Food Chat(デブチャ)
今月、同僚(女性)が退職する。
理由は「朝起きられないから」
次の仕事はまだ決まっていないらしい。
「次は在宅ワークが良い」と言っていたが、事務職なので特にスキルがあるわけでもない。
冗談混じりでユーチューバーを勧めている人もいたが、過当競争の世界で食えるとは思えない。
「こいつは何を考えているのか」と内心呆れていたが、自分が同じ立場で何ができるか考えてみた。
年齢は20代後半で女性。
スキルは特にない。
週5勤務で働くのは無理。
扶養してくれる相手はいない。
そうなると内職くらいしか思いつかない。
しかし、カーネーションを作りながら生活費を賄える時代でもない。
やはりワンチャンスでYouTubeを目指す方向で考えてみた。
パッと思いついたのは、視聴者の支援で生活するというネタ。
通販で食事等をもらい、投稿者はそれを食べながら食いつなぐ。
「電波少年」のナスビの懸賞生活に近いのだが、人の生活を覗く面白さがある。
さらに「どこまで太れるのか」というダイエットの逆コンセプトであれば、視聴者も食料品を送りたくなる。
(太ったコーギーが散歩をしているのを見て思いついた)
食べ物さえあれば、死ぬことはないし、生活費の節約につながる。
あとは、固定客にネタを考えてもらえば、自分の食い扶持くらいは稼げるのではないだろうか。
以前読んだビジネス本に「アフリカの子どもたちに寄付を」という
キャッチコピーよりも「アフリカの〇〇ちゃんに寄付を」と書いた方が支援が集まると書かれていた。
個人に対する支援の方が、人間の感情は動きやすいのだ。
痩せることが美徳されている世の中で、太るのことへの抵抗感はあるが、だからこそ競争が少ない分野である。
視聴者も、自分よりも堕落した人間を見ることで気持ちが安らぐことができるし、自分が送った食料を美味しそうに食べている姿を見れるのも良い。
悪意の塊のような企画だが、楽をしたい人間と堕落をさせたい人間のマッチングが上手に成立しているように思える。
ちなみにタイトルのFood Chatは、投げ銭の代わりに食事を投げるという意味で考えてみた。
アプリを作るとしたらアイコンは銀紙に包まれたハーシーズのチョコが良いだろう。
2022.09.18 追記
野良猫を拾ってきて綺麗にする(YouTube)
ボロボロのエルフさんを幸せにする薬売りさん(Twitter)
など不幸な立場の者を幸せにするジャンルが流行っている。
日本が不景気でボロボロ状態なのも影響していると思うが、心のどこかに
「自分より恵まれない人間に施しをしてあげたい」という意識があるように思える。
人間はやはり人の役に立ちたい生き物なのだ。
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