーにお疲れ様でした。

多分これ見る人はそっち関連の人が大半なので先に挨拶をば。開催当日を迎えた朝の心境は、きっと一生かかっても表現できないと思う。
一般参加もサークル参加もスタッフの方も楽しい時間をありがとうございました。

こういうの初めて使うから勝手が分からないね。
R.A.Fです。起源神と周防桃子が好きなオタクです。
タイトルにも書いてる通り、2023/5/28(日)に開催されたIDOL STAR FESTIV@L10(以下ISF10)に主催した合同誌を持ってサークル参加して来ました。

結果から言えば大成功。いや極大成功(Exp3倍)ってくらい。
仕上がった本に目立ったミスもなく(無いとは言ってない)、設営や準備にトラブルもなく、合同誌は閉館30分前に完売という初見にしては上出来すぎる部数読みで。
色々な方と話せたし、普段は知る由も無い即売会の一面も見れたり、早い事にもう幾つか感想貰っちゃってたり。
これでケチ付けたら罰が当たるってくらい楽しめた。直前まで不安でしかなかった主催としてはほんとに感無量の大成功。
スクチェンマナロック並みの上振れだと思う。今は片方解除されてるけど。

改めて色々と感謝の念を伝えたいけど、何度もやると陳腐なものになっちゃうので控えめに。
なんでこんなもん書いたのかと聞かれたら、折角こんな得難い経験をしたのだから備忘録的な何かを残しておきたかったからです。
という訳でここからは今回頒布したPドル幼馴染SS合同「In Parallel With You」を覚えてる限り振り返って行きます。

念のため書いておくと
・前提として備忘録なので読みにくさはあると思うし、愚痴も混じってます。
・もう全部終わった事なので、今は特に何かに対して怒ってたり恨んでたりといった事はないです。終わりよければすべてヨシ。
・批判とか晒し上げるって意図は無いように書きますが、「これちょっと流石にやめて欲しい」って箇所があれば本人のDMにでも教えて下さい。消しときます。

始まり

時は2022年、5月。
今からちょうど1年前、ISF09が今回と同じ場所で開催されてました。
当時は(今もあるけど)二次創作やコンテンツそのものへの熱量が結構あった事もあり、Twitterでいつも見てる方々の本を買いに行きてえ!!と一般参加。
実はこれが同人誌即売会の初見だった。

その帰りに上げたツイートがこれ。

めっちゃ会場の空気にあてられてる。チョロすぎ。
実績とか言っちゃってる辺り、当然ながら7割くらい冗談で言ってました。

──まだ、この時は。

そんなこと言っても何か書けるようなネタがある訳でもなく、経験も何もないただのオタクはこの後も普通に過ごしてました。
たまにpixivにSS上げたり、ミリシタの周年イベ走ったり、モンハンやったり、ベルサールの5周年展の不手際にお気持ち表明したり。

そんなこんなで変わらない日々を過ごしてた俺。
次に動き(動き?)があったのは同年10月。

これが全ての始まりです。
なんで唐突にこんなこと呟いたのか分かりません。前後のツイート漁ってもさっぱり。ISF10のサークル応募でもやってたんだろうか。

これには鱗滝さんもニッコリ

まさかの4日後。自分でも振り返ってみて驚いた。
ネイチャーの選択肢じゃないんだからもうちょい考えろよ。

まあこうして始まった幼馴染合同ですが、流石に何も調べず見切り発車した訳ではありません。(と記憶している)
先人達の知恵やアドバイスを読み漁り、印刷所の仕様や対応ソフトに大体の締切とか色々と調べた結果のこれです。
今思うとだいたいなんとかなったなって感じですが、やっぱり見通しは甘かったですね。
空中分解にならなかっただけで言う事は無いんですが。

初の主催で募集要項にネタをねじ込む勇気

年明けから開催当日まで

さて、そんな前途多難な調子で立ち上がったこの企画。
10月の頭に募集開始して、参加締切は年明けまでとしていました。期間にしてだいたい二か月。これって一般的に見て短いんですかね?

最終的な参加者人数、主催含めて合計17人。

17人?????

参加してくれた方々にはもしかしたら失礼かもしれませんが、内心ここまで集まるとは思ってませんでした。
10人行ったらなんか合同っぽくなるしいいなあ~とか夢見てたレベル。しかも他の場所で見覚えのあるビッグネームがしれっとお並びになってる。
振り返ってもこれだけの人数が集まって例の鈍器のような合同誌が爆誕したのは凄い事だと思ってます。
これにはジーク・キャヴァリエもニッコリ。


まあ現実は特殊勝利なんて無いもので。
寧ろここからが本番。主催の仕事は一気に増えました。というかここから始まったと言うべきか。

ちなみに上記の通り10/7にツイプラ立てたんですが、その当日中に参加表明して原稿送って来た方がいてひっくり返りました。
速いなんて次元じゃない(原稿締切すら決めてなかった段階)


俺「表紙と扉絵を依頼したいんですけどいいですか?」(合計18枚)(一度に頼む量じゃない)(思い付きを実行するな)

