見出し画像

クラウドファンディングに申請してみた(旅するテディベア)

1.アイデアを思いつく

「コロナ禍でも旅行気分は味わえないだろうか?」
自粛期間中は、そんな事ばかりを考えていました。
ある日、近所を散歩しているた時のことです。
運送業者のトラックを見て1つのことに気がつきました。
人の移動は止まっても、モノの流れは止まっていない
人の移動が制限された中でも、海外からモノは送られていたのです。
そこから発想を広げて「旅するテディベア」という物語を考えました。

アイデア自体はとてもシンプルです。
トランクケースにテディベアを入れて、リレー形式で色々な場所に旅をさせる。
最初に考えたのは、ちょっとした遊びのような内容です。

最初に思いついたアイデア

発想は完全にオリジナルの物ではありません。
アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何物でもない」という言葉があるように、既にある物の組み合わせで構築されています。

まず、ぬいぐるみに旅をさせるという企画は「ウナギトラベル」さんが数年前に行っています。

⑴ウナギトラベル

コロナが始まった時、ウナギトラベルさんは自分と同じようなアイデアを実行するだろうと思っていました。
身動きが取れない状態で、需要はあるだろうし、ぬいぐるみ旅行のノウハウも豊富だからです。
時代の風が吹いていると感じていました。

しかし、自分が知る限りコロナが始まってから2年間の間、国外ツアーは実施されませんでした。
ツアーコンダクターが同行というスタイルが、商売上の縛りになっているように思えました。
そこで、自分なりに企画を立ててみようと考えました。

⑵アメリ

次に、似たアイデアを既に実行した人がいないか調査しました。
車輪の再発明は避けたかったからです。
まず検索にヒットしたのがフランス映画の『アメリ』です。
映画は未鑑賞ですが、出不精の父親のガーデンノーム(人形)を知り合いの
スチュワーデスに預けて、世界中を旅してもらうという内容です。
旅先から写真が送られてくるのがとても洒落ています。

YouTubeに抜粋した映像があったので貼っておきます。
ちょっとしたシーンなのに心に残ります。
ウナギトラベルさんも、これを参考にした可能性は高そうです。

⑶おかげ犬

もう一つ、似たようなアイデアがありました。
江戸時代の文化で「おかげ犬」というものです。
お伊勢参りができない人が、自分の代わりに犬に参詣してもらうシステムで、道行く人が犬の世話をしました。
福島から伊勢まで2ヶ月して戻ってきた記録も残されており、人情噺として泣けます。

詳細については『犬の伊勢参り』がオススメです。
おかげ犬の始まりから現代までの流れが丁寧に説明されています。
犬が1匹で旅をするという、不思議な光景が当たり前のように受け入れられていた日本の姿に驚きます。

⑷旅かえる

あとは、関連性が薄いかもしれないですが「旅かえる」というアプリが中国で人気という記事も目にしました。
これは、かえるを旅させるゲームで、プレイヤーのやれることは少ないのですが、旅先の写真を持って帰ってきたり、お土産を楽しむのが目的らしいです。
自分が旅に出なくても、旅行気分を味わいたいという需要はあるように思えます。
日本語版しかないのに、中国で人気だったのは意外です。

⑸アイスバケツチャレンジ

また、覚えている方も多いと思われますが、数年前に流行った企画です。

医療研究支援のための寄付が目的なのですが、SNSで冷水を被る有名人の姿が話題になりました。
チャレンジを行った人は、次の人を指名するというシンプルなルールでしたが、物語として強く印象に残ります。
リレー形式というアイデアの源はここから来ています。

上記の調査を終え、各々の良いところを組み合わせてアイデアを練ることにしました。

2.旅の用意する

この企画に必要なものは「旅行カバン」「ぬいぐるみ」の2種類です。
まず、旅行カバンは出来るだけ「丈夫」で「クラシカルなデザイン」を
基準に選びました。
最初は伝統ある英国製のグローブトロッターにしようと思ったのですが、
10万円以上の値段がする割には品質が悪いという評価を目にして止めました。
そこで、日本製で評価の高い安達紙器工業のタイムボイジャーを選択しました。

