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吉例顔見世大歌舞伎第二部第三部備忘メモ

ジャニオタ、歌舞伎を見る。vol.16-17

初心者なのをいいことに、あーだこーだ言って後で自分で笑う用の備忘録です。悪しからず。
虎者と代々木の合間に、顔見世も赤坂もあって、大忙しです。


第二部
寿曽我対面

特に、女形のお衣装がすっごく華やかで目を引きました。重そう……
私は勉強のために毎回イヤホンガイドを借りているのですが、途中で、女形お二人は五郎と十郎の恋人ですというブッコミがあって、ええ?!と声が出そうになりました。

巳之助さんを巳之助さんと認識して見るのが初めてだったのですが、なんか……すっごく頑張ってぶっきらぼうに見せている感じが、少年たちのタイショウみたいだなと思ってしまいました。(すいません、五郎がいつもどういう風に演じられているのかわからずに言っていてあれですが)

祐経、仁義を通す必要がある、ただ、その役目が終われば、仇を討ちにきてくれだなんて、格好いいですよね。


連獅子

前シテで親子獅子が一度捌けるところのイヤホンガイド、先に親獅子が捌けて子獅子が追いかけるように捌ける様を、千之助くんを待ち受ける長い芸事の道に重ねて表現されていたのがいやに感動的でした。

二月大歌舞伎で中村親子の連獅子を見に来たのが、私の歌舞伎観劇のきっかけでした。初めて同じ演目を違う演者で見る機会となりましたが、面白いものですね。
中村屋の連獅子は、漲る生命力と若さという感じでしたが、松嶋屋の連獅子は、特に子獅子を落としてからのシーンの仁左衛門さんのじっと耐えるような表情であったり、花道を前に後ろに駆ける千之助くんの確かな足運びであったり、厳かな美しさがあってとても好きでした。
仁左衛門さんの毛振り、パワフルでした。


第三部
花競忠臣顔見勢

最初の、東西声からの流れで、ついに、「隅から隅までずいいーーーっと」が聴けて、6年前の潤の声が聴こえてきて、はぁ、ここまで(どこまで?)来たんだな……と勝手に目頭が熱くなってしまいました。

全体を通じて、猿之助さんの声がズバ抜けて3階席まで届くのでレベチだなと思ったのと、右近くんと猿之助さんの、立役も女形もどちらも見られるのが楽しいですね。あと、幸四郎さんの酒に酔った芝居が好きなので、その意味でも楽しめました。

それから、見せ転換(名称の説明があったのに忘れた)がダイナミックで凄かったです。パタンパタンと部材が出てきて、飛び出す絵本みたいでしたし、階段を上手から紐で引っ張って捌ける転換は、うちのサークルでもお墓の小道具を捌けるためにやっていた手法だったので、懐かしかったです。

ラスト、浪士たちが集まるところの迫力が凄かったのですが(昨年始に見た阿呆浪士を思い出した)、それを凌駕する勢いで馬が上手でびっくりしました。本当に馬が板に乗っているのかと思いました。


さて、今月はあと赤坂大歌舞伎を見に行く予定です。
12月は全部見なきゃなぁと思っているのですが、加えて、南座顔見世第二部も気になっています。(京都でどうしても再訪したいお店があるので、広島行く脚で行こうかと思っています…)

今日は、二部と三部の間に気になっていた茜屋珈琲店に行きました。シュトーレンが異様に美味しくて(底にバターのたまりのような部分があり、たまらなかった)、あったかいショコラも絶品でした。
ちょっと煙いのが玉に瑕ですが、それもまた味ですよね。

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