子宮頸がん手術と不妊治療を始めたときのこと
去年、入院中に個人のFBにポストした時の気持ちを忘れないために、ここにも転載しておこう。
よくよく思い出してみたら、不妊治療は特に考えてなかった、なんて書いてるけど、このじーちゃんが怖くて何度か挫折したのだよな。
手術の結果、子宮頸がんだったことがわかって、あぁ、手術しといて良かったね、となったのだった。
日々忙しいけれど、体を長くつかうための簡単な努力のひとつとして、女の子たちはいってみるといいんじゃないかな、子宮頸がん検診◯
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\入院&手術をしたよ!/
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7月のある日に突発的に「産婦人科!」と思いたち、
辞めていた運転を急に解禁して行った産婦人科で、
導かれるように受けた子宮頸がん検診に、
ばっちり引っかかり、高度異形成(CIN3)という診断を受けました。
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癌じゃないけど、3,4割は進行するし癌になるよ、
ということで、いろいろいろいろ考えた結果、
手術を受けることにして、昨日円錐切除手術を受けました。
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みんな、ぜひ子宮がん検診、毎年受けてね!!!!
と思い、病室からぱちぱちとパソコンを叩いてます。
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さて、ここからはすこし赤裸々な話。
手術については賛否ありますが、今回手術をしよう!
と決めたのは、受診した病院の先生がきっかけです。
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結婚5年目、働き盛りで超超楽しい時間をここ数年過ごしながら、子作りどうするかなぁ、というのはもうずっと考えていたこと。
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ただ、人生必要なことしか起きないなぁ、と、
感じるこの日々。
子供が出来なかったら、きっと、神様が必死で、
「あんたたちは子供がいないほうが幸せだから!!」
と、子供を宿さないでいてくれてるとしか思えないほど、
本当に、必要なことはきちんと起きていく。
だから子供が必要だったらきっと出来るだろうな、と、
そんな風に腑に落ちてからは、不妊治療については特に検討していませんでした。
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そんな中での今回の検診結果。
すぐ手術してすぐ不妊治療だ!!というじいさん先生に、
上記のような考えを述べる私。
その私に対して、じいさん先生は、
「そんなぼんやりした患者は俺は見ないぞ!!!
こんな体の状態で不妊治療はおれはできないぞ!!!
あいつが見ろ!!!」といって、
女医先生に引き継ぎ立ち去るじいさん先生。強烈…
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あまりの勢いに怖くて泣いたのですが、
(30超えて病院で泣くと思わなかったよ)
引き継がれた女医先生曰く、
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「びっくりするよねぇ、ごめんね。なんていうかさ、
ここには、全国から不妊に悩む人が来てくれるのよね。
転院に転院を重ねてさ。全国から通ってくれてて。
だから、子供を望む人に、子供を宿すんだ!!!!
不妊で悩む人にとってここを最後の病院にするんだ!!
と、先生は一生懸命なんですよ。
だから、どっちでも…なんて態度だと、
肩透かしをくらったような気分になっちゃって、
ああやって怒っちゃうこともあってねー・・・
子供がいる人生が全てじゃないし、
子供がいないからこそできる仕事も、それはあります。
うちの看護師さんにも子供がいないひとがいるけど、
彼女の仕事は子供がいたらとても出来ないものだわ。
でも、もし。もし、いま少ーーーしでも子供が欲しい、と思うなら、1年や2年、期間を決めて頑張ってみるのも悪くないんじゃないかしら。
いちばん若い今が、いちばん努力が報われる時期よ。
いま31でしょ?
子供が出来なくて不妊治療やめたとして33,4よ、
仕事を全力でやるのに、ちょうどいい時期よ。
これまでそうやって全力で働いてきたなら、
不妊治療理由に休むのにも、いい時期じゃない。
そういうのは、どう?」
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女医先生の言葉を聞いて、じいさん先生について、
もういっかい思い直してみる。そうすると、
時にひとを傷つけるくらいの強さでもって、
全力で患者さんに向き合うじいさん先生のパッショネイトな姿勢は、medicalaのときの「いい空間をつくるんだ!!!」
という自分たちに重なり、目をそらせなくなってしまった。
あぁ、ああやって相手の夢に自分の熱意をもやし、
時に人を傷つけてしまうこと、私にもあったなぁと思う。
私はもうああいう空間づくりは最近はしてないけれど、
あのじいさん、何年あの熱意でやってんだろ。
そう思ったら、私はあのひとの真剣さと共にしてみたい、とそう思ったのでした。
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ということで、手術して、不妊治療ちょっくら挑んでみることにします。
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なんとも赤裸々な話ではあるけれど、
「子供はいいよー、子供つくらないの?」
なんて言われては、心の中で苛立ったり落ち込んだりしてた時期もあったからこそ、
(そしてそれにいまもそういう言葉に傷ついている人がきっといるはず)
きちんと書こうと思いました。
子供がいる人生もいない人生も結婚しててもしてなくても、
本人がしあわせであること以上の正しさなんてないのにね。
願ってもかなわないことが、
その人の人生のうつくしさになることがあること、
私は知っている。
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そんなことを思いながら、退院は明日!
リビセンには9月から復帰予定です。
展覧会も後半戦、どうぞお楽しみに〜○
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