⑴タイムボイジャー

素材もグローブトロッターと同じ紙製なので、軽量です。
デザインも鮮やかなオレンジで、クラシカルな見た目。
見つけた瞬間、これ以外の選択肢はなくなりました。
製品名のボイジャーはNASAの惑星探査機から来ていると思われます。
地球に戻ることなく、宇宙を旅し続ける探査機と旅人をかけているところに
センスを感じました。

⑵シュタイフ

次にぬいぐるみの選択です。
これは、かなりの初期の段階で決めていました。
シュタイフ製のテディベアです。
まず、テディベアである理由は
「世界中に愛されている存在」だからです。

また、イギリスの成人男性の3割が寝る時にテディベアと一緒という調査結果が出ています。
イギリス人にとって幼少期から過ごしてきたテディベアは、家族同然らしいです。

次にシュタイフである理由は「世界で一番有名なぬいぐるみの会社」であるからです。
ブランドは品質の証でもあります。
ちなみに自分はマンガの『ギャラリーフェイク』でシュタイフを知りました。

2002年生誕100周年アニバーサリーテディベア

シュタイフはラインナップが豊富なため、どれを選ぼうか迷ったのですが、
なるべくスタンダードな形が良いだろうと考え
2002年生誕100周年アニバーサリーテディベア」を選びました。
首にメダルがぶら下がっているのが特徴で、耳にタグのついた伝統的なテディベアです。

3.PR動画の撮影

旅の用意が完了したので、次に動画撮影を行いました。
場所は名古屋のS-Tube Studioさんです。(2時間2,000円弱)
動画撮影+編集は初めてだったので、かなり苦戦しました。

DJI OsmoPocke2で撮影したのですが、光量がやや不足しています。
(退出する時にダウンライトの点け忘れに気づきました)
ちなみに動画編集はiMovieで行っています。
音声も付属のフリーのものです。
あと、動画を見ればお気づきでしょうが、最初のアイデアに2点ほど要素を追加しています。

  1. カバンを受け取った人は旅行ステッカーを貼ること

  2. オススメのグッズを1点カバンへ入れて次の人へ送ること
    (開封まで秘密)

人の手を渡る旅に、ステッカーが増えていくと旅行感が出ると思い、追加しました。
グッズを入れるのは、カバンのスペースの有効活用とガチャのようなワクワク感を味わって欲しいからです。

動画の中ではプロジェクトへ参加する人のメリットを上手く表現しきれませんでしたが、プロジェクトが大きくなり、海外の人たちへ届けることができれば、世界中の景色も楽しめると思います。

4.CAMPFIREへ申請する

というわけで、色々と練ってみたアイデアでしたが
CAMPFIRE(クラウドファンディング)の審査に見事に落ちました。
「このアイデアを面白いと思ってくれる人はいなるはず!」という気持ちでページ作成も頑張ったのですが、ダメでした。

最初に表示される画面
紹介文
審査落ちのお知らせ

ただ、このままアイデアを眠らせておくのも勿体無いと思ったので、記事にしてみました。
ちなみに、このプロジェクトが盛り上がったら、最終的には
月の石をカバンに入れて持って帰れたら面白いなー」とまで空想を広げていました。

海外向けに英語Verも作成

カバンの名前がボイジャー(探査機)なので宇宙がゴールと考えたワケです。
月の石は2025年に開催予定の大阪万博のニュースを見て、思いつきました。日本人にとっても馴染み深いのが理由です。
月面旅行に関しては、NASAがアルテミス計画を考えており、2024年を目標としています。

5.最後に

このアイデアが面白いと思った人は動画のNoteのコメント欄にメッセージを頂けたら幸いです。
Discordの部屋も開設しました。
反響があれば、リンクを貼ります。

旅行の準備(カバン+テディベア)はできているので、次の人へ送るための郵送料さえあればプロジェクトに参加できます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?