NROの宇宙ミッションは、米豪協力の新たな段階を示すもの(spacenews翻訳7/12-4)
NROL-162とNROL-199は、米国とオーストラリアが共同で建設・運用するスパイ衛星を搭載
7月13日、ロケットラボは、ニュージーランドのロケット発射場から、米国国家偵察局（National Reconnaissance Office）のためのミッション、NROL-162を打ち上げました。 NROL-162はNROがオーストラリア国防総省と共同で開発した2つのミッションのうちの1つです。
2つ目のNROL-199は、7月22日に予定されています。
どちらのミッションも、米国の情報機関がオーストラリア政府と共同開発した機密扱いのスパイ衛星です。
「NROは同盟国やパートナーと協力し、共通の目標を掲げ、前進していく」とNROのクリス・スコレーズ長官は述べました。
NROのスポークスマンは、NROL-162とNROL-199のペイロードは、「オーストラリアとの幅広い協力的な衛星活動の一環として、オーストラリア国防総省と協力して国家偵察局が設計、構築、運用した」と述べています。
オーストラリアのピーター・ダットン国防相は3月の講演で、同国の宇宙活動や米国との共同投資を拡大する目的で、オーストラリア宇宙司令部の設立を発表しました。
「重要なことは、オーストラリアと米国は、宇宙領域における相互の目標を支援するために、同盟関係を強化しているということです」と、ダットン氏は述べます。オーストラリア国防省と国家偵察局は、オーストラリアの宇宙に関する知識と能力を拡大する、幅広い協力的な衛星活動に取り組んでいます。
オーストラリアとのパートナーシップは、米国と同盟国の監視のニーズをサポートするために、より統合された宇宙アーキテクチャを持つための国家偵察局による広範な努力の一部です。NRO は最近、英国との同様のパートナーシップを発表しました。
NROは、この協力が「NROの、より有能で、統合され、弾力性のある宇宙アーキテクチャの永続的な追求に有意義な貢献となり、幅広い情報ミッションの要件をサポートするグローバルなカバレッジを提供するように設計されています」と述べています。NROL-162と199のミッションは、米国の同盟国やパートナーとの関係を強化するというNROのコミットメントの最新の例なのです。
NROは、打ち上げのライセンスを取得したニュージーランド宇宙庁と協力しました。
ロケットラボにとって、NROのツインミッションは、「24時間365日の迅速な打上げ能力、合理化された衛星の構築と運用オプション」として宣伝されている「応答性の高い宇宙打上げ」サービスを実証する機会となるでしょう。
NROL-162と199は、RASR(Rapid Acquisition of a Small Rocket)契約の下、NROからロケット・ラボに与えられた3番目と4番目のミッションである。 同社は2020年にRASR-1とRASR-2を打ち上げました。
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