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負けてもなおかっこいい

実は隠れ格闘技ファンの私。

5,6年前から、ボクシング、キックボクシング、総合格闘技なんでも、ユーチューブやアベマで視聴している。


朝倉未来選手が先日のRIZIN大阪大会で、斎藤裕選手に3-0で判定負けした試合と、その後の公式インタビュー、それから自身のYouTubeチャンネルでのコメント動画を観た。


動画上のコメントや負けたことに対してバッシングや低評価も多いですが、私のように、勇気をもらっている人もいることを表明したい。再生回数の多さと比例してこうした鬱憤を晴らしたい人々が訪れてしまうので、気にしなくていいと思う。


「今回負けて、勝った時より嬉しい」「清々しい」「またすぐ戦いたい」

試合直後にも関わらず、よどみなく淡々と真っすぐにそう語る姿に、新時代の到来を感じた。



負けたのに、敗者じゃない。

いつでも尊厳を失わない。


これまでの常識だと、負けたら人さまに顔向けできない、ほとぼりが冷めるまで人前に出ないのが一般的だったと思う。

ましてや有名人であれば、カメラの前で謝罪するような姿が頭をよぎってしまう。

メディアや周囲からの目に耐え切れない人も多い。


ところが大物ユーチューバーでもある彼は、

失ったものへの未練などこれっぽちもなく、見栄をはることもなく、自分を弁護することもなく、淡々と、自分の言葉で、無意識に勝ち続けるプレッシャーを感じていたことや、やっぱり格闘技は辞められないと情熱を語る。

そして、次の試合では今回の相手に勝てると言い切る。


彼の精神性にはこれまでも脱帽してきたが、今回は顕著だった。



海外の有名人がいろいろな失敗をしてもあっけらかんとした態度で対応している姿をみて、日本人には不可能だと思っていたのに、

日本にもそんな時代が来たのか、と驚愕した。

と同時に嬉しくもあった。


負けてもなおカッコいい姿は、これからの時代のモデルになるに違いない。

失敗しても胸を張っていい、顔を伏せなくてもいい、というメッセージによって日本の若者がどんどん挑戦しやすくなるし、

結果として失敗に終わっても、こういうふうに堂々としていればいいというモデルを作ってくれた気がする。

SNS上で傷つかないメンタルモデルなのではないか。


失敗してもダサくない。


むしろ精神的な強さや、信念や情熱がにじみ出て、カッコいい。


そんなイメージや風潮を作りだしてくれた彼に感謝。

人目を気にしすぎて一歩踏み出せない時に勇気をくれる。


ほぼ同い年であるのに、世の中の風潮を作り出す彼は、やっぱり凄い。

今まできっと人の何倍も辛酸をなめ、努力をし、命を懸けてきたんだろうと思う。


「自分の幸せよりも、人を幸せにすることに向かっている。そういう視点になると、色々やりたいことが出てくる」

と語る彼の今後に目が離せないし、

同世代として背中を追いかけたい。



それにしても、やっぱり格闘技は面白い。

人と人が向き合って繰り広げられる心理戦、間合いが楽しめるスポーツ。

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