イラスト担当のK氏「いいっすよ!」(快諾)


約3ヶ月で20枚近いイラストを依頼しました。多分立場が逆だったらちょっとキツいっす……って断ってたと思う。
というか上のやり取りが12月。参加締切まで何もしなかったのは本当に間抜けだったと思ってます。
参加者に色々聞くのも表明してくれた段階で出来ただろうに「人数確定するまでは動けねえな〜」とそれっぽい理由つけてサボってモンハンしてました。本当に申し訳ないです。
快諾って書いたけど内心そう思ってなかった可能性も高いですね。文句は言えません。
それでも「こんな感じのが欲しいです」って文章だけであれほど素敵な表紙を用意して下さったのは感謝の念しかありません。各扉絵も下書きの段階で俺含めた参加者の方々は絶賛してました。

1月、ミリ9th。
進捗どーっすか?って現地で聞かれたり(これ以降のMOIWとAct-1でも同じ事があった)。
担当がいたDay1行けなかったのを悔やんでたら参加者の方に現地煽りされたのは一生忘れません。

2月、この辺で原稿提出が一気に増えた。
締切を3/12としたのでタイミング的にはとても助かりました。

3月、原稿締切。
締め切った段階での提出率は9割弱。その後も色々やって目標だった「3月中に全員の査読を終わらせた原稿を用意する」はなんとか達成した。
個人的なアレで言うと、締切と担当の誕生日がほぼ同じだったので査読と執筆(合同用と誕生日に上げる用の2本)でかなり忙しかった。いやそこに設定したのは自分なんですけど。
ひたすらpixivの下書きを往復してたのは中々貴重な体験だったのかもしれない。

4月、がっつり編集作業。あとミリ10th Act-1。
現地で参加者が5、6人くらい集まった時があったんですけど、その頃はちょうどトラブって完成が怪しくなってた時期だったので内心吐きそうでした。今だから言えることですね。
この頃は頂いた原稿をひたすらWordに移して体裁整えてた訳ですが、三点リーダ(…←これ)が横書きテキストから縦書きに移した影響かちゃんと縦にならず横向きのまんまだったりするのでそれを延々と叩き直すのが一番時間取られました。350ページ分。しかも保存して閉じてまた開いたらリセットされてたりする。
ちなみにPDF化したら全部直ったので殆ど無駄な作業でした。これ気付いた時の虚無感たるや。

5月、最終フェイズ。アマツなら激流ブレス撃つ辺り。
合同誌のデータを入稿出来たのは締切1日前。我ながらほんとよく間に合ったなとか思います。まあその次の日も徹夜して個人誌の方も仕上げるデスマーチになった訳ですが。
結果良ければ全て良しとは言え、一歩間違えれば全て終わってたのは本当によくない。スケジュール管理能力の無い人間が企画を立ち上げるというのはやめた方がいいですね。

入稿は終わりましたが、この話には続きがあります。
「不備があったら連絡を希望」と書いていたので、まあ初見だし何かしらミスはあるだろうと覚悟はしてました。
そして案の定、その日のうちに印刷所の方から電話。
ノンブルの位置ミスに余白の設定(厚いと内側は読みづらくなる)、文字化けに罫線や括弧の位置ズレ、見落とした誤字脱字も多数あって挙げ句の果てに目次とタイトルが異なってる、そもそも挿絵の入稿のやり方が違う、本文もPDF化の手順を間違えてる。
ヒャクレツケンって感じに指摘されて電話越しに平謝りしてました。職場で。
入稿形式はなにせ初見だったので、という言い訳もありますが「こういうやり方でやったんですが…」「それだとこうなるので、こっちをこうして下さい」と丁寧に教えて頂いたのはマジで感謝してます。しまや出版さん、これから同人誌作りたいって方にオススメです。

そんでもって遂に迎えたISF10当日。
献本とか諸々で参加者の方々とも会いましたが、多分緊張とかでロクに喋れてなかったと思います。寄稿された作品の感想とかも伝えたかったんですが、大変申し訳ないです。

合同企画を終えて

一通り振り返って、完走した感想ですが(言いたいだけ)




キツかったです。もう二度とやりたくねえ〜!!

例えるなら卒論発表の前日を延々と繰り返してるような。入稿するまで、いや会場で実物を見るまでずっとそんな調子でした。
お前が始めた物語だろって言われたらそりゃそうだけど、分かっててもキツいものはキツいです。というか自分で始めたからこそ誰のせいでもないのであんなに苦しかったのかもしれない。
「趣味に義務感を覚えたら離れるべき」なんて言説があったけど、あれの片鱗を感じた気がする。

まあでも「お前が始めた物語だろ」ってとこは自分でも分かってるつもりでした。如何なる理由があったにせよ、本が出来上がらなければ全て自分の責任というスタンスでやってたので。
参加者の方に謝られる場面も幾つかありましたが、元を辿ればだいたいこっちに非があるのでDM送る時は内心五体投地でした。こんな主催で大変申し訳ない。


