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【元設計スタッフ・まいちゃんのインタビュー】リビセンの設計の仕事って?

いま、リビセンでは設計スタッフを大募集中!です。

リビセンの設計チームを引っ張っていってくれる人を募集しているんですが、「リビセンで設計業務を行う」イメージが湧きにくい人も多いはず。そこで、2年前までリビセンで設計をしてくれて、いまはSAN-ROKU sekkeiとして独立している「まいちゃん」に話を聞くことにしました。

・リビセンで設計仕事をする面白さ、大変さ
・リビセンに向いている人の特徴
・チームのみんなとの働き方

などなど、私たちと一緒に働いた率直な体験を話してくれました。
リビセン以外の設計事務所でも働いたことのあるまいちゃんだからこそ、「リビセンはほかの会社と比べてどう違うのか?」という部分もたくさん聞けたインタビュー。

未来のリビセンスタッフになる(かもしれない)そこのあなた!
このインタビューで、リビセンで働くイメージをむくむくと膨らませてくれたら嬉しいです。

まいちゃんとりんご

まずは、経歴から。

━━ 今までの経歴とリビセンにたどり着いた理由を教えてもらえますか?

大学の建築学科を卒業後、ハウスメーカーへ出向してCADの講師を3年していました。そこで、図面表記や軽量鉄骨造の基本ノウハウを学び、二級建築士を取得しました。

次に、ログハウスの設計事務所に転職し、そのあとリフォーム会社に転職しました。在来木造、RC造、鉄骨造、住宅、店舗とオールジャンル手がける会社で、ここで設計の経験値を積み、在籍中に一級建築士も取得しました。

リフォームの道を選んだのは、「古いものが好きで守りたい」という気持ちからだったんですが、実際は既存部分をどんどん壊し、ピカピカの新しいものへと変えていくのが仕事の9割。古いものを活かすためになおす、というより、古いものが嫌だからなおす。そんな仕事に違和感を抱いていったんです。

モヤモヤを抱えながらも、転勤で各地を転々とし、長野県に配属された際に前々から気になっていたリビセンに足を運ぶことができました。お客さんとしてだけでなく、サポーターとしてリビセンの仕事に関わったのだけど、古材をレスキューし活用するリビセンの仕組みを目の当たりにして、”仕事をする意味”を強く感じられたし、それに参加するのが単純に楽しかったんです。自分の時間がそうやって経っていくことにも納得ができて。

なので、リフォーム会社を退職し、リビセンにアルバイトとしてジョインして店舗とリモートで設計という感じで関わらせてもらいました。

リビセンで設計をする面白さって?

━━ オープン間もなかった私たちを見つけてくれてありがとうー…!リビセンで設計仕事をする面白さって、どんなことだった?

大きく2つあって、まずは何よりリビセンに設計を依頼するお客さんは、みんな建物に愛情があるので、既存の建物を一緒に精いっぱい愛でるところから始められる、ということだと思います。
活かすためになおす、ということに一緒に向かっていける感じというか。

そして、レスキューしながら、発掘作業のように完成のイメージが輪郭を持っていくところ。現場で木材などの材料を集めたり、設計を進めている時に他の場所からレスキューされたものが、これ使えるじゃん!と、利用できたり、臨機応変に動きながら最終形に近づいていくのがリビセンの面白さ。

だからこそ、私の場合は店舗スタッフとしてリビセンで過ごす時間をもてたことで、設計に繋がる発見があったり、「これを使いたい!」とやりたいことが湧き上がってきました。古道具を買っていくお客さんに「それ、どうやって使うんですか?」と逆に質問したりしていて、その返答に刺激をもらったりもしていました。

あとは、設計の面白さ、というより働く環境の面白さでいうと、サポーターの方と話すことも、発見がたくさんありました。明確な目標を持っている人もいれば、「この先、どうしようかな」と悩み考えている人もいる。でも、どちらにせよ「先のこと」を考えている人なんですよね。だから、自分も目の前のことに囚われにくくなって、抱えている現場や図面の世界だけに没頭せずに済んだんです。現場に固執しない。これって、設計にとってとても大切な気がしました。

面白さだけじゃない、古いものを使いながらの設計。じゃあ、大変さって?

━━ そうだね、やっぱり古いものが好きなお客さんが多いのはもちろん、柔軟なお客さんも多い気がする。だから、どんどん提案できる楽しさはあるよね。逆に、リビセンの設計仕事、どんなことが大変だった?

面白さの裏返しになるけれど、完成形が最初に決められないことは大変でした。リノベの現場では日常茶飯事だけど、レスキュー品は日々やってくるから、使える商材の可能性は無限大。それを吟味しながら、竣工スケジュールに合わせて手配していくのは苦労しました。

しかも、古材には品番がないので、必要な材料を指示する時も木材の種類や「あそこでレスキューしたやつ!」と書くしかなくて。だから、今まで書いたことのない文言が図面に散りばめられるんです。「これで伝わるかな?」と考えながら図面を描いていたから、時間がかかったなぁ。

あとは、お施主さんに「完成形はこうなります!」と最初に明示することができないので、「思っていたのと違う!」となるべくならないように意識していました。お施主さんがDIYすることも多いので、そこも含めて工期のスケジュールを考えたりも。

……でも、当時を思い出すと、大変というよりやっぱり楽しい作業だったかも知れないです(笑)古材や古道具の使い方は自由なので、大変さと楽しさが交互に上書きしあう感じでした。

リビセンで設計チームとして働くのに向いてるひとってどんなひと?


