トラウマな日々


妊娠と同時にファームを始めた私達。

夫のポリシーはファームの運営資金はローンを借りない事。

貯金でやるということ。

オーストラリアはビジネスローンは利息が高い。その当時、8%くらいだった。


ということは



つわりでオエオエ言いながら、夫と作業をした。

人件費が高い。
1日約2万円


夫と2人で1日4万円の節約になる。


始めた当初はサラリーマンとネイリストの私
金銭感覚が10ドル、20ドルで買うのを迷う。
至って普通の金銭感覚。




出来るかわからない、売れるかわからない作物に1日4万円の人件費を払うのは怖かった。


だから出来るだけ、2人で頑張った。
もちろん休みなんてなかった。


つわりでオエオエ言いながら、吐く息が白い中、びしょ濡れになりながら作業をしたのは忘れられない。


そういえば前置胎盤だった私


安静にしてくださいと言われたが


そんな余裕もなく

大きなお腹で必死に働いた。


この子は大丈夫という変な自信があった。


産まれる前の日まで働いて


産まれたら10日でおんぶしながら働いた。


大量出血で輸血までしたのに
10日で働くとは、今考えると恐ろしい。


産んでからも、おしんのように
おんぶをして、必死に働いた。


夜も寝れないまま、次の日働いた。


夫はもちろん、1日12時間休みなく働いた。



だから、私は母子家庭のように
ワンオペ育児で、近くには家族や親戚もいないので、本当に1人で子供育てた。


ストレスや不満はたくさんあったけど
夫も必死で働いていたので、責めたくても責められなかった。



それから、いつも数人のワーカーさんがいたので、料理をしたり、寮母さんのような仕事もしていた。


人生で1番辛かった。



この時期を思い出すと辛くなる。


楽しい事もあったけど
断然、辛い事の方が多過ぎる。





人間はこんなに働いても過労死しないんだ
過労死する人は、どれだけ働いているんだろう


と思うくらい働いた


それから7年たった今でも
普通の人に比べて、働いていると思う


頭の中は常に仕事やビジネスの事


片付けないといけない仕事
返信しないといけないメール


それでも頑張れる理由は


頑張った事が報われたから。


娘は元気いっぱいの子供に育ち

ファームの経営は起動に乗った



何度も心が折れそうになったけど

努力が報われたから、今も頑張れる。

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