ここまで散々言ったけど、トータルで見ればやって良かったな〜って思ってたりするんですよね。
バイアスというか我ながらよく分からない感想ですが。

会場で段ボール開けて数分呆けてました

参加者の中には何人か、普段から通話したりゲームしたり現地で会ったりとか割と交流のある方も居て。
そういう方々が参加を決意してくれたってだけで縁に恵まれたよなあとしみじみ思ってしまうんですが、他にもこの企画で初めて寄稿した!って方もいたりして。初めてなのは俺だけじゃない…!なんて謎のシンパシーを感じて逆に心強かったです。
一通り終わった今、改めてどうか皆様の善き思い出になっていますようにと願うばかり。


こんな自分より同人活動慣れてたり、リーダーシップあったり、強い物書きはそりゃ無数にいますけど(というかだいたいそう)
この合同誌作れたのは間違いなく自分だけなので、そこだけは胸を張って言えます。

あと主催特権で好みのSSが読み放題みたいな状態だったのはやっぱ楽しかったですね。その分査読は辛くなったけど。

原稿読んでる時の俺

やれる事は全部やったつもりですが、まあやっぱり色々と悔いは残ってしまったので。
次はもっと完成度の高い、もっと良いモノを出せるように頑張りたいです。

次……次は、あるんですかねぇ……?


おまけ

自分語りと愚痴はこの辺にしといて。
最後に実際に合同誌を主催してこんな事があったとか、こんな事を思った、みたいなのを幾つか書いておきます。
特に変な意図は無いので笑い話程度にでも。

誤字脱字
消しきれない。何回読み直しても出てくる。
こういうのをAIにやらせたいんですけどね。

意外と読まれてない募集要項
原稿ファイルの提出は「.txtファイル」「ギガファイル便」ってツイプラに明記してたけど、案外読まれてないのか見た事も無いようなファイルで出される事が結構あった。
もろ実名載ってるDropboxで出した方なんかもいてオイオイオイオイって感じでした。結局全部読めたから良いんですけど。

メインキャラの交代
流石に参加者と同じアイドルで書くのは(分かってる以上)なんかアレだったので、全員に誰で書くのかアンケート取ってからこっちも書き始めてました。
いつも通り百合子でいいか〜、と4割くらい書けた頃、事件は起きました。

革命チェンジ:コスト5以上のアイドル


多分主催という立場上では突っ返すべきだったんだろうけど、自分が変えれば特に何も問題は無いのでは?という事で許容しました。
他の方が書いてるキャラだったらNGだったと思う。

タイトル被り
上の革命チェンジより想定外だったかもしれない。
寄稿頂いた作品のタイトルで9割被ってるやつの存在が発覚してそれはもう焦りました。しかも締切1週間前。ツイプラにも書いた通りテーマ指定してる以上ネタ被りはあるだろうとは思ってたけどそっちの被りは……。
片方の参加者に「実は似たようなタイトルあるんでぇ〜〜新しいの考えてくれませんかぁ〜??」と頼んでなんとかなりましたが、我ながら無茶振りだったと思う。一旦決めたやつを変えるのってめちゃくちゃ難しいからね!
ちなみになんで直前に気付いたのかというと頭の中で混同して同じ作品だと思ってたからです(目次作ってる時に気付いた)

印刷代
めちゃくちゃ飛んだ。天井2回叩けるくらい。
多少は売上でカバーされるとはいえ、こんなの何回もやってる人って怖え〜〜って思いました。
でもマット処理とか箔押しの表紙とか凝ってるの見るとこんなのまだ序の口なんでしょうね。同人誌に一番必要なのは“狂気”とはよく言ったもの。

でかい
実際に本を手に取った感想です。合同誌なんて案外こんな物だったりするのでは?と内心思ってたけど周囲の反応を見るにやっぱり350ページは相当な物量だったらしい。ぶっちゃけもう少し大きいB5とかの方が本としてもう少し様になったか…?とまで思ってしまった。
他の方の戦利品一覧でも際立つ存在感。

思ってたよりお手軽
今回使ったのはそこそこ古いノートPCにword、個人誌の方に至っては表紙も無料ソフトのMedibang Paintでその辺のフリー素材に色々くっつけただけ。
覚悟していたイメージに比べれば呆気ないほどあっさり作れたな、というのも一つの感想です。もっと専用ツールとか高性能PCとか必要な物だとばかり。

連絡がつらい
基本的にTwitterのDMで参加者とやり取りしてたんですが、人数が人数なだけに一斉告知する時も送信制限で待たされたり送り忘れてる方が出て来たり返信したつもりがしてなかった、といった事態が多発してました。
あと自分もそうなので分かりますがそもそもあまり通知見ない人だと返信がかなり遅れたり。もう少しマシな手段を用意すべきでしたね。



特に書けるようなオチも無いので備忘録はこの辺で。
最後にSHSセレチケのダイマして終わります。

↑八重歯すき
↑帽子すき


次のISF11で果たして俺はどっちに立ってるのか。
楽しかったのは事実なので、また頑張れるといいね。

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