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アナザー・カントリー備忘メモ

6/24 ソワレ 初日!
次回観劇(今日)までの間に初見の感想を纏めねばと急いで箇条書き羅列。


全体の所感

■まず、和田くんもがちゃんも、思っていたより(失礼)ずっとずっとお芝居上手だなと思いました。特に虎者しかがちゃんの芝居姿を見てこなかった私はほんと驚いてしまいました、全然良かった(という遠回しの大人への批判w)
■何がそう思わせたのかと考えていたのですが、当人たちの声のトーンだったり台詞回しはもちろんのこと、多分、その他キャストの皆さん含めた芝居のレベリングもちょうどよかったんだろうなと思います(めちゃくちゃデキる人が混ざっていたときに、関係性がアンバランスに見えたりする現象を別の舞台で目の当たりにしたばかりだったのもあり)。稽古中の共演者から漏れ聞こえるエピソードを聞いていても、仲良いんだろうなと思ってましたが、ちゃんと同じ窮屈な寮で寝食を共にしてる仲間感がありました。


お話と演出について

■途中、共産主義者であるジャッドが「最大多数の最大幸福」と功利主義/ベンサムの言葉を引用するシーンがあり、「アレ、マルクス主義と功利主義って仲良かったんだっけか?」と思って調べたら半分YES・半分NOだった(参考)。なのであまり正確な描写とは言えないけどまぁいいか…(細かい)
■あと、度々入るザザザーッみたいな音は(予算……)と思ってしまったのでもうちょっとなんとかしてほしかった感ある(転換がシンプルなのは違和感ありませんでしたが)。
■映画版を見ていたものの、ベネットに対してベネットとハーコートのレストランのシーンや月夜の逢瀬も表現されていたので、必ずしもぶいぶいのお調子者、狙った男は落とさないみたいな印象はなかったのですが、ガチで恋していたハーコートを登場させないことにより舞台版はお調子者路線に全振りしていたと理解していて、それにより特定の誰かではなく誰とでも身体の関係を持とうとしたベネットの孤独・悩みがより痛烈に伝わってくる感じがしました。
■序盤、ジャッドがウォートンに他人にお前の信念が負かされることなどない(ニュアンス)と説くところが切実で、めちゃくちゃいいなと思ったのですが、更に最後のベネットとジャッドのシーンは本当に素晴らしかったですね。(台詞のない時間が暫く続いた時は「えっ次の台詞、わ、わたし………?」と思う程長く感じましたが(烏滸がましいわ)、本当に台詞が飛んだとかでないなら凄い集中力…!今日確かめます)
■映画版では、共産主義者になったベネットから始まるので、後から答え合わせをしていく形なわけですが、舞台版では冒頭の説明を端折っている分、「いかにジャッドが(身体の関係などなくても←重要)孤独なベネットの理解者であったのか」「どうやって寄り添ってくれたのか」に重きを置いて演出されていたのが私はもっと「わかるな」と思ったし、なんだかキュッとしたし、それを和田くんとがちゃんで見られて心底よかったなぁと思いました。


纏めると、若い俳優陣の青いけど切実な魂を感じる良い舞台でした。遠征するか迷っていたけど、行くことにしました。引続き楽しみです〜!

アナザー・カントリー
まだチケットのある公演もあるようなので、皆さま、是非!!


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