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【‘‘プライミング効果の力’’】

プライミング効果について、たまたま調べてみると、プライミング効果はアウトプットにおいて、とても素晴らしい力を発揮させるものだということを知りました。
そもそもプライミング効果とは、先行する刺激の処理が後の刺激の処理を促進、または抑制する効果のことを指す意味であります。
プライミング効果は無意識的な処理によって行われるのが特徴であって、知覚的プライミング効果や意意味的プライミング効果で起こるものだと言われています。
読書することにおいて、私自身は自分の興味や関心のテーマとは別に全く無知にも関わらず知らないテーマに沿った本を読むことがあります。
もちろん、知識ゼロの状態から判らないものを判るということは出来ません。
ですが、ある時にある本と出会ってから判らない分野の本も判らないなりに面白いと思えるということを知りました。
山梨俊夫さんが記されました『美術の愉しみ方』という抽象的な芸術の良さ、面白さを知る手掛かりとなる本にそのヒントは記されており、特に印象的な箇所があったのでぜひ引用したいと思います。

美術は自分の心理を映す反射板になる。
小説や詩を読むことでも、音楽を鑑賞することでも、 没入や感動を味わうと、心の内に残響が谺して、 小説のどの場面に感動したのか、曲のどこに感動したのかを考えさせられる。
自らを顧みる作用が引き起こされるのは、芸術の大きな働きである。

『美術の愉しみ方』山梨俊夫/中公新書 P.157より引用。

美術の楽しさに触れることとも同じく、プライミング効果を発揮させる為にも、私たちはたくさんの本や映画、音楽、芸術に触れることで後から感動によって自らを顧みる機会が与えられ、自らによって新しい発見と価値に気付くことが出来るものだということを実感しました。
ですが、自分にとっての得意、不得手なものというのは存在し、読書が好きであれば読書を。
映画が好きであれば、映画を。
音楽が好きであれば、音楽を。あらゆる物事を無理に強要する必要はないと感じます。
得意なものから、プライミング効果の特性を活かして、より自分を磨き上げることで、自己成長へと繋がっていくものだと思います。
プライミング効果については、まだまだ応用力があるものだと感じたので、これからは新しい可能性を模索していきたいなと考えさせられました。

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