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子宮頸がん検診に引っかかった話

人生初めての人間ドックで受けた子宮頸がん検診の結果は「子宮頸部上皮内がん疑い 要精密検査」だった。

「まさか私が」というよりは「そりゃいつかはなるかもしれんわな」という気持ちだったのでショックとかはあまりなかった。

私の世代は子宮頸がんワクチンの副作用が強く語られていた世代で未接種の人が多い。わたしも未接種の側の1人だ。
未接種であることに加えて婦人科で勧められていた子宮頸がん検診を"待ち合いがいつも混んでいるので時間を取るのが億劫"という理由でずっと先延ばしにしていたので、この件に関して後ろめたさしかなかった。
なるときはなるよなぁ。

※以下,体験談になるので子宮頸がんに関する詳しい情報は適切な情報源から収集してください

人間ドック先からの紹介で向かった大きな病院で受けた精密検査の結果は、

子宮頸がんの前段階病変である高度異形成だった。

扁平上皮がんの発生・進行
出典:国立がん研究センターがん情報サービス


この段階であれば2泊3日の入院、短時間の手術で対処が可能という事だった。

HPVワクチンがまだ受けれる年齢なら受けてほしいし子宮頸がん検診は受けた方がいいという思いで手術に至るまでを記載する。

※先に述べておくが、今回治療にあたってくださった医療チームには感謝しかないし、病院の仕組みの上で待ち時間は生じるものだとわかっているのでそこは受け入れてる。


なんせ通院と金銭面が地味につらい。
人間ドック先からの紹介で大きな病院に検査にまず行くのだが、大きな病院の初診というのはとにかく待ち時間が長い。
自宅から電車とバスを乗り継ぎ片道45分かけて行く大きな病院。
そこから初診の日はお会計が終わるまでに3時間半かかった。この日は組織検査をしたのだがこの結果が出るのは1か月後。なんとなくそわそわしながら1か月待つ。

2度目の受診は予約してあるので直ぐに順番が回ってくるのだがこの日は結果を聞くだけで5分で診察が終わる。
手術の事は来週また別の先生に聞いてくださいねと言われ1週間後の受診となる。
ちなみに受診は全部平日である。
私はシフト制で固定曜日休みではないのでなんとか対応出来たが、これ土日休みのお仕事の方やお子さんいらっしゃる方めちゃくちゃ大変じゃない…???

で、3度目の受診。手術形態を決定し手術に必要な検査を一通り行う。レントゲン採血検尿心電図。私はこの日1か月後の手術予定日を決定出来たが、手術予約が詰まっていると2〜3か月後になったりもするらしい。

4度目の受診は手術のオリエンテーション。この日は何故かオリエンテーションに1時間待ちがあり、その後大量の入院申し込み書類の記載と格闘することになり病院3時間滞在。30歳の私だからなんとかその手続きをこなしたけど25歳の私だったら社会不適合すぎて入院手続きできなかったんじゃないかと思うくらい書類がある。

そしてその2週間後2泊3日の入院日・手術日を迎える。
手術は全身麻酔で先生方が頑張ってくださったおかげで無事終わることができた。

最初の受診からここまで約2か月。タイミング良く早かった方だと思う。そんな直ぐに進行する病変じゃないとわかっていても早く治療してしまいたいという思いは生活の中についてくる。

リアルな費用の話。
初回受診  9310円
2回目受診 220円
3回目受診 4700円
4回目受診 610円
入院・手術費 68800円
合計 83,640円

今回、頑張るのは手術じゃなくて(手術を頑張ってくれるのは医療チームの方々だ)そこに至るまでの通院や手続きの数々だったなと思う。

そして重要なのはこの病変は発見が遅れると、この程度の通院や治療・手術負担では済まない。私も見つかるのが来年だったならこの程度ではなかったかもしれない。
病気において"かもしれない"は話始めるとキリがないが、子宮頸がんの前段階病変は確実にこれどころじゃ済まなかった段階に繋がっている。

同世代のフォロワー達には、子宮頸がん検診受けに行ってほしいなと思った。
私は今わかって良かったなって、本当にそう思う。

私も子宮頸がん検診受けるのを先延ばしにしていた側なので、行けてない人の気持ちはめちゃくちゃわかる。
ちなみに私は3月に花粉症で熱発し、胃腸炎で熱発し、仕事中に肋軟骨損傷するというトリプルパンチを受け「これが三十路の洗礼か…?もう身体にガタがくるのか…?」となり人間ドックを決意した。人間痛い目を見ないと動けないものである。

私が代わりに痛い目見といたので是非みんな子宮頸がん検診行ってくれよな。

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