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アーティファクト紹介講座③

第三回!

ラスの書/Book of Rass
マナコスト (6)
タイプ アーティファクト
(2),2点のライフを支払う:カードを1枚引く。

ぱっと見ただけでも重たそうにみえるこのアーティファクト。
フレーバーテキストやバックボーンの物語が公式に存在せず、誰が、いつ使ったか全てが暗闇の中というThe Dark(暗黒時代)らしいカードです。

暗黒時代(Dark Age)とは、西ローマが衰退し混乱の中で文化や記録が減った中世初期のことを指す歴史用語で、中世中期のペトラルカ(ラテン語、つまりローマ帝国公用語ガチオタク)が古代ローマは『光』最高!比べてローマ時代以降の世紀は『闇』(ラテン語も乱れててサイアク!)といった感じで表現したのが始まりとされます。『光と闇』は詩人でもあったペトラルカらしい印象的な比喩表現ではありますが、実際はシャルルマーニュ時代でもありますし文化的な活動がない真っ暗闇の蛮族時代というわけではありませんでした。

ちなみにペトラルカは1300年代の人でローマのキケロ(紀元前106年生まれ)を範としたので今で言えば僕らが『聖徳太子さんパねぇっス!』って言うような感じでしょうかw

さて、前置きが長くなりましたがこのラスの書はマナとライフさえあればいくらでもカードが引ける黒のエンチャント強欲/Greedのようなデザインで、タップコストを含むいわゆる『ジェイラム秘本ジェイムデー秘本といった『秘本』シリーズとは全く異なったデザインのアーティファクトであることがわかります。何度でも起動できることからタイミングが合致すればものすごい力を発揮します。

OSEDHでの運用

1.ドロー出来る。
ドローソースの乏しいOSEDHにおいて常に魅力です。
タップコストを含まないのでライフに余裕がある時は積極的に引きましょう。(盤面のクリーチャーと相手のX点火力には注意です。

2.『象牙の塔と相性が良い。

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象牙の塔/Ivory Tower マナコスト (1)アーティファクト
あなたのアップキープの開始時に、あなたはX点のライフを得る。Xは、あなたの手札のカードの枚数から4を引いた点数である。

対戦相手のエンド時に起動して自身のアップキープを迎えれば4枚を超える1枚につき1点を得られるので、例えば手札4枚から4回起動して8点支払ってアップキープに4点ゲインすれば1点ライフ1ドローと同等!!

             つまり!!
       
       ラスの書(と象牙の塔)はOSEDH界の!!

    『ヨーグモスの取り引き/Yawgmoth's Bargain』!!?


  最強ドローエンジン!!ラスの書すごい!!本当にすごいんだ!!

ちなみに象牙の塔はOESDHにおいて五指に入るレベルの強アーティファクトなのでOSEDHを始める場合は是非押さえておきたい1枚です。名前もイラストも素晴らしいです。ちなみにイラストレーションはライオンの瞳のダイアモンドやAutumn Willow などを手掛けられたMargaret Organ-Kean氏です。

3.能動的にライフが減らせる。
OSEDHには相手と自分のライフを交換出来るMirror Universeという強力なアーティファクトが存在します。

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Mirror Universe マナコスト (6)
タイプ アーティファクト
(T),Mirror Universeを生け贄に捧げる:対戦相手1人を対象とする。あなたのライフの総量と、そのプレイヤーのライフの総量を交換する。あなたのアップキープの間にのみ起動できる。

ラスの書でカードを引いて自身のライフを減らしてライフの多い対戦相手と交換したり、自身のライフを減らすことによって対戦相手が使うMirror Universeの交換先にさせなかったりとラスの書は有効なカードなのです。

地震やハリケーンといった全体X点火力での勝利がある都合上、ライフが突出して多いプレイヤーは攻められやすい傾向にあるので、ライフを減らすことによって『見て!ライフちゃんと減ってます!僕は悪いプレイヤーじゃないよ!』といった無害アピールもできる...かもしれません?

あずまやでもOSEDHをスタートするにあたって黎明期は重すぎるのでは?と言われて抜けたりもしていたのですが多人数戦の研究が進むにつれて有用性がどんどんと証明されていった1枚であり、現在では入れない理由は無いのではと思うレベルですので在庫があればワンコインで買えますので超オススメです。

あと、最近ちょっといいな!と思うカードにこちらがあります。

ドラゴン・エンジン/Dragon Engine

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マナコスト (3)
アーティファクト・クリーチャー — 構築物(Construct)
(2):ドラゴン・エンジンはターン終了時まで+1/+0の修整を受ける。
1/3
『車輪付きのエンジンより、脚付きのものの方がずっと生き生きして見えるのはどうしてだと思う? 単純なことだ。脚付きのやつらは造られたのではなく、 生まれてきているからだ。―ミシュラ』

古代スランの兵器をミシュラが複製して兄弟戦争に投入したアーティファクト・クリーチャーで、ドラゴンのタイプは持っていません。
この中の1体ドラゴン・エンジン、レイモスはウルザによって人格を与えられ兄弟戦争末期に脱出の箱舟となり、メルカディアに辿り着きます。

さて、このカード。
序盤に出しても1/3のパワータフネスを持つため放蕩魔術師海賊船』のダメージにも耐え、アーティファクトのためよく見かける赤の防御円や大いなる禁猟区にひっかからず、疾風のデルヴィッシュを筆頭としたプロテクションに怯えることもなく、マナさえあればある程度のサイズまで討ち取れ、後半に引いても大量にあるマナの受け皿になり、序盤から終盤まで面倒見てくれそうな、なんだかスゴイツヨイ兵器に見えてきませんかw

この子はアンティキティー、RV、4th、5th、6thと沢山印刷されていますので入手難易度はとても低く30円くらいで買えると思いますのでお試しに是非どうぞ。

そんなこんなで今回はラスの書と象牙の塔、ドラゴン・エンジンを中心に紹介いたしました。

最後に、つくもさんのTwitchを紹介いたします。
https://www.twitch.tv/videos/1117146232
あずまやオーナーがプライベートで友人と遊んでる動画です。
いつも3人〜4人戦ですが今回は趣を変えて緑単vs黒単で戦ってます。
テンション高めですw他にも4人対戦など過去動画アップしてますのでよろしければどうぞ。OSEDHの雰囲気が伝わればと思います。

それでは皆様、よいOSEDHを
ではまた。

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