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木目金の鑱鍼をただ愛でる回/日々の写真/#15

こんにちは。東豪です。

今回は嬉しい報告です。

昨年来から試作をしていた新しい鍼が届きました。

名付けて『木目金の鑱鍼|もくめがねのざんしん』です!

(そのまま…)

鑱鍼は、東洋医学の原典である黄帝内経素問や霊枢と称される2000年前の書籍に記載があります。

当時は通称、九鍼(きゅうしん)と呼ばれる九種類の鍼を適材適所に用いて治療にあたっていました。

大人や子どものアトピー性皮膚炎や湿疹など、皮膚が紅くなってしまう皮膚の炎症に効果的です。

当院では頻繁に登場し、患者さんからも鳥のくちばしの鍼とかへらの鍼と呼ばれ親しまれています。


初披露

木目と木目金



いぶし銀の染め具合


いや~、カッコいいですね~。

久しぶりに鍼をモデルに写真を撮りました(笑)

鍼の造形美が好きですね~。


木目金

さて、木目金とは何か、特定非営利活動法人 日本杢目金研究所さんのHPから引用してみてみましょう!


木目金の技術

木目金(杢目金)とは杢目銅とも表記し、先ず色の異なる金属の板材を幾重にも積層させ、加圧・加熱接合する。その地金の表面を鏨やドリル状工具により彫り下げたのち、金槌によって平坦に鍛造加工し表面に杢目状の模様を表す技法を言う。また、木目金(杢目金)はその模様から銘木の一種である唐木の鉄刀木(タガヤサン)地とも称され霞打ともよぶ。

引用|特定非営利活動法人 日本杢目金研究所 木目金の技術


木目金の歴史

400年の木目金の歴史
木目金の歴史は約四百年前、江戸時代初期、出羽秋田住正阿弥伝兵衛が考案したグリ彫りの鐔に始まると伝えられています。グリ彫りとは色の異なる金属を交互に幾重にも合わせたものに、唐草文や渦巻文を彫り下げたものです。その起源は、アイヌの民族文様の影響を受けたとされる説もありますが、中国の漆による屈輪(ぐり)が起源との説が一般的です。

引用|特定非営利活動法人 日本杢目金研究所 木目金の歴史


▼特定非営利活動法人 日本杢目金研究所



製作者

今回の鍼を制作して下さったのは当院のnoteにちょくちょく登場する SuRADAS矢野さん です!


▼SuRADAS


昨年は黒檀製の打鍼も制作しました。

▼一齊堂の打鍼


木目金の鑱鍼は、東洋医学の鍼×伝統技芸 をコンセプトに作成した作品のような鍼です。

効果や意味を問うよりも、何か新しいことをやってみることが伝統と革新において重要と思い、様々な鍼の開発をしています。

現在は販売する予定はないのですが、特注で制作して頂けるかもしれませんので、興味がございましたら矢野さんまでご連絡下さい!

では。


今回も読んで頂きありがとうございます。ISSEIDO noteでは、東洋医学に関わる「一齊堂の活動」や「研修の記録」を書いています。どんな人と会い、どんな体験をし、そこで何を感じたかを共有しています。臨床・教育・研究・開発・連携をするなかで感じた発見など、個人的な話もあります。


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