九段理江先生「しをかくうま」に関するメモ書き
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所感
馬という要素をいくつもの世界と繋げ、ひとつの壮大な物語に仕上げている。
タイトルを平仮名表記にすることで想像の余地を残す造りになっている(死を駆く馬、詩を書く馬、私を欠く馬)
本作から推察するに、作者は社会科学分野の知識に秀でており、その知識をベースに現在、過去、未来のつながりを見出し、さらには「文学」という形式に収め、物語として成立させるという物凄い能力を持っているようだ。
また、「音」を愛好しており、