━━ 本当にそう!柔軟だからこそ、こんなのはどう?を面白がってくれるから、ぎりぎりまで、もっといい古道具あるんじゃないか…と、設計チームが売場をうろうろする姿はよく見るなぁ。じゃあ、リビセンにはどんな人が向いているかな?

大きく4つかなぁ。

①人と関わるのが好きな人!
設計は自分との戦いの時間が多いイメージだけど、結局は人と関わらないと何も解決できない。机上の図面は絵空事なんです。

現場に行って職人さんやお施主さんとたくさん話したり、カフェに出かけて「ここ、好きやなぁ」というポイントを見つけて店員さんに聞いてみたり、リビセンの売り場に出てお客さんに声をかけたり、現場にいって職人さんやお施主さんと話をたくさんしたり、レスキューに行ってみたり・・・
古民家の解体現場を見れる機会もある。そんな勉強、なかなかできない。組んだのだから簡単に解体できるはずなのに出来ない、なぜ?出来ないからこそ百年建ち続けてるんだなぁ。

②整理整頓できる人!
たくさんの物件をこなし始めると、机が荒れると気も荒れる。
毎日、いったん片付けて1日をちゃんと終わらせてスッキリする。
以前、尊敬する人に「建築は一生勉強。設計の仕事の5割は整理整頓。」と言われて、その言葉を大切にしてます。あの時使ったあれなんだっけなぁ、という時にすぐに情報を取り出せるようにしておくことで、一生勉強できるなぁ、と思います。


③タフな人!
リビセンというと元気いっぱい!なイメージかもしれませんが、意外とテンション温存型のスタッフも多くって、大事なのはタフさ!だから、テンション高く活力溢れるタフでもいいし、テンション低く、低燃費コツコツなタフでもいいけど、タフなひとがいいですね。


④リビセンが好きで東野さんのデザインしてきたお店が好きでも、そのイメージに囚われず自分の設計を打ち出してみたい!という灯火を持ってる人!
やっぱりリビセンも東野さんのことも好きだからこそ、最初はイメージをトレースしてしまうこともあるけど、自分の中に灯火があれば、やってるうちにどんどんやりたいこと増えてく!向いているひと、というより、これから働くひとへのエールのようなものかも。灯火を持って取り組んでね、と。

余談の余談!東野さんてどんな人?


━━ どれも、私たちが本当に大切に思っていることだ、嬉しい……ありがとう!最後に、これは余談なんだけれど、いっしょに働く東野さんてどんなひと?

社長であり、デザイナー。でも、デザイナーとしてだけじゃなく、本当に一緒に働いたらビックリしちゃう頭の回転の速さ、問題解決力、問題ぶち当たり力、人当たり、左官、優しさ、モノ探し、とにかく、資格持ってるだけの建築士より全然モノシリな部分、たくさんあります。
例えばこっちがめちゃ悩んでることを口に出したら、あれ?なんで自分それ思い付かなかったんだろう?ってぐらい、シンプルなんやけどハッとする答えをくれたりする。
仕事としてじゃなく関わる東野さんは、やっぱり東野さんのまま(笑)

リビセンのチームってどんな感じ?

━━ わかります、無駄に心配したり不安になってるところを不思議なくらい見たことないよね。シンプルに前向きに、物事を受け取っているからかなぁ。じゃあ、全体で見た時のリビセンのチームってどんな感じ?

リビセンでは仕事の役割もフレキシブルだけど、働くひと同士もまたフレキシブル。
例えば関係性。働く時間は先輩、ごはんを食べる時間は仲間、レスキューにいくときは相棒、お休みの日は友達。
どの時間も、その時間だからこそのお互いがいて、それをみんなが楽しんでる。
その楽しんでるってのは、悩みを共有できることなんかも含まれてる。
いろんな時間のお互いを知ってるからこそ、何か問題が発生したときに、わぁって集まってみんなが自分のこととして解決する動力を発生させてる。

━━そうだね、みんながいつも一緒みんな仲良し、というわけではないけど、いつでも声をかけあえる関係性はあって、それがリビセンのベースにはなっている気がするな。まいちゃん、今日はありがとう〜!

リビセン初のアルバイトスタッフで、リビセン初のリモートスタッフのまいちゃん。常に、ないドアをこじ開けて働き方を発明して、関わり続けてくれて本当に有難い存在でした。
面白いと大変が上書きされ続ける、っていうのがまさにその通りで、それを楽しんでくれているのが、嬉しくて頼もしかったな。
今回のインタビューを通じて、あらためてまいちゃんと働けてよかったなぁと思いました。夏には三重にUターンするので、三重近辺で古いものをつかった空間のデザインをしたいかた、ぜひまいちゃんまで連絡してみてくださいね〜!

そして、リビセンで設計をしたい!というかた!
どしどしご応募、お待ちしております!




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